安曇野ひがし山トレッキング案内 安曇野ひがし山トレッキング案内

安曇野ひがし山 ッキング案内 Trekking Guide

写真家・佐藤大史さんと歩く!撮る! 北アルプスの絶景を望む
安曇野ひがし山
フォトトレッキング

北アルプスの絶景が広がる安曇野市の里山、ひがし山。なかでも手軽さと大パノラマで人気の光城山と長峰山をはじめ、美しい梓川やフォトジェニックな旧篠ノ井線廃線敷など、魅力的なフォトスポットをめぐり、安曇野市の「トレッキング」「自然」「文化」に触れるフォトトレッキングを実施します。
講師はネイチャーフォトグラファーとして活躍する佐藤大史さん。絶景を楽しみながら撮影テクニックも学べる充実の2日間です。

講師:佐藤大史(さとう・だいし)

講師 佐藤大史 (さとう・だいし)

1985年生まれ。東京都町田市出身。長野県安曇野市在住。日本大学芸術学部写真学科卒業。卒業後、写真家白川義員の助手を務め、2013年独立。「地球を感じてもらう」ことをコンセプトに、主にアラスカなどの手つかずの大自然を舞台に撮影している。

安曇野ひがし山
フォトトレッキング
開催概要

開催日 2023年11月3日(金)~11月4日(土) 1泊2日
主な内容 講師による座学講習、光城山フォトトレッキング、長峰山雲海撮影、篠ノ井線廃線敷遊歩道、御宝田遊水池、田淵行男記念館
宿泊先 長峰山 天平の森(安曇野市明科光2573-35)
参加費 1万6500円(消費税込)

(松本駅~安曇野市内のバス移動、1日目昼食・夕食、2日目朝食・昼食、博物館入場料などを含む)

集合場所 JR松本駅
集合時間 11月3日(金)11:05
解散時間 11月4日(土)17:00
募集人数 最大12名
申し込み方法 専用フォームに必要事項を記入の上送信してください
申し込み締め切り 2023年10月22日(日)

応募者多数の場合は抽選となります。また、当選者には10月23日(月)までにメールでご連絡させていただきます。

主催 安曇野市山岳観光推進実行委員会
運営協力 株式会社山と溪谷社

注意事項

  • 登山口から光城山を経て天平の森に向かうルートは、通常コースタイムで2時間程度のハイキングコースです。危険箇所はありませんが、ご自身で登山装備(軽登山靴、登山用ウェア、レインウェア、ヘッドランプなど)のご用意をお願いします。
  • 本イベント内で撮影いただいた写真や、スタッフが撮影したイベントの様子の写真は、今後、市のPRなどで利用する場合があります。あらかじめご了承ください。
  • 本ツアーでは、一眼レフ・ミラーレスカメラの使用を基本としていますが、コンデジやスマートフォンでもご参加いただけます。

イベント内容に関する
問合せ先

株式会社 山と溪谷社 伊藤洋平

TEL
050-5601-7956
E-mail
ito-yo@yamakei.co.jp

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※ 受付を終了いたしました

イベントレポートはこちら

Introduction 安曇野ひがし山とは?

安曇野では、街をはさんで西にそびえる北アルプスを総称して西山にしやま
東に連なる山々を東山ひがしやまと呼んでいる。
光城ひかるじょう山、長峰ながみね山は、そのひがし山の中の2座で、
新潟県西部から長野県中部にまたがる筑摩山地の西に位置する。
光城山は、地域の人の手で桜の植樹、管理がされ、
長峰山は森林体験活動やレクリエーションの場となっているなど、安曇野の人に親しまれている。

