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「いざ、テントを担いで山登り!」女性登山ガイドの菅野由起子さんがfinetrackの山岳用テント「カミナドーム2」をインプレッション

Yamakei Online Special Contents
道具・装備 2020年07月08日

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「withコロナ」の山登りとして、人との距離を保つことが求められ、山小屋での宿泊人数も限られて、テント泊を検討している人も多いのではないでしょうか。

シュラフで寝ることに憧れて山登りを始めたという菅野由起子さんは、妙高をベースに活動する女性登山ガイド。今回、「finetrack(ファイントラック)」の山岳テント「カミナドーム2」を、妙高山・火打山の麓、笹ヶ峰のキャンプ場でインプレッションしてもらいました。

 

菅野由起子さん

1973年生まれ。日本山岳ガイド協会認定・登山ガイド。

20歳のときに社会人山岳会へ入会。縦走から沢、岩、雪と世界を広げ、海外遠征も体験。2007年より登山ガイドとして活動を開始し、現在は、新潟県の妙高をベースに妙高、戸隠、北アルプスなどを案内している。

 

―― 山登りを始めたきっかけが「シュラフ」だったそうですね。

子供の頃から家族で近くの山を歩いたりはしていたのですが、本格的に山登りを始めるきっかけとなったのがシュラフでした。「テントを張ってシュラフで寝てみたい」と思い立ち、学生の時に社会人山岳会へ入会しました。山岳会の山行では、会で所有している大型テントでいつも寝泊まりしていましたので、初めて自分のテントを買った時は、まさに憧れのマイホームを手に入れた!という気持ちで嬉しかったですね。

―― 「マイホーム」ならぬ「マイテント」を購入するときに重要視したことは何ですか?

シンプルな構造で立てやすく(=撤収しやすく)、風雨に対してはもちろん、ちょっと雑に扱っても大丈夫な強さ、そしてこれらを兼ね備えた上での軽さ、でした。今日はいつもと違うテントが試せるので、とても楽しみです。

妙高山・火打山の麓、笹ヶ峰のキャンプ場でインプレッション!

 

お弁当箱型のテント。これはコンパクトかも

「2人用のテント本体とフライが入っているわりには軽いし小さいな」というのが、テントを受け取ったときの第一印象です。テント泊まりだと自分の「衣食住」を担ぐことになるので、山小屋泊まりに比べて装備が多くなります。大荷物になればなるほど、バランスよくしっかりとパッキングができているかで疲れ方にも差が出てきます。荷物自体のサイズが大きいがために、ザックが部分的に膨らんだような偏ったパッキングだったり、変なところに隙間があったりすると、歩行中、バランスを崩さないようにと無意識に力が入ってしまい、とても疲れます。

いかにきれいに、そしてザック内に無駄な隙間を作らずに詰め込めるかという意味では、この平たくコンパクトなお弁当箱型の「カミナドーム2」は、間口の狭いザックでも収まりがよかったです。

隙間なくパッキングできました


軽くて片手で持てて、確かに「お弁当箱」みたい


2本のポールをクロスさせて立ち上がる構造なので、作業は簡単

 

悪天候でも耐えてくれそうな安心感

テント泊で悪天候に見舞われると、当然ですが山小屋泊まりよりもたいへんです。テントに叩きつける雨音、強風に耐えてたわむポール、テントの薄い生地を通して伝わってくる風雨の強烈さは、なかなかにして脅威です。でもそれと同時に、ちょっとワクワクしてくるのは私だけでしょうか?(笑) 

とはいえ、荒れる天気を楽しむくらいのゆとりが生まれるのも、風雨に負けない信頼できるテントの中に身を置いているからでしょう。「カミナドーム2」に強い風を想定して抑えつけてみましたが、しっかりとした反発力もありました。これだけ頑丈であれば、稜線の風の強いところでもテントの強度に期待できそうですね。

強風を想定して、グッとテントを押さえつけてみるが、とても頑丈

 

「屈まなくていい」は、ストレスフリー

以前、ネパールの山を登りにいった時、麓の町から一ヶ月ほどかけて登って下りてきました。長い縦走になればなるほど、しっかりと身体を休めて、その日の疲れはその日のうちにとることが大事だなと、その時に痛感しました。

寝転がって青空を眺めながらリラックス。ボーッと過ごす時間も大切


今回試している「カミナドーム2」は、二人用ということで広さが十分ありますね。一人用の「カミナドーム1」との重量差は180gだそうです。テントは一人で使うことも多いのですが、家族と一緒のこともあるので、ゆとり重視で「カミナドーム2」を選択するというのもありでしょう。

また、上部の空間が広いので、ストレッチやマッサージをしてもぶつからなくて体が動かしやすいです。出入りもしやすかったですし、これだと中で着替えをしたり、汗拭きをしたりするのも楽にできそうです。

テント内でストレッチ。圧迫感を感じずに、伸び上がる動きも自然にできる


広い前室も有効利用。テント内の整理整頓がよりしやすくなります

 

余裕のある収納袋は撤収がスムーズ

天気が良くて時間があるときは、朝露で濡れたフライシートや、結露で湿ったテント室内をゆっくり乾かしたりもできるし、収納袋に入りやすいよう、ていねいにたたむ時間もとれます。

撤収時間が十分に取れないとき、例えば、風の強いときや雨のときは、ゆっくりていねいにたたむことができませんし、手で持ち上げたままたたむということもあります。

悪天候時のことも考えると、テントの撤収はスピーディーにできることが大切です。

撤収作業1:フライをたたみ・・・


撤収作業2:本体の空気を抜いて・・・


撤収作業3:きれいに収納袋に入りました!


