KEEN
の「RIDGE FLEX MID WP
」で
天井のない場所すべてを「アウトドア」と定義し、機能的かつハイクオリティで、唯一無二のユニークなアウトドア・フットウェアを展開するアメリカ・ポートランドの「KEEN(キーン)」。歩きやすさや優れたデザイン性から多くの登山者に支持されるキーンのトレッキングシューシューズのラインナップに、「RIDGE FLEX MID WP(リッジ フレックス ミッド ウォータープルーフ)」が加わった。
発売以来大人気のライトトレッキングシューズ「TARGHEE(ターギー)3」のノウハウを盛り込んだRIDGE FLEX MID WPは、独自開発した革新的な蛇腹パーツを搭載しているのが特長。里山歩きからロングトレイル、また、日帰りハイクやよく整備された中低山を軽快に山行できる。体力や諸条件にもよるが、富士登山にも対応可能だ。
KEENのRIDGE FLEX MID WPを履けば、最後の一歩まで快適に登山が楽しめる!
2003年、米国オレゴン州ポートランドにて、ローリー・ファースト氏により創業したアウトドア・フットウェアブランド「KEEN」。「サンダルはつま先を守ることができるのだろうか」という命題のもと作られたモデル「ニューポート」が大ヒット。登山者に人気のターギーやピレニーズなどを次々にリリースし、現在では、環境負荷を低減した製法で、デザイン性と機能性を兼ね備えたハイブリッド・フットウェアを展開する。
「もっと快適に歩けたら」「究極のトレッキングシューズを」との想いから誕生したのがRIDGE FLEX MID WPだ。KEENは歩行時の足の動きを研究し、屈曲の瞬間、シューズの構造上、足の柔軟な動きが妨げられるのを発見した。例えば、甲部分。後ろ足で蹴る際、甲部分が屈曲すると、足はシューズに圧迫される。デイハイクでさえ、平均歩数は1〜2万歩と言われる。縦走やロングトレイルとなれば歩数は飛躍的に増大する。この圧迫による負荷は知らず知らずにうちに疲労へとつながっている。
そこで考案されたのが「KEEN.BELLOWS FLEX(キーン・ ベローズ フレックス)」という名の、ソフトTPU(ウレタン樹脂)製のこれまでにない革命的なパーツだ。RIDGE FLEX MID WPには、甲部分と足首の後ろに装備されている。パーツは蛇腹状になっているため、負荷なく大きく曲げることができ、まるでランニングシューズのような圧迫感のない、足の柔軟な動きが可能となる。登山道で、大きな段差を越える際や、しゃがんだ姿勢が多くなるテント場などでもストレスなく動ける。また、足を蹴り出す際にかかる負荷が少なくなるので、消費エネルギーの軽減にもつながるという。つまり、疲れにくく、登山後の疲労感が違うということ。これまでよりも、より遠くへ、より長時間、さらには、登山中の疲労が少ないので、より楽しく、より安全に登山を行えるのだ。
KEENが独自に開発したアコーディオンのような蛇腹形状の新テクノロジー「KEEN.BELLOWS FLEX」。足にかかる負荷を軽減し、これまでにない軽快な足運びを可能にする。100万回の屈曲テストをクリアし、耐久性も確保。
RIDGE FLEX MID WPは、甲部分と足首の後ろにKEEN.BELLOWS FLEXを装備する。甲部分は、歩行時や、しゃがんだ姿勢での足指の付け根への負担を、足首の後ろは、下りでのアキレス腱やふくらはぎへの負担を軽減する。
RIDGE FLEX MID WPの特筆すべき点は、KEEN.BELLOWS FLEXだけではない。RIDGE FLEX MID WPは、15年以上の歴史を持ち、幾多のレビューにより改良、熟成されてきたロングセラーモデル「TARGHEEコレクション」のテクノロジーが活かされており、トレッキングシューズとしての完成度が高い。
足入れのよさは抜群で、日本人の足に多い幅広のラスト(木型)を用いているので、足によく馴染む。踵から足首前部にかけて設けられたヒール キャプチャー システムが靴紐の締め上げと連動し、足を包み込むようにホールドするため、高いフィット感が得られるのもポイント。加えて、内側には、アキレス腱をホールドするクッションパッドがあり、ヒール キャプチャー システムとも相まって、歩行時に内部で足がズレることのない、確かなフィット感が生まれる。
