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MONITOR REPORT

カリマー クーガー / クーガー グレース

選ばれた5名のモニターからのレポートを掲載!

背面長の微調整ができ、臨機応変に対応できる
サイドベルトを締めることで、容量の調整が可能
いつも感じる腰や肩、膝の皿の痛みが全く出ない

ニックネーム
まりりん
(30代、女性)
登った山
八ヶ岳主脈全山縦走(1泊2日、テント泊)、鳥海山(日帰り)、西穂高岳・奥穂高岳・北穂高岳・槍ヶ岳(3泊4日、テント泊)
登山歴
約3年半

Check Point

  • 難所のジャンダルムや馬の背でも、ザックが左右に振られない
  • 分厚いパッドがしっかり支え、荷重を分散するので、重さが苦にならない
  • ヘルメット着用を考えたデザインで、岩稜帯やアルパインでも活躍

難所のジャンダルムや馬の背でも、ザックが左右に振られない

8月5〜6日に八ヶ岳主脈全山縦走、8月11日に鳥海山、8月24日〜27日に西穂高岳〜槍ヶ岳に行ってきました。

八ヶ岳主脈縦走は、ソロ登山。深夜0時にスタートし、観音平登山口〜編笠山〜権現岳過ぎあたりまで、暗闇の中ヘッドライトを照らし進みました。赤岳手前になると朝日が昇り、空や山々が朝を迎えると同時に、気温も上昇して暑くなってきました。シェルを脱ぎ、ヘッドライトも取り、それらをフロントポケットに突っ込みました。赤岳山頂では遠くの山々まで見渡せるほどの快晴で、富士山まで丸見えでした。赤岳から硫黄岳までの岩場は小走りで過ぎましたが、体感的には、軽い装備で走った時の揺れ・振動と変わりありませんでした。衝撃が肩・背中・ウエスト部分で分散されるイメージです。それに伴う膝へのダメージも少ないのが嬉しかったです。高見石小屋でテントを張り、翌朝、ゴール地点の蓼科山を目指します。朝は気温10℃ほど。シェルとジャケットを着用しましたが、日が昇ると、日中は18℃近くになり、二枚とも脱いでフロントポケットに入れました。ウエストポケットに入れていた塩分タブレットやアミノゼリーを飲みながら、蓼科山へ登頂しました。

鳥海山は、五人でのグループ登山でした。ピストンでの日帰り登山で、水分と行動食、防寒着などの本当に少ない装備になりました。荷物が少なく「クーガー グレース」ではオーバースペックなのですが、ザックを下ろして置いた時にも倒れることなく、自立してくれます。また、サイドベルトを締めることで容量を調整できるので、ザックの中で荷物が暴れることもなく、背中との一体感がありました。

西穂高〜槍ヶ岳縦走は、3泊4日のテント泊山行。スタート時の重量は約17kg。初日は西穂山荘まで進みました。2日目はジャンダルム・馬の背という核心部。天気は晴れ時々曇りで、時折見せてくれる北アルプスの絶景は、緊張と恐怖の中でも癒しを与えてくれました。雨蓋の位置を前後に調整できるので、ヘルメットを被っていても頭を自由に動かせるのが良かったです。真上を見上げて岩場を登った時にも雨蓋との干渉はなく、メイン荷室にパンパンに荷物を詰め込んだ状態でも調節が可能でした。両側が崖で切り立っている狭い岩場を通り抜ける時にも、重いザックが左右に振られることはありません。前のめりになった時にも、ザックが重みで頭の方へ上がってしまうようなこともなく、無事に難所であるジャンダルムと馬の背を通過することができました。3日目は、食料や行動食が減ったので、背面長を若干長くなるよう調整し直しました。このような微調整が効くので、山行状態に臨機応変に対応できます。前日の緊張疲れと疲労が残っていたからか、3日目が体力的に一番キツく感じました。槍ヶ岳山荘のテント場に着いた時には、体力の限界でしたが、ボトムのアクセスジッパーからテント装備を取り出して、スムーズかつ迅速にテント設営ができました。4日目は日の出前に槍ヶ岳へ登頂。早朝は寒くも物凄く良い天気で、槍ヶ岳山頂ではご来光を拝むことができました。ザックのお陰か、連日の疲れは不思議と溜まっておらず、4日目が一番元気でした。自身初の4日間の縦走でしたが、いつもなら腰や肩、膝の皿がぶっとびそうな痛みが山行中から山行後の数日にわたって続くのですが、今回は全く痛みがありませんでした。

