グローブメーカー「スワニー」の登山グローブの特長
今夏(2022年)、スキーやスノーボード用高級グローブで知られる「スワニー(SWANY)」から、登山用グローブがローンチされた。
「手袋を極める」をコンセプトに、最高のパフォーマンスを発揮できる高品質なグローブを製造するブランド、スワニー。米国で、スノーグローブ専門ブランドとして展開したのは1987年のこと。最新の技術と素材、これに自社工場における徹底した生産・品質管理から生まれるグローブは、その保温性や耐久性、フィット感、グリップ力の高さから、世界中で信頼を得ている。事実、ドイツで開催される世界最大のスポーツ見本市(ISPO)では「Red Dot Design」を受賞、米国においては、ブランド売上ランキング・スノーグローブ専門店部門1位を7年連続達成するなど、そのクオリティは折り紙付きだ。ちなみに、長きに渡り、オリンピック出場選手へ製品を提供している。
北米や欧州での認知度が高いスワニーだが、日本での自社ブランド、スワニーとしてのスキー・スノーボード用グローブの展開は5年ほど前からで、高品質なつくりが話題となり、徐々にシェアを拡大している。また同時に「登山用グローブもほしい」「同じ素材で、夏山でも使えるものを」といった声が上がるのは必然だった。スワニーは、すぐに開発に着手。試作品を作り、トップアスリートや山岳ガイドとのトライ&エラーを繰り返し、グローブのクオリティを高めていった。
スワニーの登山用グローブの特長は、まず、「良質であること」が挙げられる。皮革やナイロン、縫製糸に至るまで、使用する素材が良質なのに加え、GORE-TEX社認定の自社工場で製造するなど、生産の行程や仕上がりも良質である。また、手袋づくり専業で培った「経験と技術」も特長だ。OEMやODMでアウトドアグローブを作ってきた知見が随所に活かされている。さらに、日本人の手にマッチするよう作られているのもポイントだ。他ブランドでは、欧米向けの規格品のなかから、比較的、日本人に合うものを日本マーケットへ流通させる、といった形をとることが少なくないが、スワニーは、ピンポイントで日本人向けに設計・開発を行っている。
こうして、今夏、登山のエントリーユーザーから、ハードコアな登山スタイルにも対応する、選べる6つの登山用グローブのリリースに至った。以下、それぞれのグローブについて詳しく見ていこう。