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登山用品専門店のベテランスタッフ吉野時男さんの体感レポート! クールでタフな夏向けベースレイヤー「ドラウトゼファー ジップネック」の着用感に迫る!

Yamakei Online Special Contents
道具・装備 2019年07月19日

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JR総武線津田沼駅南口から徒歩7分の場所に、今年で創業46年を迎える老舗登山用品専門店「山とスキーのアウトドアショップ ヨシキ&P2」があります。今回は地元の登山愛好家に愛され続ける専門店で「N.M.D事業部長」として一年の3分の1以上を登山に費やしている吉野時男さんに、ファイントラックのベースレイヤー「ドラウトゼファー ジップネック」の着心地を体験してもらいました。

 

―― 他の登山用品専門店のスタッフでも、年間約130日も山に入る人は滅多にいないと思います。N.M.D事業部とはどんなことを行っている部署なのでしょうか?

店頭に立って接客することは少なく、主に消防や自衛隊といった法人への営業や、お客様を対象としたイベント運営を行っています。ちなみに“N.D.M”とは“なんでも”の略で、“なんでもやる事業部”という意味。事業部長と名乗っていますが働いているのは僕一人だけで、他にスタッフはいません(笑)。

 

―― とてもユニークな部署名ですね。お店のFacebookからも頻繁にイベントを開催している様子が伺えます。それを一人で運営しているとは驚きです。

もちろん沢登り体験会など、一般登山道から外れて大勢を連れて山に入る時はお店のスタッフの力を借りています。僕は登山ガイドステージⅡの資格を持っているのですが、沢登りや岩登りのガイドは職能範囲外になってしまうのです。今は山岳ガイドの資格を持っているスタッフに協力してもらっていますが、僕も山岳ガイドの資格を取得して、ゆくゆくは一人で引率できるようになりたいと考えています。

奥多摩にある水根沢での体験会風景

 

―― 今回試して頂いた「ドラウトゼファー ジップネック」を手掛けるファイントラック(finetrack)は、もともと沢登り用のウェアをきかっけに誕生した企業です。沢登りではファイントラックのウェアを着用することもあると思います。

沢登りはもちろん、群馬県の妙義山の周辺にある藪と岩がミックスしたバリエーションルートなどに出かける時も、ファイントラックの「ストームゴージュアルパインパンツ」を愛用しています。生地が丈夫で破ける心配がほぼないので、こればかりはいていますね。

妙義山ではバリエーションルートを楽しんでいる

 

―― 上着のベースレイヤーには普段どういったウェアを選んでいますか?

僕はメーカーにはこだわりがなくて、まずは形状を使い分けます。ジップネックは胸元で体温調節ができるので、これからの夏山シーズンはジップネックを単体で着用することが多いです。さらに襟があるので首元の日焼け防止にも役立ちますね。

胸元のファスナーを開ければ内部の熱を排出して換気できる

紫外線の影響を受けやすい標高が高い山こそ襟があると嬉しい


ただしジップネックの上に他のウェアを重ね着しようとすると首周りが窮屈になってしまうので、雪山など何枚もウェアを着る必要がある時は丸首タイプを選択しています。

また、その時々の気温に応じて素材を使い分けるようにもしています。気温が高い時期は大量に汗をかくので速乾性に優れる化学繊維100%のものを選びますし、気温が下がる季節には保温性が高いウールが入ったウェアを着用していますね。

ドラウトゼファーは吸汗性を高める特殊な編地構造のナイロン100%で作られている

 

―― 本日は「ドラウトゼファー ジップネック」を着用して2時間ほど山を歩いていただきました。使われている素材にはファイントラック独自の新開発ナイロン生地が採用されています。他メーカーのウェアと比べて速乾性についてはどのように感じましたか?


まず驚いたのが吸い上げた汗を拡散させる能力の高さです。吸汗速乾性を謳うウェアは、まず繊維の隙間に肌面から発生した汗を吸収して、その汗を生地全体に拡散させることで乾燥を促します。今まで着用していたウェアはバックパックと触れている背中や肩周りに汗が広がる程度だったのですが、ドラウトゼファーはそれが裾から腕の先まで広がるのです。

行動開始から30分ほどで、吸水した汗がここまで拡散された


空気に触れる面積が多くなればなるほど乾燥は早まります。実際、登る時にかいた汗は運動量の少ない下山中にほとんど乾いてしまいました。

下山直後。下山中のわずかな時間で汗は完全に乾いてしまった

 

―― 私もそばで見ていましたが、あれは驚異の拡散能力でしたね。それとは別に、ドラウトゼファーは生地がとても薄く作られています。特別な涼しさは感じましたか?