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分厚いパッドがしっかり支え、荷重を分散するので、重さが苦にならない

ショルダーハーネス・ヒップベルト・バックパネルはパッドが分厚く広いので、肩・肩甲骨・腰骨・背中全体で重さを分散し、長時間しっかり支えてくれました。パッドが分厚いので、ベルトをきつく締めても、ベルトの食い込みや動き辛さを感じることはありません。腰全体を包み込むようにホールドして荷重を支えている部分が特に気に入っています。これだけしっかりとしたパッドと厚みがあるにも関わらず、暑い夏の時期に長時間背負っても、ザックが当たっている肩・腰・背中全体に不快感がなく、ザックを下ろした時に生じる、背中の汗冷えもありませんでした。また、今まで使用していたザックでは、背面長を変えることができなかったため、ザックとの間に隙間ができ、重心もブレブレになってしまっていました。しかし、この「クーガー グレース」は「SA(サイズ アジャスト)システム」により背面長の調整ができるので、常に背中との相性は抜群な状態を維持していました。また、背負っているうちにズレてくる…ということも一切ありませんでした。

「クーガー グレース」では、重い荷物を背負った山行を苦に感じませんでした。いつものような腰や肩、膝の皿の痛みもありません。荷物の量によってザックが型崩れすることもなく、しっかりと体のラインにフィットして、背負い心地がよいと思います。横幅がスリムな形状のため、狭い岩場を這って通過する際も重心が振られることなく通過できました。また、走った際も、ザックの重さにより上下に振られることなく、肩・腰・背中でしっかりと支えられて、ザックに包み込まれているような一体感を感じることができました。

ポケットは見た目以上の収納力で、中でも最も気に入ったのはフロントのマチ付きポケットでした。ヘルメットやソフトシェル、ヘッドライトを入れていましたが、使用する時に素早く出し入れできるので、時間のロスも少なく、躊躇なく衣類の脱ぎ着ができ、常にベストな体温で過ごすことができました。また、サイドベルトを引き伸ばすことでマチが大きく広がるので、ヘルメットのような、かさ張る立体的な物でもしっかりと固定して収納することが可能です。日帰り登山など荷物が少ない時でも、サイドのベルトを締めればしっかりと中身が固定できるので、中の物が揺れて重心が不安定になるなどの心配はありません。冬期には、アイゼンやワカンなどのスノーギアも十分収納できるサイズなので、冬に使用するのが楽しみです。両サイドの収納式ポケットには、トレッキングポール、ペットボトル、行動食、ラジオなどを入れていました。マチ部分には伸縮性があるので、メイン荷室にぎっちりと詰め込んだ状態でも、充分に収納することができました。片側だけでもペットボトルが2本分、入ります。

メイン荷室は開口部が巾着式なので、グローブをしていても片手で紐を引くと一気に開き、大きい荷物を出し入れする際もストレスなく、スムーズに取り出すことができました。また、シュラフ・マット・ダウンなどをスタッフバックにまとめて入れて、ボトム部分に入れ、そのすぐ上の仕切り部分にテントとポールをパッキングしていたので、テント場に着いてから、ザックの中身をすべて取り出すことなく、ボトムのアクセスジッパーを開けるだけで、スムーズかつ迅速に、ストレスなくテントを設営することができました。また、夜間のテント撤収でもスムーズに片付けることができました。

本体色は「Cinder(シンダー)」を選びました。イメージしていたものより若干明るい印象を受けましたが、旧モデルのものと比べると、とても落ち着きのある色味に感じます。グレイッシュトーンを基調としたメインカラーは、他に身に付ける物の色を選ばない、山に溶け込む、何にでも合わせやすい色調だと思います。

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ヘルメット着用を考えたデザインで、岩稜帯やアルパインでも活躍

「クーガー グレース」は、長時間背負って行動していても、身体に吸い付くような一体感があり、ストレスを感じません。行動食や非常食、防寒着などを容量いっぱいまで詰め込んでも、荷物の重みで上下左右に振られることはありませんでした。縦走時に食料をどんどん消化していった分、サイドストラップを絞ってバランスを調節し、荷物の多い少ないにかかわらず安定して背負うことができたのも助かりました。また、物がゴチャゴチャしないように、独立した収納場所が多くあるのも良かったです。

