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MONITOR REPORT

MSR
ウィンドバーナー
パーソナルストーブシステム

選ばれた5名のモニターからのレポートを掲載!

強風の中でも火力が安定し、早くお湯が沸く
セッティングや収納もスムーズ
燃費の良さを実感。予備の荷物も減らせる

ニックネーム
トレックたきさん
(50代、男性)
登った山
羅臼岳(1泊2日/テント泊)、知床連山縦走(2泊3日/テント泊)、斜里岳(日帰り)、羅臼岳(日帰り)
登山歴
36年

Check Point

  • 羅臼岳や知床連山の強風の中でも、風を意識せずに使えるストーブ
  • クッカーとバーナーの接続がスムーズで、着脱作業も容易
  • 想像以上の耐風性で、ウィンドスクリーンも予備のガスも不要
MSR ウィンドバーナー パーソナルストーブシステム
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羅臼岳や知床連山の強風の中でも、風を意識せずに使えるストーブ

「ウィンドバーナー」を携えて、普段私が登っている羅臼岳、知床連山縦走、斜里岳に行きました。

羅臼岳には登山道整備のために登りました。登山口は晴れていましたが、登るにつれて風が強くなり、ガイドロープを展開した大沢ではガスに包まれ、休憩場所の羅臼平テントサイトも風速約5~10m/sの風が吹き抜けていました。休憩の間に同行者に温かいものを飲んでもらおうと「ウィンドバーナー」に点火。普段であればバックパックからストーブを取り出そうとすら思わない状況ですが、「ウィンドバーナー」では何の問題もなくお湯が沸きました。コーヒーをもう一杯とのリクエストに応えてごく当たり前のように立て続けにお湯を沸かしましたが、風のことを意識せずにストーブを楽に使うことができるありがたさを実感しました。

知床連山はオホーツク海に突き出し、風が吹いているのが常です。今までのストーブでは風がある中では火力が安定せず、効率が落ちていましたが、「ウィンドバーナー」の場合、高い防風性能により風のストレスを感じませんでした。このときは、5回の炊事で一度に600cc(クッカーで沸かせる上限)のお湯を1〜3回沸かしましたが、ガスカートリッジの消費量は半分程度で、燃費の良さを感じました。「ウィンドバーナー」よりも高出力のガスストーブも持っていますが、風があれば風防を設けても火力が不安定になり、お湯が沸きづらく、結果、燃料の消費が激しくなることが多くあります。「ウィンドバーナー」は、風があっても600ccの水がほぼ2分半で沸騰しており、その間、燃焼音に揺らぎがないことで、耐風性と安定した火力を体感できました。

お湯を沸かす他、山菜入りマカロニ&チーズを調理しましたが、ギョウジャニンニクとマカロニを茹で、火からおろして保温調理しました。フタに付いているスリットで湯切りができ、インシュレーター(保温カバー)のおかげで保温性も十分。湯切り後も熱いままでチーズをからめることができました。また、ハンドルを持ったまま注いでもインシュレーターがずれないため安定して作業できます。クッカーのフタは熱を加えた状態でも緩んだり外れたりすることはなく、細く注げる口と、湯切りができるスリット状の口が付いているので用途に応じて使い分けることができます。このフタは、付属のボウルにもぴったりはまるので、この組み合わせでも湯切りが楽にできそうです。細く注げる口のほうは、コーヒー豆を蒸らすために細く回すようにお湯を注ぐ際に、良い仕事をしてくれました。

クッカーは深さがあるため、調理や食事には柄の長いスプーンなどが必要になります。内部の底から3cmほどに段差がありますが、表面処理・加工が良くて、こびりつきなどはしませんでした。

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クッカーとバーナーの接続がスムーズで、着脱作業も容易

はじめに手に取ったときは「大きくて重そう」と思ったのですが、組み立てと分解を繰り返していると、最初の印象ほどではないことがわかりました。組み立てるとそれなりの高さになりますが、かっちりした造りで不安定な感じはありません。すべてのパーツがクッカー内にしっかり収まるのでコンパクトなサイズになりますし、パッキング中もラフに扱えて割れるなどのトラブルもなく、クッカーの内径とバーナーリム外径に適度に余裕があるので収納もスムーズです。ガタつきもないので、ザックの中で音がすることもありませんでした。

