エバーブレスプリモ
雪山登山入門者の
広がる冬山の世界を支える
新世代ライトウィンターシェル
文=大関直樹 写真=中村英史・一瀬圭介・飯坂 大
[PR]2025.11.27
ファイントラックの新アイテム「エバーブレスプリモ」は、これから雪山に挑戦したい人に向けたライトウィンターシェルだ。上級モデル「エバーブレスアクロ」がフルスペック仕様なのに対し、プリモは必要な機能を押さえつつ扱いやすい設計となっている。
同製品の最大の特徴は、同社独自の防水透湿素材「エバーブレス」。多湿な日本の環境に適応し、高い防水性と透湿性を両立。さらにストレッチ性と耐久性を兼ね備え、動きやすさを損なわない。パンツはスリムなシルエットで足さばきも軽快。アイゼン使用時も引っかかりにくく、安全性を高めている。
ディテールにも工夫が光る。厚手のグローブをしたまま操作できる大きな引き手やドローコードを採用。ベンチレーションは、同社の保温着などと位置をそろえた「リンクベント」で効率的に換気できる。
厚みのある生地は岩や氷との接触にも耐え、レインウェアでは叶わない安心感がある。シンプルながら実用性を重視した「エバーブレスプリモ」は、スノーハイクから中級山岳まで幅広く対応。“広がっていくわたしの世界”という同社の今季のテーマどおり、雪山の楽しさを広げてくれる一着に仕上がっている。
ヘルメットの有無にかかわらず2カ所のドローコードで頭囲、かぶりの深さなどを自在に調節できる大型フード
重ね着したアウター、ミッドレイヤーなどの換気位置をそろえることで、効率よく蒸れを逃がす「リンクベント」
生地素材「エバーブレス」は、最高レベルの防水透湿性を備えつつ、ストレッチ性があるので運動性能を妨げない
ファイントラック
エバーブレスプリモ ジャケット
| 価格 | 53,790円(税込) |
|---|---|
| サイズ | S〜XL(メンズ)、 S〜L(ウィメンズ) |
| 重量 | 400g(メンズMサイズ)、 355g(ウィメンズMサイズ) |
| カラー | オリーブイエロー(写真)など3色 ※ウィメンズモデル専用カラーあり |
ファイントラック
エバーブレスプリモ パンツ
| 価格 | 51,700円(税込) |
|---|---|
| サイズ | S〜XL(メンズ)、 S〜L(ウィメンズ) |
| 重量 | 445g(メンズMサイズ)、 395g(ウィメンズMサイズ) |
| カラー | ブラック1色 |
※写真は安達太良山にて撮影
世界最大の里山を歩く「グレート・ヒマラヤ・トレイル」の踏査を支えるエバーブレスプリモの実力
ヒマラヤ山脈を横断する全長1700kmの「グレート・ヒマラヤ・トレイル(GHT)」。その名を聞くと、8000m峰の聳える世界を思い浮かべるが、実際のGHTは、標高4000mを超える場所に人の暮らしが息づく生活の道でもある。
そんなヒマラヤを「世界最大の里山」と捉え、2014年から歩き続けてきたのが「GHTプロジェクト」だ。カメラマンの飯坂大さんとライターの根津貴央さんは、現地の人々の営みと風景を記録しながら、その魅力を発信している。
「GHTの面白さは、標高の高い場所でも自然と暮らしが共存していること。そんな風景を体感できるのが最大の魅力ですね」と飯坂さん。根津さんも、「壮大な山岳だけでなく、人の営みとともにあるヒマラヤを伝えることが目的です」と話す。
標高差が大きく、天候も雨から雪へと目まぐるしく変化する旅で二人が信頼を寄せるのが、ファイントラックの「エバーブレスプリモ」だ。「この秋は5000mを超える峠を4つ越えましたが、エバーブレスプリモは全天候型でした。軽く丈夫で、蒸れにくい。グローブをしたままでもファスナー操作がスムーズで、本当に助かりました」
2025年、根津さんはネパールに拠点を移した。「ヒマラヤだけでなく、カトマンズ近郊にも標高2000~3000mの山が点在していて、そこでも、エバーブレスプリモは活躍すると思います」と語る。
極限のヒマラヤから身近な雪山まで。「エバーブレスプリモ」は、ファイントラックが掲げる“広がっていくわたしの世界”を体現する一着として、その真価を発揮している。


関連リンク
エバーブレスプリモ 開発コンセプトページ
https://www.finetrack.com/products/l5-outershell/everbreath-primo/
(『山と溪谷』2025年12月号より転載)