「クーガー グレース」は、夏期のテント泊縦走や、冬期の日帰り・テント泊山行において、ハイスペックな機能性を存分に実感できると思います。また、ヘルメットの着用を想定した雨蓋のデザインにより、斜度の高い登りなどでは雨蓋を後ろに動かすことで頭の可動範囲を確保できるので、使用の幅がぐんと広がります。ロープや登攀具もおさまる収納力なので、岩稜帯やアルパイン、バリエーションなどでも活躍すること間違いなしです。これまで色々なザックを背負ってきましたが、今回はやっと出逢えた、運命的な出逢いのように感じています。

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背面長調節が簡単で、快適な山行をサポート
メイン荷室の下部は寝袋やテント類が綺麗に収まるサイズ
25kgを背負っても疲れが少ないフィッティングの良さ

ニックネーム
もりちか
(20代、男性)
登った山
瑞牆山(前泊日帰り、テント泊)、トムラウシ山(1泊2日、テント泊)
登山歴
5年

Check Point

  • トムラウシ山のアップダウンがあるルートでも、バランスを調節しやすいので快適
  • パッド類はフィット感がよく、蒸れも少ないので、背負い心地がよい
  • 25kgの荷物を5〜6時間背負っても、背中や肩への疲労感が少ないフィッティング

トムラウシ山のアップダウンがあるルートでも、バランスを調節しやすいので快適

8月3日〜4日に瑞牆山、8月11日〜12日にトムラウシ山に行きました。

瑞牆山では、初日は突発的な雨が二度ほど降る不安定な気候。2日目の山行中(午前)は終始晴れ。樹林帯は夏の登山らしく、多量の汗をかいてしまうほどの暑さでしたが、樹林帯を抜けると風も心地よい気温でした。カリマーのザックを使用したのはこれで3個目になりますが、今までと同様にパッドによる背負い心地がかなり良いです。

トムラウシ山では、2日間共に時折雨がぱらつく天気。吹きさらしになる上部では涼しく、風も強かったです(体感温度10℃前後)。3人用テントと水5Lを共通装備として背負いましたが、背中とウエストベルトのパッドのサポート、さらに背面長を調整できる「SA(サイズ アジャスト)システム」により、ホールド感が高く、腰や肩にかかる重量バランスも良かったと思います。「SAシステム」については、山行の途中でアップダウンを繰り返すルートなどでバランスを調整したいときに使用し、快適な山行をサポートしてくれました。

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パッド類はフィット感がよく、蒸れも少ないので、背負い心地がよい

ショルダーハーネスはベルトにナイロンの強さを感じ、しっかりと背負うことができます。その反面、多少硬い印象を受けたので、もう少し薄くなれば背負い心地がさらに向上しそうな気がします。その他については、さすがカリマーというところで、心地よく背負えます。パッド類はフィット感がよく、蒸れも少ないので快適にサポートしてもらえます。「クーガー」はパッド類による背負い心地が良いので、フレームやメッシュパネルより、パッドで背中を支えたい人にはとてもオススメできます。本体色は、カリマーのお洒落なイメージと、長く使うための落ち着いたデザインがマッチした、とても良い色合いだと思いました。私は今回、ネイビー色を選びましたが、若年層向けにロイヤルブルー系などの色があると魅力的ではないかと思います。

「SA(サイズ アジャスト)システム」は背負ったままでも背面長が調整できるので、荷物の量、斜度の変化に対して、背負う位置を素早く変えたいときにとても役立つ機能だと思います。今回の山行では特に下りで活用しました。他のザックであれば、ショルダーストラップのみでザックのポジションを変えますが、それよりも大きな効果を得られますので、今後も多用していきたいところです。

フロントのマチ付きポケットは、長袖シャツとソフトシェルの2枚をたたんだ形で綺麗に入ったので、服装調節の際に出し入れのしやすさ、収納力を実感できました。両サイドの収納式ポケットについては、マチ付きなので拡張性があり、他のザックにはない、良い機構だと思います。このポケットの前面もしくは上部などに小さめのサイドポケットがあると、さらに便利だと思います。