また、クッカーとバーナーの接続が非常にスムーズで驚きました。意識せずにクッカーをバーナーリムに置いても、軽く左右に動かす程度でロックできます。バーナー側のストーブグリップもしっかり持つことができる形状なので脱着作業も容易でした。火力調節つまみは、収納時には水平状態で折り畳まれていますが、組み立ててから右回りに完全に閉めてからガスカートリッジを接続する必要があります。接続・分解時に確認を習慣にすれば問題ないでしょう。また、クッカーのインシュレーターは外すことができますが、再度、取り付ける際はガイドレールなどへ合わせるのが結構難しかったですね。

「ウィンドバーナー」は炎が見えないということで、着火の確認に不安を感じていましたが、問題ありませんでした。フリント式のライターで炎が上がらず火花が散っただけでも着火しましたし、インジケーターワイヤーの視認性は晴天下でも良好でした。火力を落としていくと途中から異常と感じる燃焼音になってしまうため、最大火力付近で使用するよう設計されていると思います。炎が目視で確認できず、クッカーを乗せた状態では火力の状況がわからないので、火力調整はほぼできないと割り切って使いました。また、加熱後のクッカーの底部は、当然、熱くなっているので、グランドシートやマットの上に置くことはできません。地面に直接置いてしまうと砂や泥をつけてしまうので、耐熱のシートやボードを用意した方が良いでしょう。私は薄い木の板を使用しています。なお、付属のパックタオルは収納時に水分を拭うのにちょうど良いです。クッカーは深いですが口径は10cmほどあるので、洗浄時などは手を入れて底まで拭き取ることができました。

気になったことは、フレームアジャスターがオフの状態からオンになるひねりが緩く感じること。組み立てた状態で持ち上げた際にアジャスターに触れると、意図せずゆるむことがありました。また、これまでのガスストーブでは馴染みのない安全装置「サーマルトリップ」機能や、そのリセット方法は取扱説明書を読まなければわかりません。取扱説明書に目を通すのは当たり前とは言え、記述をもう少し目立たせても良いと感じました。

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想像以上の耐風性で、ウィンドスクリーンも予備のガスも不要

ライバル機種と比較すると、収納時の大きさはほぼ同じでも若干重いです。ですが、他のストーブであれば、ウィンドスクリーンを携行したり、風で炎が揺らいで火力が不安定になるために予備のガスカートリッジを追加したりすることを考えければなりません。「ウィンドバーナー」はそのあたりを心配せずにシンプルなパッキングリストを作ることができます。また、風にさらされがちなタープなどをシェルターにしたシンプルなハイクでもストレスなく使えると思います。

正直な話、これほど耐風性が高いとは思っておらず、感動すら覚えました。羅臼平では服やテントがバタバタとあおられるほどの風で、他のストーブであれば火力が安定しなかったり消えてしまうような状況でしたが、「ウィンドバーナー」はクッカーをセットしてしまうと燃焼音の変化も感じることなくお湯を沸かしてくれました。知床の山を登る以上、炊事はテント外で行うことになるので、風の影響を気にせず使える「ウィンドバーナー」は最適なストーブです。

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あまりに早く沸騰する、驚きの火力
組み立てや操作が簡単で、収納がスムーズ
風に強いことはもちろん、見た目もかっこいい

ニックネーム
よしさん
(30代、男性)
登った山
山梨県・都留アルプス(日帰り)
登山歴
13年

Check Point

  • 瞬時に着火。確認もスムーズ
  • 風がある環境では圧倒的に早くお湯が沸く
  • 安定した火力と燃費で、泊まり山行にもよさそう
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瞬時に着火。確認もスムーズ

