屈指の人気を誇る“ズール”が4年ぶりにフルモデルチェンジ。グレゴリー「ズール55」

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写真=田丸瑞穂、文=大関直樹

バックパックのリーディングブランド、グレゴリー。そのなかでも特に人気があるモデル「ズール」が、今シーズン大きな進化を遂げた。

グレゴリー ズール55

新モデルで最も大きく変わったのは、背面のメッシュパネルやサスペンション構造を見直して安定感が増したこと。荷物が重いテント泊では、行動中にパックが揺れてバランスを崩しがちだが、新ズールはパックが身体の動きにシンクロするようにフィット。体勢維持のために余計な筋力を使わないので、快適に歩き続けられる。

さらにパックのフォルムは旧モデルに比べ、やや縦長でスマートに改良。重心のブレが少なくなって体感重量が大きく軽減された。その結果、背負い心地が向上したのに加え、最大積載重量は22.7㎏と126%もアップしている。

ほかにも大型スマホが収納できるヒップベルトポケットや、大型ウォーターボトルを瞬時に出し入れできるサイドポケットなど、ディテールもアップデート。細かな部分まで使いやすさを考えた仕上がりになっている。なお、「ズール」と同カテゴリーの女性用モデル「ジェイド」も、同時リリース。こちらは女性の体形によりフィットするデザインとなっている。

 

グレゴリー「ズール55」

価格:38,500円
サイズ(容量):SM/MD(53L)、MD/LG(55L)
重量:SM/MD(1.86kg)、MD/LG(1.9kg)
カラー:ボルケニックブラックなど3色
https://www.gregory.jp/item/detail/ZULU55_L26_1/

 

POINT1
荷物を取り出しやすい
フロント&ボトムアクセスは
ニューモデルでも健在

新ズールには旧モデルで好評だった機能が引き継がれているが、フロントオープンもそのひとつ。雨蓋を外さなくても、大きなU字ファスナーを開けるだけで荷物の出し入れが即座にできる。また、内部はボトムとメインの2気室になっているが、2カ所のトグル(棒状のボタン)を外すだけで、すぐに1気室へ切り替えることもできる。

グレゴリー ズール55


POINT2
行動中に必要なアイテムを収納できる
ユーザビリティ抜群のポケット

パックのサイドポケットはマチが大きくなり、1Lのボトルでもスムーズに収納可能。しかもサイドスリットがあるため背負ったまま片手でボトルを取り出すことができる。また、ヒップベルトのポケットも大型スマホがすっぽり入る大きさに改良。このようなユーザビリティを考えたディテールの作り込みは、グレゴリーならではといえるだろう。

グレゴリー ズール55


POINT3
背面のメッシュパネルを改良することで
フィット感と安定感が大きく進化

今回のモデルチェンジによる最大の特徴は、背面のベンチレーションシステムのアップグレードだ。新ズールでは、背面のサイド部分にもメッシュパネルを追加。これによって不快な背中の汗ムレ解消に加え、背負い心地と安定性が格段に向上した。実際に背負ってみるとわかるが、パックが背中に吸いつくようにフィットし、歩いても重心のブレを感じにくい。荷物が重いテント泊では、特にその安定性を実感できる。さらにヒップベルトにも脚や腰の動きに追従する独自機能が搭載され、余計なエネルギーを使わずに歩き続けることができる。

グレゴリー ズール55

 

環境負荷を軽減するリサイクルナイロンで
CO2を27%削減

グレゴリー ズール55

グレゴリーでは原材料の生産から商品の流通、廃棄に至るまでのあらゆる工程における環境負荷への影響を分析。それらをすべて見直し、リサイクル素材の活用や開発工程の合理化などを進めてきた。そして新ズールでは、旧モデルに比べて温室効果ガスの排出量を示すカーボンフットプリントを27%削減することに成功。ほかにも大気中のスモッグ発生や淡水資源の消費などについても16~20%を削減している。今後もグレゴリーではすべての商品開発や物流において、持続可能な未来をめざす取り組みを続けることを掲げている。

グレゴリー ズール55

生地にはCO2排出量が27%削減されたことを示す
タグがつけられている

 

お問い合わせ
サムソナイト・ジャパン
TEL 0800-12-36910
https://www.gregory.jp/