メイン荷室の巾着はとても大きく広がるので、スムーズなパッキングに役立ちました。このクラスの大型ザックではもはや定番となったボトムからのアクセスジッパーは、仕切りのバランスがよく、下部に寝袋やテント類を入れてちょうど綺麗に収まるサイズとなっています。

気になった点は、実際に背負ってみるとウエストベルトポケットの位置が後ろに感じられたこと。もう少し前面にあればと良いと感じました。また、背面に付いていたハンドルループは、背負う際にとても便利だと思いますが、片側にしか付いていなかったので、両側にあっても良いのでは?と思いました。

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25kgの荷物を5〜6時間背負っても、背中や肩への疲労感が少ないフィッティング

「クーガー」は大型ザックですので、グループ登山で共通装備をパッキングするような1泊〜2泊の山行におすすめできます。樹林帯が長いコースでも、直登が多いコースでも、岩場でも難なく使用できるので山の種類については制限がないと思います。また、生地が厚く、作りもしっかりしているので、長く使用したい人におすすめできます。その反面、軽さを求める人に対しては、魅力的には思えないかもしれませんが…。今回の積載量はおおよそ25kgくらいだったと思いますが、5〜6時間背負った後でも、背中や肩への疲労感は少なく、背負った後にフィッティングの良さを実感できました。今後、大型ザックが必要になる山行に重宝すると思います。

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体にフィットして安定感があり、ザックに振られない
フロントのマチ付きポケットは荷物が多いほど重宝しそう
“ザックの性能の大切さ”を実感

ニックネーム
yu-koりん
(60代、女性)
登った山
五色ヶ原(1泊2日、テント泊)
登山歴
14年

Check Point

  • 体にフィットしているので、浄土山の下りでもザックに振られない
  • すべてのパッドに弾力性があり、自然に体に沿い安定感がある
  • 長時間背負うときも、背負い心地が良く、体に負担がないザック

体にフィットしているので、浄土山の下りでもザックに振られない

8月17日〜18日に、五色ヶ原に行きました。17日は、室堂バスターミナル〜浄土山〜龍王岳〜獅子岳〜ザラ峠〜五色ヶ原で約6時間、18日は同じルートを戻る約6.5時間の歩行時間でした。室堂に着いた時には周辺が霧に包まれていてモチベーションが下がりそうになりましたが、背中の「クーガー グレース」に励まされながら進みます。五色ヶ原に着く頃には青空も見えはじめ、目の前に広がる素晴らしい景色はまさしく山上の楽園でした。

翌日は快晴。前日の往路では、展望台などでの寄り道もあったとは言え、コースタイムを少しオーバーしてしまい少々自信喪失。目前に聳え立つ獅子岳は帰りの方が登り基調のため不安がよぎったのですが、獅子岳へは思った以上に軽く登り返すことができました。鬼岳を巻き龍王岳を通過、最後の浄土山からの結構な岩稜帯の下りも難なくクリアして室堂に帰りつきました。浄土山での下りでもザックに振られることもなく体にフィットし安定感があり、また全行程で疲れを感じなかったので、「ザックの性能は大切!」を実感した2日間でした。

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すべてのパッドに弾力性があり、自然に体に沿い安定感がある

ザックは綺麗なワイン色で、とても気に入りました。ザックとしては珍しいおしゃれ感もあり、そこがカリマーらしいところでもあるのかなと思います。一緒に行った仲間からも好評でした。

ショルダーハーネスやバックパネル、ヒップベルトのパッドなど、すべてのパッドに弾力性があり、自然に体に沿い安定感がありました。今まで使っていたザックと比べると重さはあまり変わらないのに、背負ってみるとかなり軽く感じました。「SA(サイズ アジャスト)システム」により背面長が変えられるので、出発時に合わせておきましたが、背負ったままでも簡単に調整することができました。岩稜帯などの登下降時に大きなザックだと体が振られる不安がありますが、それが全くないのは体にフィットしていることとバランスの良さだと思います。