5月下旬に、自宅から近い都留アルプスに朝食がてら登ってきました。都留アルプスは、里山を都留アルプス会が全長9km弱の登山道として整備し、最近できたルートです。標高は低いですが、なかなかのアップダウンでキツく、時折り見える富士山に元気をもらい、快晴の下、朝食のことを考えながら標高600mの展望台に向かいました。

展望台に到着すると、ほぼ無風で、気温は約20℃。ここで「ウィンドバーナー」を取り出しましたが、組み立ては本当に簡単でした。点火装置がないのでライターを使いましたが、思っていたより瞬時に火がついてインジケーターワイヤーが赤くなり、着火したことがひと目で確認できました。

コーヒー豆を挽いている途中で、「ウィンドバーナー」から湯気が出てきてお湯があっという間に沸きました。いつも使用しているバーナーの場合は、コーヒー豆を挽き終わると同時くらいにお湯が沸くという体感速度なのですが、「ウィンドバーナー」は3分の2を引いたぐらいの早さで沸騰したので驚きました。

挽きたての豆で淹れたコーヒーと持参したパンでの朝食で、至福の時を過ごせました。お腹もいっぱいになり片付けをしましたが、収納も簡単でした。

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風がある環境では圧倒的に早くお湯が沸く

以前使っていたバーナーに比べると少し重いですが、「ウィンドバーナー」は1Lのクッカーの中にすべてのパーツを収納できるのでコンパクトにまとまるのが良いですね。組み立てや操作も簡単でわかりやすかったですし、収納もスムーズにできました。特に、クッカーの持ち手がよくできていて、お湯が沸いた状態でも安心して握ることができました。これなら安全にお湯を注ぐことができます。

山ではほぼ無風でしたので、自宅でも試してみました。風が吹いている中でも安定的に燃焼していたので、お湯が早く沸騰し燃費もいいと思いました。私が持っているバーナーと比較すると、風がある環境では「ウィンドバーナー」の方が圧倒的に早くお湯が沸きました。

改良点を挙げるなら、点火時ライターなどを使用しなければならないので点火装置があれば良いですね。

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安定した火力と燃費で、泊まり山行にもよさそう

安定した火力のおかげで、コーヒーを淹れるお湯も驚くほどすぐに沸き、手早く用意することができました。今回は試しませんでしたが、鍋ものを作るのに良さそうですね。

「ウィンドバーナー」は2000m越えの山行に最適だと思います。風に強いことはもちろん、燃費もよいので、泊まりでも快適に使用できると思います。なにより、見た目もかっこいいのでこれからも使用していきたいです。

強い風の中でも湯を沸かせる耐風性に驚く
防風板が必要ないので、本体を置くスペースがあれば使える
ザックからの取り出しも一度で完結

ニックネーム
クロヒョウさん
(50代、男性)
登った山
鳥取県大山山系・甲ヶ山(日帰り)、大山山系・烏ヶ山(日帰り)、大山山系・キリン峠(日帰り)、大山南西壁稜線(日帰り)
登山歴
17年

Check Point

  • 平らな場所が少なくても、省スペースで設置できる
  • 4回の山行で使ってもガスが十分に残るほど、燃費が良い
  • 稜線でも風の影響を気にせず湯沸かしに取りかかれる
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平らな場所が少なくても、省スペースで設置できる

登山ガイドをしていますが、緊急事態宣言の影響でガイドは軒並みキャンセル。単独またはパートナーとの山行となりました。5月下旬から6月上旬にかけて鳥取県大山山系に日帰りで4回行ってきました。この季節は夏の暑さもなく、新緑の名残りも楽しめて、稜線特有の小虫の飛び交いも少ないので、見晴らしのいい稜線でのんびり景色を堪能するのには最も適した季節だと思っています。

5月26日は甲ヶ山へ。よく晴れた香取登山口から入山し、甲川の源流から風のない谷地形のバリエーションルートを選択しました。等高線の密な標高差550mの急登を一気に登るため、途中何度も休憩が必要です。甲ヶ山山頂手前の両側の切り立った稜線に並ぶ岩々は通称ゴジラの背と呼ばれ、ここからの景色は最高なので、平たい岩場を選んでランチタイム。風速は2m/s程度のそよ風、フィールドで初使用の「ウィンドバーナー」は見た目にもかっこよく、湯沸かしもあっという間でした。

