モンチュラ「フリーケイ−7センチパンツ」｜試着する前から違いがわかる、クオリティの高さを追求した贅沢すぎる万能パンツ

雑誌『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE」では、毎号、旬な登山装備をピックアップ。
2023年6月号で紹介したモンチュラの「フリーケイ−7センチパンツ」は、はき心地と耐久性を追求したトレッキングパンツ。随所に垣間見える作り手のこだわりを紹介しよう。

写真＝田丸瑞穂、文＝吉澤英晃

トレッキングパンツの品質は、はき心地、動きやすさ、耐久性に集約されると言えるだろう。通常、これらの良し悪しは製品に足を通してはじめて判断できるものだが、モンチュラの「フリーケイ−7センチパンツ」は、外見からでもその品質の高さを十分に理解できてしまう。

違いのひとつは型紙の数だ。はき心地と動きやすさを追求した結果、実に26個ものパターンを用いて、全体をかなり立体的に仕上げている。すべての縫い目をダブルステッチにして強度を高めている点にも、作り手のこだわりが垣間見える。

さらに、ダメージを受けやすい膝部分には耐裂性と耐摩耗性に優れる生地を使い、汗をかきやすい膝裏には薄手の生地、その他の箇所にはリップストップの生地を採用。たったひとつのパンツに性格の異なる3つの素材が贅沢に使われているのである。このクオリティを1万円台後半で手に入れられるパンツがほかにあるだろうか？

可動域は広いがシルエットは細く、先細りする裾で足元の視認性もいい。絶妙な薄さで夏も涼しく、至高のはき心地は岩場の登攀シーンでも活躍する。