季節

  • 桜の回廊と北アルプスの絶景がみごとな光城山。桜の季節はライトアップされ夜桜やお花見トレッキングを楽しめる。
    桜の回廊と北アルプスの絶景がみごとな光城山。桜の季節はライトアップされ夜桜やお花見トレッキングを楽しめる。
  • 安曇野の田園と山肌の緑が濃くなる夏、雑木林ではたくさんの野鳥がさえずり、草花が森を彩る。チョウの種類も豊富だ。
    安曇野の田園と山肌の緑が濃くなる夏、雑木林ではたくさんの野鳥がさえずり、草花が森を彩る。チョウの種類も豊富だ。
  • 紅葉の名所でもあるひがし山。光城山にはカエデ類、長峰山にはコナラ、ケヤキなどの広葉樹が多く山肌が錦秋に染まる。
    紅葉の名所でもあるひがし山。光城山にはカエデ類、長峰山にはコナラ、ケヤキなどの広葉樹が多く山肌が錦秋に染まる。
  • 長峰山から見た常念山脈。モルゲンロートに染まる北アルプスと一面の雲海を見に、早朝トレッキングに訪れる人も多い。
    長峰山から見た常念山脈。モルゲンロートに染まる北アルプスと一面の雲海を見に、早朝トレッキングに訪れる人も多い。

自然

ひがし山は、集落とそれを取り巻く二次林、ため池、草原などで構成される里山で、人が自然とかかわることで豊かな生態系が育まれてきた。光城山は、ソメイヨシノのほかジンダイアケボノ、オオヤマザクラなど多数の品種を楽しむことができる桜の名所で、野鳥の姿も多い。
長峰山の山頂には貴重な草原植生が広がり、5月下旬から9月にかけて草花が次々に開花、チョウやバッタ類の希少種も豊富だ。近年、市民団体、行政などが協働して山頂草原を維持する取り組みが続けられている。
また長峰山山頂付近には「蝶の森」と呼ぶ一帯がある。市民団体らが、生き物が行き来できるよう手を入れた森と草原を含む約2haのエリアだ。チョウの生息環境を守ることで、さまざまな生き物が暮らしやすい森にすることをめざしている。陽光の入る森の林床では、春にカタクリやアズマイチゲなどの野草が花を咲かせ、草原ではそこを住処とする昆虫類、野鳥、ノウサギなどさまざまな生き物が暮らす。ひがし山には、次世代に引き継ぎたい豊かな里山の生態系が息づいている。

  • 早春を彩るアズマイチゲ。陽の入る明るい林床で咲く
    早春を彩るアズマイチゲ。陽の入る明るい林床で咲く
  • アカゲラ。広葉樹と針葉樹の混交林などに棲む
    アカゲラ。広葉樹と針葉樹の混交林などに棲む
  • ヤマガラ。広葉樹林を好んで棲む
    ヤマガラ。広葉樹林を好んで棲む
  • ニホンカモシカなど大型哺乳類も暮らす
    ニホンカモシカなど大型哺乳類も暮らす
  • 長峰山山頂草原。春から秋、次々に花が開花する
    長峰山山頂草原。春から秋、次々に花が開花する
  • チョウをはじめとした生き物が行き交いやすいように整備された「チョウの道」
    チョウをはじめとした生き物が行き交いやすいように整備された「チョウの道」
  • 幼虫がニレ科のエノキの葉を食べるオオムラサキ。エノキは4種類の蝶の食樹となる
    幼虫がニレ科のエノキの葉を食べるオオムラサキ。エノキは4種類の蝶の食樹となる
  • スジボソヤマキチョウ。明るい林縁や疎林を好み、幼虫はクロウメモドキの葉を食べる
    スジボソヤマキチョウ。明るい林縁や疎林を好み、幼虫はクロウメモドキの葉を食べる
  • オオミドリシジミ。幼虫の食樹はコナラ、カシワなど。ひがし山はミドリシジミ類の貴重な生息地だ
    オオミドリシジミ。幼虫の食樹はコナラ、カシワなど。ひがし山はミドリシジミ類の貴重な生息地だ
  • オオルリボシヤンマ。長峰山中腹の金玉池は多種のトンボの繁殖地となっている
    オオルリボシヤンマ。長峰山中腹の金玉池は多種のトンボの繁殖地となっている