5月30日に登った烏ヶ山は、4年ほど前に宇多田ヒカルさんが天然水のCM撮影で登って以来、地元では「水の山」として一気に知名度が上がりました。天気に恵まれたこの日、風速は2m/s程度。山頂は切り立った岩場で平らな場所がないため、ザックに入れていた双眼鏡を斜面に置いて水平位を確保しました。これまで使っていたバーナーは風に弱く、周囲を囲む防風板のスペースも必要でしたが、「ウィンドバーナー」は風の影響を受けにくいので防風板が不要。バーナーを設置するスペースさえ確保できればよいので、すごいと思いました。

6月1日はキリン峠のバリエーションルートを選択して、晴天の稜線を目指しました。標高1500m付近の稜線は砂礫地形なので岩場が少なく、ここでのランチでは地面に直接「ウィンドバーナー」をセットしました。クッカーの中から取り出したパーツから順に組み立てられるように、キャニスタースタンド→ガス缶→バーナーの順に取り出せるよう収納しておいたいたため、組み立ても省スペースで済みました。4〜5m/sの風があっても「ウィンドバーナー」での湯沸かしは早かったです。

6月10日の大山南西壁はよく晴れ、バリエーションルートを選択して誰もいない稜線を目指しました。標高1500m付近の稜線のランチ環境は8m/s前後の強い風が吹いていて、お湯を注ぐ前のカップ麺が風で倒れそうになるほどでした。この環境下でも「ウィンドバーナー」ではなんの問題もなくお湯が沸きました。これまで使っていたバーナーならば、あまりの強風で防風板もろとも倒されていたと思います。驚きの耐風性能です。

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4回の山行で使ってもガスが十分に残るほど、燃費が良い

円筒形のクッカーの中にガス缶やバーナーなどのパーツが収まっていて、ザックからの取り出しが一度でできるのでとても便利です。重さも気になりませんでした。実際に山で使う前に、展開→着火使用→収納を繰り返し練習しましたが、順序さえ覚えてしまえば問題ありませんでした。

点火すると、バーナーの燃焼部に1本通ってる細い金属線(インジケーターワイヤー)が赤くなり、着火しているのがよくわかるので安心でした。今までのバーナーでは火がついたかどうか、風で消えていないかを、素手を近づけて熱を感じて判断していました。ただし、クッカーをセットすると燃焼部分が見えなくなるので燃焼音でしか判断できません。計測したわけではありませんが、湯沸かしの時間は早かったので、火力は安定していたのだろうと思います。事前の湯沸かし練習と4回の山行でそれぞれ昼食用とコーヒー用に「ウィンドバーナー」を使いましたが、ガス缶を振った感じでは、ガスはまだまだ十分に残っているので、燃費は良いと思います。

できれば、次のようなことを改良していただけると助かります。①ガス缶とバーナーを組み付けた状態で収納できると最高なのですが、これは安全管理上できないようにしてあるのかなと思っています。②クッカーのサイズがもう少し高いとありがたいです。クッカーへのパーツ収納の順番を底からクロス→バーナー(正位)→ガス缶(正位)→キャニスタースタンド(正位)と、取扱説明書とは違う順番にすると、取り出しながら順次組み立てることができるのですが、現状のクッカーの大きさではガス缶のキャップを外さないと蓋がきちんと閉まらないです。野外だと取り出して地面に置くことに抵抗があるので取り出したものから順に組み立てられると衛生的です。③クッカーの中かボウルの中に100円ライターが一緒に入るスペースがあるとありがたいです。④バーナーのガス開閉バルブの形状は丸いつまみ型の方が回しやすいです。現状の形状だと回転させてガスが出るまでに何度か持ち替える必要があり回しにくいです。