歩いていると風が抜けていくような感覚がありました。熱がこもらないので、これからの夏山シーズンにはぴったりだと思います。もっと気温が高くなれば山を登っている最中もどんどん乾くんじゃないかな。常にドライな状態を保って山登りを楽しむことができるはずです。

暑い夏にこそ、備えている性能が活きてくるウェアですね。

光が完全に透過するほど生地は薄い。これが涼しさの秘密

 

―― ポリエステルから作られるウェアが多いなかで、「ドラウトゼファー ジップネック」は素材にナイロンを使用しています。着心地や肌触りに違いは感じますか?

未体験の素材で正直想像がつきにくかったのですが、熱がこもることもなく、違いはまったく感じませんでした。肌に触れても張り付く感じもありません。ストレッチ性にも優れているので、腕を上げた時に動きの妨げになるようなこともなかったですね。

休憩中にも吸い上げた汗は乾き続け、肌触りは常にサラサラ

このようなクライミングシーンでも伸びる生地が体に追随する


腕の周りには少し余裕があって、ボディーラインに沿うようなタイトフィットではないので、窮屈な着心地をストレスに感じる方には着用しやすいウェアだと思います。

 

―― ナイロンといえばテントなどの耐久性が重要になる製品に多く使われる素材です。

北アルプスなどの岩稜帯を歩く時は必ず岩登りのシーンが出てきます。そのような場面で、腕を上げた瞬間に肌を岩肌に擦ってしまったという人もいるでしょう。

真剣になるからこそ肌を岩肌に擦ってしまうことはよくある

少し藪が鬱陶しい登山道でも引っ掛けによる破れを心配しなくていい


ナイロンは耐久性が高くて丈夫な素材なので、この薄さでも肌を些細な怪我から守ってくれる安心感がありますね。人気のない藪が多い登山道を歩いていてウェアを枝に引っ掛けて破いてしまったなどのトラブルも減るはずです。

 

―― 約2時間着用した結果、全体的にどのような印象を持ちましたか?

僕はお店で接客する時も“快適”という言葉を極力使わないようにしています。それは“快適”と感じる機能や性能は人それぞれで違うから。僕は快適と感じても、お客様はそれを快適と感じないかもしれない。ウェアの良さを伝えるには不向きな言葉だと思っています。


そんな前置きをした上で「ドラウトゼファー ジップネック」の印象をお伝えすると、今回のフィールドテストでは不快に感じることがありませんでした。風が抜ける感覚があるのでとても涼しいし、汗をよく吸って早く乾く。汗を大量にかいても肌にまとわりつくかないのもいいですね。さらに動きを妨げることもなったので、全体を通してストレスに感じるポイントがないという点で、優れたウェアだと思います。特に夏山でこの特徴を実感できることでしょう。

ここまで小さく畳めれば背負う装備が重くても荷物になることはない

着替えとしてドライザックに入れて下着と一緒に持ち運ぶのもあり


それと下山してから着替えた時に気が付いたのですが、「ドラウトゼファー ジップネック」は生地が薄いため非常に軽いんです。畳んで丸めてしまえば手の平に収まるほどコンパクトになるのがいい。これなら下山時の着替えとしてバックパックに忍ばせておくのもありですね。行動中から下山後まで、どんなシーンでも重宝するウェアだなと感じました。

構成・文=吉澤英晃、写真=水谷和政、協力=finetrack

 

ドラウトゼファー ジップネック

涼しい、軽いだけでなく、本格登山に使えるタフさも併せ持った夏のベースレイヤー。新素材ナイロンを使用し、特殊な編地構造で驚異の吸汗性と通気性を備えている。

男女とも、ジップネック、ジップT、T、ノースリーブのモデルがある。

 

価格
8,400円(税別)
サイズ
S、M、L、XL
カラー
4色(RP、LG、IV、DN)

 

詳細を見る

 

ベースレイヤー
教えてくれた人

吉野時男

1974年生まれ。沢登りからトレッキング、冬はアイスクライミングまで、満遍なく山のアクティビティーを楽しんでいる。実感を伴った商品説明に定評があり、指名して来店する顧客も多い。その人柄と豊富な知識で雑誌などにも頻繁に登場し、幅広い活動でお店のアピールに奮闘している。

 

■山とスキーのアウトドアショップ ヨシキ&2P

店内には、道具に精通したスタッフ自らが展示会に足を運び、厳選した専門用品が所狭しと並んでいる。種類も豊富で、トレッキングからクライミング、沢登り、トレイルランニング、山スキーなど、様々なアクティビティーに応えてくれる。

Webサイト:http://www.yoshiki-p2.com/