エネルギーを推進力に変換!
軽量で機動性に優れ、歩きやすい
サロモンファンにうれしいニュースだ。サロモン(Salomon)のハイキングシューズのラインナップに新モデル「アウトパルス MID GORE-TEX(OUTPULSE MID GORE-TEX、以下、アウトパルス MIDと略)」が加わる。サロモンのハイキングシューズのラインナップには、「X ULTRA 4 GORE-TEX(エックス ウルトラ 4 ゴアテックス)」という、足首の捻挫リスクを軽減する「アドバンストシャーシ」などを搭載し、安定性や保護機能などのサポート性に秀でたベストセラーモデルがある。この春に新たに発売された「アウトパルス MID」は、「X ULTRA 4」とは異なるアプローチで開発されたニューモデルだ。
アウトパルスMIDは、歩きやすく、疲れにくく、フィールドを楽に歩けるシューズとして生まれた。片足380g(27cm)と軽量で、サロモンならではの「センシフィット」技術による高いフィット感が売りだ。ボリュームを抑えたデザインは足さばきがよく、軽快に歩ける。また、歩行時の運動エネルギーを吸収・反発し、推進力に変える新テクノロジーなどにより、「足や膝への負担軽減」と「体力の温存と疲労軽減効果」が期待できる。つまり、安心・安全にもつながる一足に仕上がっている。アウトパルスはここで紹介するアウトパルス MIDのほか、ローカットモデルの「アウトパルスGORE-TEX」もラインナップする。
続きを読む推進力と疲労軽減効果を生む
3つのテクノロジーを搭載!
アウトパルス MIDには、歩行時の運動エネルギーを効率的に推進力へと変換する「エナジーブレード」、「フューズサージ」、「リバースキャンバー」という3つのテクノロジーを採用している。
「エナジーブレード」は、ソールの硬さやコシを決めるサロモンが独自開発したTPU(ウレタン製の樹脂)の芯材で、同ブランドのトレイルランニングやロードランニング用モデルにも搭載される新技術。ロードランニング用の上位モデルには、グラスファイバーを併用したエナジーブレードを採用するなど、それぞれのアクティビティの特徴や、着地時のインパクトの強さに応じてチューンナップされている。
アウトパルス MIDには、TPUのみの約1mm厚の板状エナジーブレードが、土踏まずからつま先にかけて組み込まれている。これにより、フィールドを軽快に歩けるソールの剛性とコシを実現、同時に、軽量化にも貢献している。ブレードは左右方向には捻じれにくい反面、前後方向、特に指の付け根部分はフレキシブルに屈曲する。捻挫を予防しつつ、人間本来の自然な足運びができるのだ。また、屈曲したブレードはバネのように元に戻ろうとするので、そこに推進力が生まれる。ランニングシューズに採用されるものほど強烈な推進力ではなく、より自然に少ない力で前進する、よりストライドを伸ばすといった効果が見込める。
「フューズサージ」はEVA100%ではなく、EVA70%+天然ゴム30%の配合で新開発されたソフトで弾力性のあるミッドソールのこと。厚みのあるEVAフォームが着地時の衝撃を吸収、これを瞬時に高い反発力に変え、歩行をサポートする。適度な硬さを保ちつつ、従来のEVAフォームに比べ反発力が約20%向上しており、より推進力が得られるという。特にかかと周りの設計は秀逸だ。かかとの真下のフォームを厚くすると高いクッション性と反発力は得られるが、腰高で不安定になってしまう。アウトパルス MIDでは、かかとを包み込むように、すり鉢状にフォームを厚くし、これを解消している。
「リバースキャンバー」は、サロモンのトレイルランニングシューズなどにも採用される船底形状のソールのこと。ロッキングチェア効果により、前方向への推進力を損なわない。写真でもわかるように、かかと部分はかなり丸みを帯びており、かかとから着地すると、転がるようにスムーズにつま先方向へ重心が移動する。靴に、自然に前へ前へと促されているような感覚さえ覚える。
これら3つのテクノロジーが融合し、運動エネルギーがより効率的に推進力へと変換され、結果的に体力温存や疲労軽減へとつながるのだ。アウトパルス MIDなら、今までよりも、もっと楽に、あるいは、もっと遠くへ、もっと早く、歩を進められるはずだ。
続きを読むセンシフィット、ゴアテックス、
コンタグリップで快適・安全性を追求
アウトパルス MIDが、歩きやすく、疲れにくく、フィールドを楽に歩けるのは、既述の3つのテクノロジーのほかにも理由がある。ひとつはそのフィット感の高さだ。「センシフィット」は、シューレースを締め上げるとアッパー全体がまるで手で包み込むように足をホールドするというサロモン独自のフィットシステム。ムラのない高いフィット感が得られることから、長時間の山行でもストレスフリーで行動できる。
ライニングには優れた防水透湿性を発揮するゴアテックスを使用しており、天候の変化への対応力が高い。アウトソールには「コンタグリップ MA」を採用。濡れた路面から乾いた路面、砂地や泥地など、あらゆる路面に対応する汎用性の高いソールで、安心・安全にフィールドを踏破するグリップ力を有する。
圧着技術が高いのもサロモンならでは。軽量化とともに、ボリュームを抑えた足さばきのいいデザインに寄与している。そして、ミッドソールの30%を自然素材、アッパーの31%は再生ペットボトルを原料にするなど、環境に配慮した製品にもなっている。
続きを読む製品情報
歩きやすく、疲れにくく、フィールドを楽に歩けるアウトパルス MID。重い荷物を担ぎ、岩稜帯や森林限界を越えて縦走するような山行より、2500m前後の中級山岳から低山ハイキングにベストマッチする。つまり一年を通してもっとも活躍するシューズだ。ハイキングや小屋泊など、軽量な装備での山行やスピーディな山行スタイルに最適で、運動エネルギーが効率的に推進力へ変換され、疲労軽減効果も期待できる。ロングトレイルなどでも、長時間履くほどにその効果を実感できるはずだ。装備が重くなる登山でより高い保護機能やサポート力を発揮するX ウルトラ 4 GORE-TEXと合わせて、状況に応じて最適・最良の一足を選択できるのがサロモン・ハイキングシューズの強みだ。
サロモン/アウトパルスMID GORE-TEX
- 価格
- 17,600円(税込)
- サイズ
- 25.0~28.5cm
- 重量
- 380g(27.0cm)
- カラー
- 3色
サロモン/アウトパルスMID GORE-TEX W
- 価格
- 17,600円(税込)
- サイズ
- 22.0~25.0cm
- 重量
- 328g(24.0cm)
- カラー
- 2色
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モニターレポートを見るブランドヒストリー
1947年、フランス南東部の湖畔町アネシーで誕生した「サロモン(Salomon)」は、1950年代に、当時主流だったレザーストラップ式に代わる、革新的なケーブル式のスキービンディングを開発した。1970年代には、ビンディングの生産が年間100万セットを超え、世界No.1のビンディングメーカーとなる。以後、ウィンタースポーツに欠かせないブランドへと発展した。
1990年代からはサマースポーツ分野へ参入し、ハイキングシューズなどを発売。2015年からはマウンテニアリングやバックカントリースキーの分野へも本格的に進出するなど、名実共に、総合アウトドアブランドへと成長を遂げている。
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