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稜線でも風の影響を気にせず湯沸かしに取りかかれる

プライベートな山行では稜線でのんびり過ごすことが多いので、強弱はあれど風が吹いていることが普通です。「ウィンドバーナー」の耐風性能が優れていることが実際の稜線で確認できたので、防風板などが要らず荷が減らせます。また、「自立する場所」だけを探せばいいので湯沸かしへの取りかかりが早いです。

登山ガイドをする際、ガイドが持っているアイテムをお客さんはよく見ていて、それを選んだ理由をよく尋ねられます。今回、「ウィンドバーナー」の耐風性能がかなり高いことを実際に使用して確認することができました。「ウィンドバーナー」はこれからも使い続けますし、次に登山ガイドをする際、お客さんに尋ねられたら、風に強く、湯沸かしが早いことを自信を持って伝えられます。

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500mlの湯を沸かすのに2分40秒と早い!
強風の中でも安定した火力で安心感がある
組み立てや操作が簡単で、収納もしやすい

ニックネーム
コマッティさん
(40代、女性)
登った山
浅間山・黒斑山、蛇骨岳(日帰り)
登山歴
10年

Check Point

  • 強風の蛇骨岳でも、2分40秒でお湯が沸く耐風性
  • ザックの収納性が良く、すべてがクッカーの中に簡単に収納できる
  • 風に強く火力が安定しているので、雪山や縦走、稜線上での使用におすすめ
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強風の蛇骨岳でも、2分40秒でお湯が沸く耐風性

5月下旬、黒斑山に登ってきました。前々から料理が好きで、最近は、山ご飯レシピを中心にレシピ開発しています。今回は、コンビニ食材のみで作れるレシピも「ウィンドバーナー」で試しました。

登山した日は早朝より下山まで晴天でした。トーミの頭は風が強く、テスト日和だったのですが、黒斑山まで行くと無風状態。「蛇骨岳は風が強かったよー」との話を聞き、急遽、蛇骨岳まで行くことにしました。

蛇骨岳の山頂はかなり風が強くて、岩の裏側でも風速5m/s以上はあったと思います。肌寒く感じ、下着+長袖Tシャツ+フーディニ+ジャケットを着用していましたが、更にダウンを重ね着しました。そして、前から使っている登山用ストーブと「ウィンドバーナー」で湯沸かし実験(常温500mlを使用)にチャレンジ。風が強くて、ジッポライターでも火がつかず、バーナーで何とか着火できました。

結果は、以前から使っている登山用ストーブは9分かかりましたが、「ウィンドバーナー」では2分40秒でした。風が強い場合は、圧倒的に、「ウィンドバーナー」の方が耐風性に優れて、お湯が早く沸くことがわかりました。実験終了後はコンビニ食材のみで作れる「プリンパン」と「ミネストローネ」の2品を作り、友達が大絶賛してくれました。天気もよく最高の山登りになりました。

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コンビニ食材で簡単プリンパン

[材料]
プッチンプリン(Big)160g、ソフトパン粉50g(240ml目盛)

[作り方]

  1. ①耐熱性ポリ袋に上記材料をすべて入れ、袋の上から混ぜこむようにもむ。
  2. ②袋の上から、丸く形を整える。
  3. ③アルミホイル(10cm程度)を軽く丸め、クッカー内に入れ、水を200ml程度入れ、②を入れ、火にかける。
  4. ④沸騰したら、火を弱め10分程度加熱する。(そのまま5分ほど放置)

※そのままでも食べられますが、今回は、スティックシュガー5gをかけ、バーナーでブリュレ風にしました。

(401kcal  177円)

コンビニ食材de簡単ミネストローネ

[材料]
ミートソース1袋、トマトジュース1本(200m)、あらびきウインナー(112g)1袋、蒸しサラダ豆(60g)1袋、とろけるスライスチーズ3枚、マカロニ(早ゆでマカロニ)30g、水100ml

[作り方]

  1. ①クッカーにトマトジュース、水、ウインナー、豆、マカロニを入れ火にかける。
  2. ②グツグツしてきたら火を弱め、4分加熱する。(蓋はしない)
  3. ③ミートソース、チーズをいれグツグツしたら出来上がり。

