ザ・ノース・フェイス「ウーゼル ジャケット Men’s」|インナーでもアウターでも。撥水ダウンと再生素材で環境にも人にも優しく
雑誌『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE」では、毎号、旬な登山装備をピックアップしている。2024年12月号では、ザ・ノース・フェイスの「ウーゼル ジャケット Men’s」を紹介。
文=佐藤慶典、写真=中村英史
近年の山岳用具界では、登山の種類やスタイルに特化したギアやウェアが数多く登場する一方、汎用性を重視したアイテム開発もひとつの潮流だ。
ザ・ノース・フェイスから新登場した「ウーゼルジャケット」は、幅広い場面に対応するダウンジャケット(フーディも展開)。封入される羽毛は河田フェザーの「クリーンダウン」。小羽枝に詰まった垢や埃まで徹底洗浄して、不純物を可能な限り取り除き、撥水加工を施した900フィルパワーの世界最高品質の羽毛だ。軽量コンパクトで保温性が高く、濡れに強いのが特長。インナーとしてはもちろん、ややゆとりのあるシルエットであるため、アウターとしても使いやすい。湿気によるロフト減が少ないので、時には体が温まるまでの行動着としても使うことができる。
環境に配慮しているのも特筆すべき点だ。表地には漁網リサイクル糸を利用した「パーテックスネットプラス」を採用し、封入される羽毛は経年によるヘタリが少ないため、高品質が持続する。登山者にとって、一枚でマルチに着回せて、長く愛用できるのはうれしいかぎり。
秋冬シーズンにダウンを購入予定なら、ぜひ筆頭候補に。
(『山と溪谷』2024年12月号より転載)