今回は荷物も少なく、フロントのマチ付きポケットにはペットボトルを入れた程度ですが、休憩の時にザックを開ける手間がなく、使いやすかったです。グループでの山行では共同装備としてテントマットなどを持つ時もありますが、今まではザックに入れることができず、外側に挟み込んでベルトを締めていたので、ザックを開けるたびに手間がかかりました。「クーガー グレース」ならポケットに入れることができそうです。ヘルメットも入りそうですし(いつもカラビナでぶら下げていました)、冬山ではスコップなども入れることができ、重宝すると思います。フロント部分のデイジーチェーンにココヘリと所属会のネームプレートをつけたのですが、位置や数もちょうど良いと思いましたし、今後、冬山でピッケルなどを装備する時にも活躍してくれそうです。サイドの収納ポケットにはテントのポールを入れましたが、長いものを入れても落とす心配もなく、また木などに引っ掛けることもなく安定性がありました。

私がこれまで使っていた2気室の大型ザックは荷室がファスナーで仕切られていたため、下部にロス部分が発生して使い勝手が悪く、ほとんど1気室として使っていましたが、「クーガー グレース」は仕切りがファスナーではなく巾着式だったので大変使いやすかったです。マット、シュラフを入れた空き部分に雨具などが入り、休憩時に羽織る際も取り出しやすく重宝しました。開口部は巾着式で広く開くのでパッキングもしやすく、荷物の出し入れもしやすかったです。今回はボトムのアクセスジッパーを開けることはなかったのですが、雪山などの場合、体温低下を防ぐため迅速な作業が求められるので、メイン荷室を開けることなく必要なものを取り出せるのはありがたいです。アクセスジッパーの所に付いていたハンドルループはザックを横にしても持ちやすく、バスなどに積み込んでもらうときに便利でした。

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長時間背負うときも、背負い心地が良く、体に負担がないザック

今回は、山中1泊のため装備が少ない、とはいえテント泊のためシュラフやマットなどもあります。また、ベースキャンプ方式ではなかったので長時間背負う必要があり、背負い心地が良く、体に負担がないザックは大変ありがたかったです。荷物が少なければすべてのベルトを縮めることでそれに対応でき、見た目もかなりコンパクトになりました。仲間からは「持ってみると重いのに背負っている姿がとても軽そうに見える」と言われました。「クーガー グレース」は長期縦走やテント泊縦走、冬山登山に最適だと思います。

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歩きながらサッと必要なものが取り出せるので山に集中できる
歩きながら微調整ができるので、疲れ知らず
積雪期の縦走は「クーガー」以外は考えられない

ニックネーム
たくぼん
(40代、男性)
登った山
剱岳・八ツ峰(2泊3日、テント泊)
登山歴
7年

Check Point

  • 重量バランスが良いので、荷物が重くても振られない
  • 開口部が巾着式のメイン荷室は、グローブをしていても、素早く開け閉めできる
  • フロントポケットなどの使い勝手が良い「クーガー」は積雪期登山の強い味方

重量バランスが良いので、荷物が重くても振られない

8月11日に、山岳会の夏合宿の一環として剱岳の八ツ峰を目指すことにしました。劔沢キャンプ場まで、テント、生活用品、クライミングギアなど衣食住をすべて持って上がらなければいけません。総重量が20kgを超える荷物を担いで、いかに快適に山を楽しむかと考えると、ザックの役割は大きいと思います。今回、4人のメンバーで行きましたが、4人中3人がカリマーの「クーガー」でした! 丈夫で安心なザックなので、選ばれているんだと思います。

帰路、メンバーの都合で雷鳥沢のキャンプ場から数100mほどの距離をダブルザックにして歩きました。合計で40kgを超える重量でしたが、強靭なショルダーハーネス、ヒップベルトのおかげで振られることもなく歩くことができました。ショルダーハーネスの丈夫なD環にはカメラや携帯を安心してぶら下げることができ、ヒップベルトのポケットからはすぐに行動食のゼリーが取り出せます。大きなザックは背負ったり降ろしたりするのも大変。歩きながらサッと必要なものが取り出せるので山に集中して楽しめるのでは、と思いました。

今回は岩稜歩きがメインでしたので、重登山靴ではなくアプローチシューズで歩きましたが、ザックの重量バランスが良いので、振られることが本当に少なかったです。おかげで左右の振れに弱いアプローチシューズでも疲れることなく歩けました。

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開口部が巾着式のメイン荷室は、グローブをしていても、素早く開け閉めできる