※ポーションミルク2個を入れると更にまろやかになる。

(907kcal 581円)

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ザックの収納性が良く、すべてがクッカーの中に簡単に収納できる

「ウィンドバーナー」は、今まで使っていた登山用ストーブより25gほど重いですが、重さや大きさもほとんど変わらず、バーナーのすべてのパーツがクッカーの中に簡単に収納できるので、ザックの収納性も良かったです。パックタオルが付属しているため、収納時にクッカー内部を傷めずにすみ、大変気に入りました。組み立てや操作方法はとても簡単でした。

風速5m/s以上の場所で使用しましたが、耐風性(防風性)が非常に高く、安定した火力で、風が強かったにもかかわらず、通常時より20秒程度プラスで時間がかかっただけでお湯を沸かすことができました。風が強いシチュエーションでもお湯を沸かすことができるので、安心感がありますね。お湯を沸かす以外に、山ご飯を2品(コンビニ食材で簡単にできる「プリンパン」と「ミネストローネ」)を作りました。「ウィンドバーナー」は、ほとんど煮込まず作れるものに向いています。

改良してほしい点は、弱火にすると消えてしまったことがあったので、火力調整がうまくできたら良いと思いました。また、炎が見えないため、消えたのがわかりづらかったです。弱火にした時、火がついているのか消えているかがわからず、ガスを無駄にしてしまいました。

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風に強く火力が安定しているので、雪山や縦走、稜線上での使用におすすめ

浅間山は普段から風が強いため、耐風性が高く火力が安定している「ウィンドバーナー」があって助かりました。

今回の山行を通じて、「ウィンドバーナー」は風に強いことが一番の強みだと感じました。雪山や縦走、稜線上での使用がおすすめだと思います。私は年間を通していろいろな山に登っているので、これからは行く場所や、そこで作る山ご飯の内容に応じて「ウィンドバーナー」を活用していきたいと思います。

低温時でも安定した火力が心強い
すぐにお湯が沸くので沢水の煮沸も億劫にならない
低燃費で荷物の軽量化にも貢献

ニックネーム
Masaさん
(20代、男性)
登った山
常念岳(1泊2日/テント泊)、槍ケ岳(1泊2日/テント泊)
登山歴
7年

Check Point

  • 0℃前後の低温下でも安定した火力が得られる
  • ラジエント式の柔らかい炎がクッカー全体に当たり、焦げ付きがない
  • 高効率・低燃費で、低温時の山行や長期縦走時に威力を発揮しそう
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0℃前後の低温下でも安定した火力が得られる

5月下旬に常念岳、6月上旬に槍ケ岳と、初めての残雪のアルプスに登りました。

常念岳では、常念小屋テント場(2466m)にて「ウィンドバーナー」を使用。1日目の夕食時は1.5m/sほどの風が断続的に吹き、日没時の気温は5℃を下回り、上下ダウンを着ないと寒かったです。2日目の朝食時は、ほぼ無風でしたが気温は0℃に近く、シュラフの中に入ったまま調理しました。槍ヶ岳では、槍ヶ岳山荘テント場(3040m)にて使用。1日目の夕食時は時折3〜4m/s程度の風が吹いていました。2日目の早朝は氷点下になったようで、テント内の結露は凍り、周辺には霜柱が立っていました。

どちらの山行も朝晩はまだ冷え込みましたが、ガスバーナーが不得意といわれる低温時でも安定した火力を得ることができました。時折吹く風の中でも素早く調理ができ、ストレスを感じることがありませんでした。特に、早朝は氷点下に近い気温にもかかわらず、それを感じさせない素早い湯沸しで、時間のない朝もすぐに朝食がとれることで心の余裕が大きく異なってきます。また、今までは面倒でそのまま飲んでしまうことが多かった沢水も、「ウィンドバーナー」ならすぐにお湯が沸くので、煮沸を苦に感じません。組み立てや操作方法に難しい点もなく、使いたいときに取り出してすぐ使用できることもありがたかったです。

