VENUE 会場

上高地

徒歩約2時間15分

徳沢会場

徳沢会場へ小梨平や明神をへて森を歩く

起点は上高地バスターミナル。世界中からやってきた観光客でにぎわう河童橋で穂高連峰を眺めたら、河童橋を渡って岳沢湿原に向かいます。ここから自然探勝路を歩き、明神へと向かいます。1時間10分ほどで到着する明神には穂高神社のある神秘的な明神池があるので、休憩を兼ねて立ち寄ってみるのもおすすめ。道はほぼ平坦で、途中ではニホンザルの群れに出合うことも。野鳥たちのさえずりを聞きながら、さらにもう1時間森林ハイクを楽しむと、広々とした草地が広がる徳沢に到着します。徳沢には徳澤園、徳沢ロッヂの2軒の宿があるほか、ハルニレの木が点在するテントサイトもあります。

ここ徳沢会場では、6日(金)〜8日(日)の3日間、アウトドアブランドなどが参加するテントブースが開設されるほか、さまざまなプログラムも用意されています。カラフェスのインフォメーションコーナーもあるので、横尾・涸沢をめざす人も立ち寄っていきましょう。

徒歩約1時間

横尾会場

横尾会場へ前穂高岳を見上げながら梓川沿いを歩く

徳沢付近では新村橋の架け替え工事が行なわれているため、徳沢からはいったん梓川を渡って右岸(下流を見て右側)を進みます。右岸の森や河川工事中の梓川の河原を歩きながら、険しくそびえる前穂高岳を眺めてみましょう。登攀史に残る数々のドラマの舞台となった岩壁を見ることができます。井上靖の小説『氷壁』のモデルとなったのは、この前穂高岳です。再び梓川を渡って左岸に戻ると、もう一息で横尾です。大きな吊り橋が目印の横尾は、穂高岳、槍ヶ岳、蝶ヶ岳への登山道が合流する北アルプス南部の登山の要衝。避難小屋(冬季以外閉鎖)と横尾山荘が立ち、河畔にはテントサイトもあります。ここはもうすっかり登山者の世界。はるばる歩いてくる観光客はまれで、行き来するのはこれから始まる登山に胸を高鳴らせる入山者や、真っ黒に日焼けして登頂の余韻を楽しみながら上高地に戻る登山者たちです。

横尾会場では5日(木)〜7日(土)の3日間、涸沢への道案内コーナーや、山の名著を集めた青空文庫などが開設されます。また、フィットネスや自然案内、ミニコンサートなども企画されているので、横尾にゆっくり泊まるのもおすすめです。

約3時間

涸沢会場

いよいよ登山道の始まり。穂高連峰の真ん中へ

透き通った梓川の流れを眼下に横尾大橋を渡れば、いよいよ登山道が始まります。左にそびえる大きな岩壁は屏風岩。国内最大級の垂壁をもつこの岩場には数多くのクライミングルートが拓かれ、今なおクライマーの憧れを集めています。少しずつ高度を上げていくと、横尾本谷の急流に架けられた本谷橋に到着します。ここは絶好の休憩ポイント。橋を渡った河原でバックパックを下ろし、一息入れましょう。沢の音とともに涼風が吹きわたります。本谷橋からはいよいよ本格的な登りが始まります。丁寧に整備された登山道は歩きやすく、急な登りも足元をよく見て歩けば難しいところはありません。傾斜が強まってくると、やがて涸沢ヒュッテの鯉のぼりが見えてきます。

涸沢は穂高岳の直下に広がる圏谷(けんこく、カールとも)で、氷河期に存在した氷河によって削られたお椀状の地形です。標高は約2300m。登山者はここをベースに、奥穂高岳や前穂高岳、北穂高岳の頂をめざすのです。3000mの稜線が周囲をぐるりと取り囲む涸沢は山上の別天地。谷の向こうには常念山脈の稜線が望めます。涸沢ヒュッテ、涸沢小屋の2軒の山小屋があり、カール底部のテントサイトには、色とりどりのテントが彩りを添えます。

涸沢会場はカラフェスのメイン会場。5日(木)〜7日(土)の3日間にわたって、穂高の山々を背景に、さまざまなワークショップやトークイベント、上映会などが行なわれます。

CONTACT問合せ先

山と溪谷社 涸沢フェスティバル実行委員会

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