私たちが山を歩くとき、手の指は少しだけ内側に曲がっていないだろうか。スワニーの「トレイルフレクサーグローブ」は、そのような自然体の指の形にデザインされているため、長時間の着用でもストレスフリーなのが特徴だ。これは人間工学に基づいた「FLEXOR（フレクサー）」と呼ばれる技術で、宇宙飛行士が船外活動をするときのために開発されたもの。過酷な環境でも疲れにくいように設計されているため、山でこそ、その真価を発揮する。

トレッキングポールを使ったり、クサリ場を通過したりするときは、グローブを着用する登山者が多い。そのグローブが手になじまないものだと腕や肩の筋肉に余計な負担をかけてしまう。しかし、トレイルフレクサーグローブなら、スムーズに「つかむ・握る」という動作ができるので、快適に歩き続けることができる。これまでのトレッキンググローブとは違い、抜群の操作性を誇るスワニーのトレイルフレクサーグローブ。着用シーズンは、春から秋の３シーズンはもちろん、冬季でも森林限界以下のスノーハイキングなど、幅広いシーンに対応する。

体の末端にある手は体温が奪われやすい。手がかじかんでしまうと安全に登山を続けることが難しくなる。だからこそ、グローブによる防寒対策が必要なのだが、大切なのは防風性だ。一般的に標高が100ｍ上がると気温は約0.6℃下がり、風速が1m/s増すと体感温度は約1℃下がるといわれている。登山口の標高が0ｍで気温が20℃のとき、標高3000ｍだと気温は約2℃だ。さらに風速5ｍの風に吹かれると、体感温度は−3℃にまでなってしまう。そこで、スワニーのトレイルフレクサーグローブは、甲部分に優れた防風性能をもつ「ゴアテックス インフィニアム™　ウィンドストッパー®」プロダクトを採用。高所の稜線で強風に遭っても、確実に寒さから手を守ってくれる。また、従来のゴアテックスと同じく透湿性を備えているため、汗抜けも抜群。手汗による不快感や冷えを軽減して、グローブ内はいつでも快適な状態が維持される。

さらに、本製品は生地のゴワつきや硬さが少なく、しなやかな肌触りが特徴。しかも適度な伸縮性があるため、『FLEXOR（フレクサー）』テクノロジーとの相性がよく、操作性を高めることに一役買っている。素材自体に耐水性と撥水性があるため、小雨がパラつく程度の水滴なら弾いてくれる。このようなゴアテックス製品の製造は、素材の特性を理解し厳しい基準をクリアした「認定工場」でしか許されていない。それは、高品質な防水透湿性を担保するためだが、そんな数少ない「認定工場」のひとつがスワニーの自社工場なのである。

登山用グローブに求められるのは、指の複雑な動きに追従する柔軟性と摩擦強度に優れた耐久性だ。トレイルフレクサーグローブは、手のひらと指部分の素材に最高品質のゴート（山羊）革を使い、徹底した品質管理のもとで0.8～0.9mmの厚さに加工。硬すぎず、また柔らかすぎない絶妙のバランスに仕上げており、これはグローブ専門ブランドだからこそできる技術。登山ショップでトレイルフレクサーグローブを試着したら、きっとその完成度の高さを実感できるはずだ。

さらに、スワニーのグローブ全般について言えるのが、日本人の手にベストフィットするよう作られていることだ。一般的にアウトドアブランドのグローブは、欧米人向けに作られたアイテムのなかから、日本人のサイズに近いものを展開していることが多い。しかし、スワニーでは、型紙の製作時から日本人向けに設計されているため、手になじみやすいのだ。これまでのグローブでは、どうもサイズが合わないと思っていた人は、ぜひスワニーのグローブを試してほしい。

革グローブならではの魅力のひとつが、使っているうちに艶が現われてくる経年変化。最高級のゴート革を採用しているトレイルフレクサーグローブは、色艶が変化し自分だけのグローブに成長していくことも楽しめる。スワニーでは「いいものを長く使ってほしい」という企業理念のもとで、リペアのバックアップ体制も完備。万が一、穴が開いてしまったときでも補修して使い続けることができるのも魅力のひとつだ。