「風に強い」と謳う製品は他にも多くありますが、出力が強くて湯沸し以外の調理が難しいことに加え、ガス消費量が多いため缶が冷えやすく、火力が落ちやすいという印象でした。「ウィンドバーナー」は最高出力が1765kcal/hと一見弱そうですが、いざ使用してみて、その熱効率の高さから沸騰までの時間の短さとガス消費量の少なさを実感しました。今回は二週続けて1泊ずつの山行を行ったのですが、110g缶は2泊してもまだ半分くらいの容量を残しています。出力は大きければ大きいほど良いと思ってしまいがちですが、「ウィンドバーナー」は、その考えが必ずしも当てはまらないことを教えてくれました。

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ラジエント式の柔らかい炎がクッカー全体に当たり、焦げ付きがない

「ウィンドバーナー」は、クッカーの中にガスも含め、全てが収まるのでパッキングは容易でした。個人的には収納ケースが必要ないことが気に入っています。組み立てや操作方法も分かりやすく、一度、説明書を読めば問題なく使用できました。

今回は、お湯を沸かす以外に、常念岳の夕食時にはすき焼き、槍ヶ岳の夕食時には奥美濃の郷土料理「鶏(けい)ちゃん」を用意しました。調理の手間やゴミの量を軽減するため、自宅で下ごしらえしたものをクッカーで加熱したのですが、細かな火力の調節ができたことが良かったです。吹きこぼれや焦げもありませんでした。また、ラジエント式の特徴として柔らかい炎がクッカー底全体に当たるため、調理がしやすかったです。火力が強い製品だと炎が集中して当たり、湯沸し以外の用途で使用すると底が焦げ付いてしまうこともありますが、「ウィンドバーナー」はその心配がなく、山での料理の幅が広がると思いました。煮込み料理や炒め物も万能にこなせそうです。別売の専用スキレット(フライパン)も買い揃えれば、死角のないバーナーですね。

また、低燃費であることが、荷物の軽量コンパクト化に貢献すると感じます。今まではガスが途中でなくなることが怖く、250g缶を使用したり、110g缶なら毎回新品を持って登るようにしたりしていましたが、「ウィンドバーナー」はガス消費量が少ないため、2回の山行とも同じ110g缶で登ることができました。それでもまだガスが残っています。時間当たりのガス消費量が少ないということは、それだけ気化熱でガス缶が冷えることも抑えられます。以前、出力2500kcal/hほどのバーナーを使用したことがありますが、最初の火力は強くても時間が経つにつれてガス缶が冷やされ、火力の低下がはっきりと分かりました。「ウィンドバーナー」はそのような心配をする必要がなく、いつでも安定した火力が低燃費で得られる点が魅力です。

ただ、以前から使っているチタン製クッカーと比べると、どうしても重く感じてしまうことは残念です。価格はもっと高くなってしまうと思いますが、チタン製クッカーのバージョンかオプションがあったら嬉しいですね。また、収納は概ねスムーズでしたが、バーナーの燃料バルブノブに付いているプレートが干渉して折りたたみにくかったです。ノブとプレートの間にリングがあれば、干渉しないかと思います。

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高効率・低燃費で、低温時の山行や長期縦走時に威力を発揮しそう

普段から、荷物を減らしてコンパクトにすることを心がけているため、「ウィンドバーナー」は、クッカーの中にすべて収まる収納性や、高効率・低燃費といった点が自分の山行スタイルに合っていると感じました。とても燃費が良く、長めの山行でも多くのガスを持たなくて良いことも嬉しいポイントです。特に、今回のような低温時の山行には安心して使用できますし、長期縦走時にもその威力を発揮してくれると思います。

これまでのバーナーで低温時に感じていた火力の低下が「ウィンドバーナー」の場合は全く感じなかったので、これからも使っていきたいですね。特に寒い時期や、泊数の多い山行の時に使用したいと強く感じます。さすが信頼のMSRと感じる製品。その性能はより厳しい状況で発揮され、どのような状況でも期待に応えてくれると思います。

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