Trekking Area 光城山・長峰山

長峰山山頂から。安曇野の街と北アルプスのパノラマが広がる
長峰山山頂から。安曇野の街と北アルプスのパノラマが広がる

安曇野の東方に連なる標高1000mに満たない(標高差約300m)山並みに、光城山と長峰山がある。両山は、市街地を挟んで西方の常念じょうねん岳やちょうヶ岳など北アルプス常念山脈と対峙し、北方には後立山うしろたてやまの峰々が続いている。登山口までのアクセスのよさと、整備された登山道、頂上まで約1時間という手軽さから、四季を通じて市民のほか県内外から登山者が訪れている。
また光城山では4月中旬、登山道沿いに植樹された1500本余の桜(ソメイヨシノ)が、麓から1週間ほどかけて山頂まで咲き上がり、その様子は「昇り龍」とも呼ばれ、親しまれている。桜花とセットで残雪の北アルプスを望める絶景は、安曇野の春の風物詩として知られる。

光城山の登山コースは麓の駐車場からさくらコースの往復が一般的だが、北回りコースを下り登山口に戻る(逆コースも可)ことも可能で、他に神明宮しんめいぐうコースや田沢たざわ城跡コースもある。光城山の頂上には、火の守り神を祀る古峯神社がある。
長峰山は、光城山から稜線続きで1時間15分ほど。頂上には展望台と高さ約10mの3つの輪をつないだモニュメントがあり、安曇野や松本平の田園風景、北アルプスの絶景などが望める。長峰荘コースや雲龍寺うんりゅうじコースのほか、山城好きには塔ノ原とうのはら城跡などの見所もある。
光城山・長峰山は、桜や新緑、紅葉、スノートレッキング、動植物の観察など四季を通じ思い思いの山歩きが楽しめる。

桜が山頂まで駆け上がるように咲く光城山
桜が山頂まで駆け上がるように咲く光城山

Sightseeing ひがし山トレッキング
プラスαの楽しみ

安曇野の過ごし方は多彩。ひがし山トレッキングと合わせて楽しめるのが、歴史と自然を知る廃線敷ハイキングや道祖神めぐり。サイクリングで、田園風景の中に点在する美術館や北アルプスの伏流水が育むわさび田など、安曇野を代表する風景を散策してもいい。遊んだあとは、地元産の食材を使ったグルメや、湯めぐりも楽しんで安曇野を満喫しよう。

道祖神とは五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を祈願する身近な神とされ、安曇野はその表現や姿態の豊富さで知られている。道祖神めぐりマップを片手に散策してみては
道祖神とは五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を祈願する身近な神とされ、安曇野はその表現や姿態の豊富さで知られている。道祖神めぐりマップを片手に散策してみては
日本近代彫刻の扉を開いた安曇野出身の荻原守衛(碌山)の作品を展示した碌山美術館。外壁に焼きレンガを積み上げた西欧教会風の碌山館は安曇野のシンボルだ
日本近代彫刻の扉を開いた安曇野出身の荻原守衛(碌山)の作品を展示した碌山美術館。外壁に焼きレンガを積み上げた西欧教会風の碌山館は安曇野のシンボルだ

歩く 明治の軌跡をたどるハイキング
旧国鉄篠ノ井線廃線敷

明治35(1902)年に開通、長野県の南北を結び人と物資の往来を担ってきた旧国鉄篠ノ井線。西条にしじょうから明科あかしな間は山や谷が多く、難工事の末の全線開通だった。昭和63年に新線が開通し86年にわたる役目を終え、現在、旧第2白坂トンネルからJR明科駅までの片道約6㎞の区間が、廃線敷遊歩道として生まれ変わり人気を集めている。コース中の漆久保うるしくぼトンネル、三五山さごやまトンネル、旧第2白坂トンネルには明科で焼かれたレンガが使われ明治時代の面影を感じさせる。新緑や紅葉の時期には、三五山から白坂までの約20haに鉄道防備林として植えられた約3万本のケヤキが美しく道を彩る。安曇野の歴史遺産ともいえるこの道を歩いて、ぜひノスタルジックな雰囲気とともにハイキングを楽しんでほしい。

