最も安全かつ少ない労力で行けるテント場。ビギナーがテント泊に慣れるのにもってこいの環境が揃っている。翌日に早くから行動できるため、同じピストンでの行程でも日帰り登山者よりも多く(長く)歩くことができる。
初日にゆっくり山の中腹まで歩いて幕営。翌朝に歩き出し山頂を踏んだら速やかに戻ってきて撤収&下山へ。よくある週末のテント泊登山がこれ。軽快に歩けるアタックザックがあると便利だ。
稜線までテントを担ぎ上げて眠り、翌日はまた別のテント場へ。常に重いザックと行動を共にすることになるが、最も潔く魅力的なスタイルでもある。星空や雲海などが見られ、稜線のテント場は格別である。
上記で紹介しました3タイプのテント場、ヤマケイオンラインが厳選した12か所をご紹介!装備が揃い、ノウハウがわかったら、いざテントを持って山へ!!
北八ヶ岳白駒池の北岸にあるキャンプ場。駐車場からも15分と近く、テント泊の道具も運びやすい。すぐとなりにある青苔荘が管理しており、売店もある。
設営数: 60 幕営料金: 1人650円
日本のヨセミテと名高い廻り目平。キャンプ場内まで車で入ることもでき、金峰山や小川山へのベースとして利用できる。金峰山荘が管理しており、売店やお風呂もある。
設営数: 200 幕営料金: 1人700円
槍・穂高エリアの入山口・上高地バスターミナルから10分のところにある、林間のキャンプ場。売店、食堂、お風呂も隣接する。梓川の向こうに穂高連峰がそびえ、山のキャンプの入門としては、最高のロケーションだ。
設営数: 400 幕営料金: 1人800円
北沢峠にある長衛小屋が管理するテント場。砂地で水はけがよく明るい。甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳へそれぞれ日帰りでき、ベースキャンプ型の利用が可能。
設営数: 100 幕営料金: 1人500円
穂高連峰に刻まれた広大な涸沢カールにあるテント場は国内屈指の大きさを誇る幕営地。見上げる山岳風景は超一級の山々で、ピーク時には700張とも1000張とも言われるテントが集まる。涸沢の2件の小屋で管理され、売店、食べ物、水は豊富。
設営数: 500 幕営料金: 1人1000円
立山の室堂ターミナルから1時間、雷鳥平にある開放感抜群の野営場。立山の峰々に囲まれ、絶景が堪能でき、立山三山など登山のベースに利用できる。山岳地にありながら、テント場としてよく整備されている。
設営数: 300 幕営料金: 1泊500円
美濃戸口から約3時間。通年営業の赤岳鉱泉が管理する野営場のため、売店、食事や、季節によってはお風呂も利用でき人気が高い。硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳など、八ヶ岳南部の主稜線の山にアプローチするベースとして利用できる。
設営数: 300 幕営料金: 1泊1000円
八ヶ岳西側の登山口のひとつ、桜平から約2時間。オーレン小屋が管理するキャンプ場。沢沿いで水が豊富、トイレもきれいだ。ここをベースに、硫黄岳、峰の松目から天狗岳まで、いろいろなピークに日帰りで歩くことができる。
設営数: 100 幕営料金: 1人1000円
北アルプス入門として人気の燕岳。その稜線に位置する野営場。燕山荘が管理し、テント泊の登山者にも売店、食事の提供がある。稜線のテント場として、朝夕の景色は素晴らしい。
設営数: 40 幕営料金: 1人700円
奥多摩・雲取山につながる石尾根上にあり、富士山を見ることができる。テント場としての所要数は少ないが、近年は通年人気の野営場だ。またトイレは奥多摩小屋のものを利用。水場は少し離れる。
設営数: 10 幕営料金: 1人500円
北岳肩の小屋付近の稜線に点在する野営スペース。標高も高く、アプローチも長くなり、テントを担ぎ上げる体力が必要。晴れれば富士山が大きく見え、絶景間違いなし。
設営数: 50 幕営料金: 1人500円
木曽駒ヶ岳頂上山荘が管理する野営場。駒ヶ岳と中岳の鞍部にある。3000mに近い稜線の砂礫の幕営地。広々として開放感が抜群。水場がないので、山荘で分けてもらう。トイレも山荘のものを利用するが清潔。
設営数: 100 幕営料金: 1人800円