今回は晴れた中での設営・撤収でしたが、「カミナドーム2」の収納袋は、意識してていねいにたたまなくても、無理なく収納することができました。女性の場合、こういう作業であまり力をかけずにスムーズにできるのは、とてもありがたいですね。

それと、撤収する時に気がついたのですが、ポールの中心部が分かるように色分けしてあるところがいいですね。

テントのポールは、端から順にたたみ始めると、内蔵のゴムに対して均等に負荷がかからないので劣化を早めてしまうので、真ん中から端に向かって順に折りたたんでいきますよね。パッと見てどこが中心かがすぐ分かるという、このちょっとした工夫が気に入りました。

中心部だけ色を変えてあるのは、ポールをたたむときの目安にも

 

オプションの内張りで冬仕様に。シーズン通して使えるのが◎

オプションを使うことで、冬仕様になるのもポイントですね。

寒さが厳しい冬山では、複数人数で泊まる大型テントに比べて、一人で寝るテントは格段に冷えます。人が発する熱量の違いですよね。冬のテントでは、両側から人に挟まれた「真ん中」が一番人気です。さらに冷えると、テント内側にできた結露が凍ります。夜、ヘッドランプの光に反射してキラキラと輝くさまは「まるでダイヤモンドダストのよう」というと素敵ですが、これも溶けてしっかりと濡れます(泣)。「カミナドーム2」のオプションの、保温素材が入った内張り「ウインターライナーEXP」は、見るからに暖かそうで、結露も防いでくれそうです。

スノーフライ(外張り)とウィンターライナー(内張り)を装着すると冬仕様に


冬用に、別のテントを購入することも考えられますが、その分、費用もかかります。それよりも、オプションを買い足すことで、夏でも冬でも使えるというのは、トータルのコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。なにより、シーズン通して山行を共にできるテントなので、「相棒感」が高まって、山行が楽しくなるのではないでしょうか。

リクエストがあるとすれば、現場に着いてから内張りを装着するのは手間なので、装着した状態で収納できて、かつ圧縮してコンパクトになるような収納袋を作ってもらえると嬉しいですね。

保温素材が入った内張りは、見るからに暖かそう


今回初めて「カミナドーム2」を設営・撤収してみて感じたのは、とてもしっかりしたスタンダードなテントということです。それでいてコンパクトに収納できて、十分な軽さがあり、設営がしやすいこと、テント内が広く圧迫感がないことは、初心者や女性にも優しいテントだと思います。

これからテント泊山行を始めたいという方から、冬のテント泊まで見据えてテントを買い替えたいという経験者の方まで、選択肢に入れてよいテントと思います。

居住性がよいので、稜線ではもちろん、のんびりテントの時間を過ごすベースキャンプ的な山行もいいですよね。

じつはこの夏、お客さんからテント泊まりツアーのリクエストをもらっていて、テントの張り方の講習会を兼ねた登山企画を実施することになっています。

テント泊まりはハードルが高そうだと敬遠する人も多いと思いますが、ゆっくりとくつろげる「自分だけの空間と自分だけの時間」が確保できるところが、私は好きです。山登りのジャンルのひとつとして、テント泊まり山行も楽しんでもらえるといいですね。

 

写真=松井 茂、協力=菅野由起子、finetrack、休暇村妙高 笹ヶ峰キャンプ場

取材日=2020年6月21日

 

*****

菅野さんが体感したfinetrack「カミナドーム2」。これからのテント泊登山の選択肢として、考えてみては。商品概要は下記のとおり。

今なら「カミナドーム4周年キャンペーン」が開催中! 詳しくは、finetrackのウェブサイトで。

 

今回紹介したアイテム

finetrack カミナドーム2

冬仕様に拡張もでき、あらゆることを「あきらめない」、メイドインジャパンの自立式山岳テント。

価格
62,000円(税別)
サイズ
212×130×105cm(収納時 本体8×17×27cm、ポール39cm)
重量
1460g(インナー、フライ、ポール 1310g+ガイライン、収納袋、ペグ 150g)
素材
インナー&フライ:ナイロン100%(PUコーティング)、ポール:ジュラルミン

詳細を見る

※finetrackのテント「カミナドーム」シリーズには2のほか、1、4もある。詳しくはこちら

 

併せてチェック。2020年発売の超軽量テント

finetrack カミナモノポール1

非自立式で超軽量。テントとシェルターの中間。装備をギリギリまで軽くしたい方へ。

価格
45,000円(税別)
サイズ
205×80×100cm(収納時 本体5×16×24cm、ポール39cm)
重量
890g
素材
本体:ナイロン100%(PU防水透湿コーティング)、ポール:ジュラルミン

詳細を見る

 

テント用品
教えてくれた人

菅野由起子(かんの・ゆきこ)

1973年、神奈川県生まれ。学生の時に社会人山岳会へと入会し、ハイキングから縦走登山、沢登りに雪山登山、海外遠征とさまざまな山登りを経験する。山岳雑誌出版社(山と溪谷社)、登山用品店(カモシカスポーツ)勤務を経て、2007年から登山ガイド業をスタート。「山登りを安全に楽しんでもらいたい」をモットーに、四季折々の山の魅力を盛り込んだツアーを企画・運営する。公益社団法人日本山岳ガイド協会認定・登山ガイドステージⅢ。

ウェブサイト「カンスケ ヤマガイズ」:http://guidekansuke.wixsite.com/kansukeyamaguides

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