総レンガ造り、全長53mの漆久保トンネル
総レンガ造り、全長53mの漆久保トンネル
全長125mの三五山トンネル。新緑と紅葉時期に歩くのがおすすめ
全長125mの三五山トンネル。新緑と紅葉時期に歩くのがおすすめ

グルメ 清らかな水と大地が育んだ
旬の味覚を味わう

安曇野では、清らかな水が育む食材の代表ともいえるわさびをはじめ、野菜や果物、米などの生産が盛んだ。地元農家が丹精込めて作った農産物を使ったジャムなどの加工品や、日本酒、ワインはお土産としても人気がある。名店ぞろいのそばはもちろん、素材にこだわるベーカリーやカフェなども多く、テイクアウトメニューも豊富だ。安曇野で旬の恵みを味わいつくそう。

  • こだわりの名店ぞろい そば

    こだわりの名店ぞろい そば

    北アルプスの伏流水が豊富な安曇野は、そばの名店の宝庫だ。信州産のそばを石臼で挽いたそば粉や安曇野産のわさびを使用したり、そばをゆであげるのも締めるのも安曇野の天然水のみを使用したりと、どの店もそれぞれこだわりがある。食べ比べもおすすめだ。

  • 10年の歳月を経て新名物に 信州サーモン

    10年の歳月を経て新名物に 信州サーモン

    安曇野市にある「長野県水産試験場」が10年の歳月をかけニジマスとブラウントラウトのよいところを掛け合わせて開発した「信州サーモン」。肉質はきめ細かくトロリとした舌ざわりで、さまざまなレシピが生まれている。信州サーモンを扱う店でぜひ味わってほしい。

  • リンゴの産地のご当地グルメ 安曇野林檎ナポリタン

    リンゴの産地のご当地グルメ 安曇野林檎ナポリタン

    安曇野産のリンゴを使ったナポリタン。ご当地グルメとしてイタリア料理店のほかカフェや洋食店など10軒以上の飲食店が参加。角切りにしたリンゴをトッピングしたり、すりおろしてソースとあえたりなど、各店趣向をこらした「林檎ナポリタン」を提供している。

立ち寄り湯 効能豊かな温泉でゆったりくつろげる

安曇野には泉質の異なるいくつもの温泉が湧き出しており、温泉地としてもたくさんのハイカーや観光客を迎えている。代表的な穂高ほたか温泉郷・中房なかぶさ温泉・有明ありあけ温泉は肌に優しい柔らかいお湯で、「美肌の湯」と評判だ。蝶ヶ岳温泉は、天然ラドン温泉で自然治癒力と免疫力を高める効能があるとされる。露天風呂を備える施設や、安曇野産食材を使った食事処が魅力の施設など趣向に合わせて選ぶのも楽しい。

  • 長峰山 天平の森

    長峰山 天平の森

    長峰山の山頂付近一帯に整備されたオートキャンプ場、コテージ、天文台などを備えた森林体験施設。北アルプスを望む檜造りの展望風呂が人気だ。10時~16時 大人400円、安曇野市明科光2573-35 0263-62-6235 営業は4月初旬~11月末、火曜定休、7~8月は無休。

編集=大武美緒子
執筆=中嶋 豊/大武美緒子
デザイン=谷口みずも
写真提供=渡辺幸雄/佐藤大史/特定非営利活動法人森倶楽部21/PIXTA
協力=安曇野市山岳観光推進実行委員会
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2023.10.17