登山もトレイルランもカバーするアディダスのアウトドアレーベル「アディダス テレックス」。ハイキングシューズ「フリーハイカー2.0」などをトレイルでテスト

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秩父でのイベントでアディダスのアウトドアレーベル「adidas TERREX」(アディダス テレックス)のアイテムを実際に使って体験。ハイキングシューズ「テレックス・フリーハイカー2.0」は街からトレイルへ、どんな天気でもシームレスに楽しめる一足だった。ウェアやトレイルランニングシューズも含め、晩秋のトレイルで試してみた。

文=山と溪谷オンライン、写真=阪口 克、協力=アディダス ジャパン

目次

フットウェアからアパレルまで、豊富なアイテムがそろうアディダス テレックス

総合スポーツブランドとしてさまざまなカテゴリのスポーツウェアを手がけるアディダス。アウトドアカテゴリにおいても、「adidas TERREX」(アディダス テレックス)レーベルでハイキングやトレイルランニングのフットウェアやアパレルを提案している。今回、秩父・奥武蔵エリアで行なわれる100km・30kmのトレイルラン大会「Fun Trails Round 秩父&奥武蔵 100K/30K」(11月18〜19日開催)のプレイベント「adidas TERREX トライオンセッション」に参加し、アディダス テレックスのアイテムを試してみた。

イベント当日は雨。埼玉県秩父市の羊山公園に設置された大型テントにはアウトドアやトレイルランニングに関わるプレスやインフルエンサーが集結した。登壇したのは「Fun Trails Round」を主催するトレイルランナーの奥宮俊祐さんと、近江竜之介さん、青木純さん、青木莉楠さんら第一線で活躍するトレイルランナーたち。最近の活動状況や、アディダス テレックスの使用感などを語った。

「Fun Trails Round」を主催する奥宮俊祐さん
「Fun Trails Round」を主催する奥宮俊祐さん
奥宮さんと近江竜之介さん、青木純さん、青木莉楠さん(左から)
奥宮さんと近江竜之介さん、青木純さん、青木莉楠さん(左から)

アディダス テレックスのベースレイヤー、フリース、ゴアテックスのアウターシェルを着用した参加者は、近江さん、青木さんらと羊山公園を出発。降りしきる冷たい雨に、初めは首を縮めるようにしてテントから出たものの、アウターに着用した「テレックス XPERIOR GORE TEXパックライト レインジャケット」のおかげで、雨の不快さを感じることなく、トレイルを進む。ベースレイヤーには、肌触りがよく、保温・調湿機能に優れた軽量メリノウールの「メリノ150」、その上に毛足の長いフリース素材の「テレックス XPLORIC ハイパイル フリース プルオーバー」を重ねているので、氷雨もなんのその。ハイキングシューズも、もちろんゴアテックスの防水仕様なので、しっかりと水を含んだトレイルも無造作に歩いていくことができる。

雨のトレイルでアイテムを試してみた
雨のトレイルでアイテムを試してみた
ゴアテックスで雨の日も快適に動ける
ゴアテックスで雨の日も快適に動ける

いつでも、どこへでも行けそうなハイキングシューズ「フリーハイカー」

テストした「フリーハイカー2.0 GORE-TEX ハイキング」は、ミッドカットのトレッキングシューズだ。手に取った際の第一印象は「軽いこと」。27cmで片足445gという。シューレースを締めて歩き始めると、やっぱり軽い。スッスッと足が前に出るのは、ソールの前後が反り上がったロッカー形状のおかげだろうか。とはいっても、その反りはほどほどに抑制されていて、足元に不安定さはない。ミッドカットも足首の動きをさまたげず、ほどよくホールドしてくれるのを実感しながら歩を進める。フリーハイカーにはローカットのモデルもあるので、そちらならもっと軽快なはずだ。ミッドソールに使われているという素材「BOOST」のおかげか、舗装路からの突き上げを柔らかくいなしてくれるクッション性がありがたい。