「クーガー」は前々モデル、前モデルとも気に入って使用しています。私が所有している前モデルの「クーガー」の本体色が黒×オレンジということもあり、今回のグレイッシュトーンのネイビー色は、部屋の中で見たら地味な印象でしたが、明るい日差しで見ると上品で、カリマーらしい色使いだと思いました。

今回の山行では重量が20kgを超えたので、随時ショルダーハーネスや「SA(サイズ アジャスト)システム」で背面長を微調整しながら疲れを溜めないように歩くことができました。また、ヒップベルトも締め付けしやすく緩めやすいので、歩行しながら緩めたり絞めたりができて疲れが軽減できました。同じ姿勢で歩くと凝り固まるので、歩きながら微調整できたのでありがたかったです。肩で背負うのではなく、腰で背負う感じでしたので疲れ知らずで歩くことができました。肩を緩めにしても腰がしっかりしているから左右に振られなかったです。

今回はロープを最上段に詰め込み、縦に荷物を積み上げましたが、全く振られずに歩くことができました。フロントポケットに、雪渓歩き用のアイゼン、レインウェアなどを詰め込んだのですが、後ろに引っ張られるようなこともありませんでした。サイドコンプレッションをきちんと締め上げると本当に安定します。フロントのマチ付きポケットには、今回はアイゼン(12本)とレインウェア、ザックカバーを入れました。「クーガー」を背負って積雪期に登山する際は、アイゼン・スコップ・プローブ・ワカン・スノーソーなどを入れます。ザックの雨蓋を開けることなくすぐにアクセスできるので、積雪期には本当に重宝しています。両サイドの収納式ポケットには行動食やポールなどを入れました。デイジーにはピッケルを固定。積雪期はスノーシューなどを固定することもできますね。

開口部が巾着式のメイン荷室はかなり素早く開け閉めできるので気に入っています。積雪期のことばかり書いて恐縮ですが、グローブをしたままでもすぐに開くのがありがたいです。今回はロープを一番上に乗せましたが、使わないときにサッと取り出せて楽でした。改良点の要望としては、ピッケルホルダーをバックル式にしてほしいことと、ハーネスと干渉してしまうので、ヒップベルトが収納できるようにできればありがたいです。

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フロントポケットなどの使い勝手が良い「クーガー」は積雪期登山の強い味方

私の山行形態で多いのが、テント場までは大型ザックを背負い、テント場からアタックザックに替えて岩登りをする、というパターンです。クライミングギア・ロープ・シューズなど一般的な縦走では使用しない装備をたくさん持っていきます。そのときに疲れずにベースまで上げられるのはありがたいです。今回の山行では、2気室に分けて、下部には幕営道具、上部にはアタック装備を詰めたアタックザックを収納しましたが、これは、胴回りがある程度太いザックでなければできません。また、ショルダーハーネスのD環が便利です。ココヘリ・コンパス・無線機など安心してぶら下げられる。ヒップベルトのポケットも行動食やカメラが収納できるので便利です。

マチ付きのフロントポケットなど拡張性が高く、荷物の出し入れがしやすい「クーガー」は、縦走や積雪期登山の強い味方だと思います(私の積雪期の縦走はすべて「クーガー」です)。登山を始めたときに最初に買ったザックがカリマーの「コントレイル」で、大型ザックについては「クーガー」以外使ったことがありません。他のザックを買おうとは考えていません。「クーガー」は登山を始めた頃から大ファンで、積雪期登山のお供です。これからも長く使います。

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背面長などが簡単に微調整できるので、楽に歩ける
肩にかかる負担が他のザックと違い、痛くならない
テント泊、縦走、雪山にも向いていそう

ニックネーム
ミル
(50代、女性)
登った山
赤木沢・薬師岳(2泊3日、テント泊)
登山歴
7年

Check Point

  • 重い荷物でも肩に食い込まず、黒部の沢登りでも快適
  • 簡単に調節、微調整できる「SA(サイズ アジャスト)システム」で痛み軽減
  • 重量があっても肩に負担が少ないので、荷物が重いテント泊・長期の縦走にも最適