アッパーには、丈夫な防水レザーと、軽量で通気・速乾性に優れるメッシュ素材、また、KEEN独自の防水透湿素材「KEEN.DRY(キーン・ドライ)」を採用する。登山道では岩や枝などが露出することもあるが、そういった状況下でも堅牢性を発揮し、足をしっかりプロテクト。内部が蒸れにくく、雨や朝露、泥地などでも、内部の濡れを気にせず快適に行動可能だ。
「スピードレースウェビングシステム」も健在で、スムーズに靴紐を締め上げられ、最適なフィット感が瞬時に得られるなど、脱ぎ履き時のストレスがないのも特長と言える。
踵から足首前部にかけて伸びるコード(オレンジ色)が「ヒール キャプチャー システム」。踵から出たコードは靴紐を通す穴と連結している。靴紐を締め上げると、自動的に足首から踵のフィット感が増すように設計されている。
靴内側のアキレス腱部に設置されたクッションパッド。アキレス腱を左右から優しく挟み込むことで、より高いフィット感が生まれる。足上げや、つま先で立ち込む際などの踵浮きを抑え、安定感のある歩行を可能にする。
ソールの作りも秀逸だ。耐摩耗性とトラクションに優れ、全方向へ対応するラグパターンの「KEENオールテレインラバーアウトソール」が、荒れた道や木道、濡れた岩など、トレイルのあらゆる路面で高いグリップ力を発揮する。オリジナルのアウトソールなので、アッパーとの相性もいい。KEEN.BELLOWS FLEXと連携し、無理なく屈曲するよう設計されており、歩行時の消費エネルギー削減にも貢献する。
ミッドソールには、硬さの異なる2種類の圧縮成型されたEVAを組み合わせ、クッション性とスタビリティを追求。歩行時の衝撃吸収性が増すとともに、ブレない安定した足運びが可能となる。
フットベッドは、度重なる加重に対しても潰れにくい構造である、KEEN独自の「LUFT CELL PU(ルフト セル ポリウレタン)」を採用。また、足裏の形状に合わせて立体成型されており、快適な足裏心地が続く。
つま先部にはラバーティップを施し、耐久性と足指のプロテクト機能を向上している。
RIDGE FLEX MID WPは、環境負荷に配慮したトレッキングシューズであることも付け加えておきたい。KEENのシューズで使用されるレザーは、なめし工程で出る汚水を処理し、再利用する工場でなめされるなど、水質汚染やエネルギー消費量抑制など、環境に配慮した優しいレザーを採用。ほかにも、履き口部分のメッシュ素材にリサイクルPET素材を使用していたり、有害物質の過フッ素化合物を排したPFC-FREEの撥水加工を施したり、プロバイオティックスを採用したケミカルフリーのフットベッドを採用するなどしている。
アウトソールは、深さ5mm。全方向へ対応するラグパターンを採用する。柔らかくコシのあるコンパウンドとなっており、荒れた登山道や濡れた岩など、あらゆる路面で高いグリップ力を発揮する。踏み跡を残さないノンマーキング仕様。
弾力があり、クッション性が低下しにくい、ポリウレタンの分子構造内に空気を注入した「LUFT CELL」構造。立体成型で足裏のアーチにフィットし、足裏の快適を高める設計となっている。ケミカルフリーの防臭加工済み。
革新的な蛇腹パーツ、KEEN.BELLOWS FLEXを搭載し、疲労感少なく、より快適に遠くまで歩けるRIDGE FLEX MID WP。「硬い登山靴はちょっと…」というエントリーユーザーから、中上級者のセカンドシューズとしてなど、幅広い人にマッチするトレッキングシューズ。デザイン性とその歩きやすさから、登山中はもちろん、家を出てから登山口までのアプローチ、下山後の温泉への移動、その後の観光まで、快適に過ごせるはずだ。トレイルに伴う行程すべて、「トラベルトレイル」をRIDGE FLEX MID WPで満喫しよう!
初めて履いたときの衝撃は今も忘れることができない。いかにも突破力のありそうなラギッドなデザインとしっかりとしたプロテクションを備えているのに、実際に山を歩いてみるとまるでスニーカーのような「歩き心地」だったからだ。
これまでトレッキングシューズというのは硬いのが当たり前だと思っていたが(そして適度に硬いのだが)、指の付け根の屈曲部が恐ろしいくらい深く、よく曲がる。そのおかげで急峻な登山道や手をつきながら直登する岩場などはなんのストレスを感じることなくスイスイと登れてしまうのだ。この感覚はまさに革命的なものだった。
コイツの登場で、これまでのトレッキングブーツの常識は完全に覆された。硬かったのはブーツではなく、僕のアタマだったのだ。