アディダス・テレックス「フリーハイカー2.0 GORE-TEX ハイキング」
フリーハイカー2.0 GORE-TEX ハイキング

公園を出て土のトレイルに入ると、アウトソールのグリップががぜん存在感を放ち始める。ラバーはプレミアムタイヤブランドとして知られる「Continental」(コンチネンタル)を採用。ともにドイツに本拠地を置くアディダスとコンチネンタルは2007年からスポーツシューズのアウトソールを共同開発してきた。マラソンの世界記録樹立などを支えてきたコンチネンタルのアウトソールは、絶妙なトレッドパターンも相まって、グリップと泥ヌケのよさを両立しているようだ。

コンチネンタルのアルトソールを採用
コンチネンタルのアルトソールを採用
雨のトレイルもゴアテックスモデルなら快適
雨のトレイルもゴアテックスモデルなら快適

素直な履き心地と、よくグリップするソールで、平坦な舗装路も土のトレイルも快適に歩ける。週末のハイキングで履く靴に迷ったときはこれを選べば、自宅の玄関から山頂まで、シームレスかつスムーズに歩けるに違いない。長い休みが取れたときにはロングトレイルで履くのもいいだろう。そういえば、秩父には長い歴史をもつロングトレイルといえる「34カ所観音霊場」があったんだっけ。こうした巡礼路を歩くときも、この一足なら不安なく全行程をこなせそうだ。

トレイルランニングシューズ「アグラヴィック ウルトラトレイルランニング」

続いて、テレックスのトレイルランニングシューズ「アグラヴィック ウルトラトレイルランニング」も試してみる。こちらはフリーハイカーとは正反対で、透けるほどのメッシュをアッパーに使い、通気性を高めることで汗をどんどんシューズの外に排出し、長時間走り続けるトレイルランナーの足を守る設計になっている。足を入れた感じは細くもなく幅広でもない、極めてニュートラルで、万人が履きやすい足型のようだ。さすが世界で展開するアディダス、膨大な足のデータの蓄積がなせるわざなのだろう。

アグラヴィック ウルトラトレイルランニング
アグラヴィック ウルトラトレイルランニング
ミッドソールが生み出す反発を推進力に変えて走れる
ミッドソールが生み出す反発を推進力に変えて走れる

ちょっとペースを上げて軽く走ってみると、明らかにフリーハイカーよりクッション性が高い。一方で、ソールの反発からくる推進力も感じられる。ミッドソールの「Lightstrike」と「BOOST」がほどよい反発とクッション性をバランスよく両立させているようだ。こちらもアウトソールにはコンチネンタルを採用。一緒にテストした同僚はこのシューズがいたく気に入ったようで、翌日スタートの100kmレースにそのまま履いて出場。無事にコースを走りきり、「アッパーは通気性がいいだけでなく、シームレスオーバーレイによる補強のおかげで、岩などにあたって痛くなることはなかったです」と、29時間30分かけてゴールした。標高差6800mというアップダウンの多いコースでも、スリップで尻もちをつくようなことは皆無だったとのこと。ワンデイのトレイルランからロングレースまで、幅広く対応してくれる頼もしいシューズだ。

100kmに及ぶレースをアグラヴィックで走破
100kmに及ぶレースをアグラヴィックで走破

商品情報

アディダス テレックス
フリーハイカー 2.0 GORE TEX ハイキング

アディダス テレックス「フリーハイカー 2.0 GORE TEX ハイキング」
価格 29,700円(税込)
重量 445g(27cm片足)
サイズ 24~29、30、31、32cm
カラー コアブラック/グレーシックス/グレースリー(写真)など2色
詳細を見る

アディダス テレックス
アグラヴィック ウルトラトレイルランニング

アディダス テレックス「アグラヴィック ウルトラトレイルランニング」
価格 16,170円(税込)
重量 299g(27cm片足)
サイズ 24~30、31、32cm
カラー コアブラック/グレーファイブ/ソーラーレッド(写真)など2色
詳細を見る

お問い合わせ

アディダス ジャパン
TEL 0570-033-033
https://shop.adidas.jp/

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