重い荷物でも肩に食い込まず、黒部の沢登りでも快適

8月10〜12日に、赤木沢・薬師岳に行きました。歩行時間は3日間で約30時間でした。3日間ともほぼ晴れでした。

北アルプスではじめての沢登り。特に、赤木沢は“黒部の宝石”とも形容される場所で、とても楽しみにしていました。折立から太郎平は遠く、登れどもなかなか着きません。テント泊のため、荷は重く、ズシリと肩に…アレっ、食い込みません。そのお陰か少しは楽に上れ、薬師岳を見ながらの登山道は快適に歩くことができました。太郎平からは黒部の山々が見え、絶景です。薬師峠でテント泊し、2日目にいよいよ赤木沢へ。

薬師沢小屋から黒部川を遡上し、すぐに深いへつりがあり、ここでザックが水没してしまうというアクシデントに見舞われたものの、その後も遡上を続け、赤木沢出合まで来ると写真で見た素敵な景色が待っていました。暫し眺めてから、赤木沢へ。なんて美しい! ナメラも滝もエメラルドグリーンの水も水しぶきもすべて美しい。まさに“黒部の宝石”でした。上って行くと青空に稜線、振り向けば黒部の山々。沢が終わると稜線に続くお花畑でした。テント場に戻る道も眺めが良く、12時間に及ぶ2日目の行程は終了しました。

3日目は薬師岳に行きました。徐々に明るくなる稜線からは黒部の山はもちろん、槍ヶ岳・穂高岳、遠くに富士山も見え、山頂からは剱岳、振り向けは白山…、ずっと眺めていたくなる景色です。また来たいと思いつつ、長い下山道を下りました。疲れた体にはさすがに荷が重く、時々、ザックを微調整しながら歩きました。

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簡単に調節、微調整できる「SA(サイズ アジャスト)システム」で痛み軽減

「クーガー グレース」のネイビー色は、最初の印象では地味かと思いましたが、服装などとも合わせやすくて良いと思いました。ショルダーハーネスやバックパネル、ヒップベルトのフィット感はとても良かったです。パットが厚いので暑いかと思ったけれど、それほどでもなく、汗をかいても不快感はなかったです。普段背負っている大型ザックとは、肩にかかる負担が全く違っていて、痛くなりませんでした。いつもは、肩に赤く跡がつき、痛くなりますが、今回はそういったことがなかったです。肩に赤いテープの目印が付いていて位置を合わせやすく、背面長も「SA(サイズ アジャスト)システム」で簡単に変えることができ、背負ったままで微調整できるのも良かったです。下山時に疲れが出て、首の後ろが痛くなってきましたが、ほんの僅か調整したら痛みがなくなりました。

フロントのマチ付きポケットには、すぐに取り出せるように雨具と地図と入れました。表生地が丈夫なので、冬にはアイゼンやワカンなど入れると良いと思います。両サイドの収納式ポケットは隠しポケットみたいで良いですね。片側に細引きを、もう片側にペーパーや箸などすぐに取り出したい物を入れました。トレッキングポールホルダーは使用せず、サイドポケットに入れました。ヒップベルトのポケットは見た目より大きくて使い勝手がとても良いです。また、メイン荷室の開口部は大きくてポイポイ入れられるし、かなりの量が入るし、きっちり入れると形も良くスッキリとしています。不格好にならず、パッキングがとてもしやすいと思いました。もし、入れ忘れがあっても、ボトムのアクセスジッパーから取り出すことができ、詰め直しせずに済みます。

改良点を挙げるとすれば、沢登りの途中でザックを水没させたときに、ポケットに水が溜まってしまったので水抜き穴があれば良いなと思いました、一方、メイン荷室内の荷物は水濡れせずに済み、助かりました。

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重量があっても肩に負担が少ないので、荷物が重いテント泊・長期の縦走にも最適

今回はテント泊でおまけに沢装備もあったので、荷物はかなりの重量になりましたが、体に負担が少なく、長時間背負えました。濡れて重くなった沢装備を背負っての下山は、疲れた体に負荷がかかりましたが、背面長などを微調整して少しでも楽に歩けたのではないかと思います。

「クーガー グレース」はテント泊・長期の縦走など、重い荷物を背負う時には適していると思います。また、生地がしっかりしているので雪山にも良いと思います。重量があっても肩に負担が少ないこと、背面長調整が簡単なこと、荷物をたくさん入れても不格好にならずスリムなことから、これからも使っていきたいと思います。

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