エプソンのWristableGPS for Trek「MZ-500」がもらえる モニター登山会 モニターレポートト

 「山の日」に関連して、2017年8月11日(祝)、12日(土)に、丹沢で開催された「TANZAWA 山モリ!フェス」。このイベントに連動し、エプソン「WristableGPS for Trek MZ-500」のモニター登山会が行われました。多くの応募者の中から選ばれた登山者14名、トレイルランナー10名が、講師のアドベンチャーレーサー・小澤郷司さんや山岳ガイド・峯村温さん、同機種の開発担当者らと共に、「WristableGPS for Trek MZ-500」の実力を体感しました。

講師 小澤郷司さん
東京都出身。アドベンチャーレーサー。「Real Discovery」に所属し、国内大会優勝多数を誇る。現在は海外のアドベンチャーレースにも挑戦中! 企業コンサルタントとして、人材育成や各種講師を行う。2002年東京工業大学大学院修士課程修了。
ガイド 峯村 温さん(11日の登山のみ)
高校生のころから登山を始め、夏山縦走、沢登り、フリークライミング、山スキーと、いろいろなスタイルで山を楽しむ。花や野草を見ながらのガイディングに定評がある。山頂を踏むことだけにとらわれない、深みのあるガイディングを行う。
 
Srial Session01 Trekking
登山・トレッキング編

 登山・トレッキング編は、ヤビツ峠の護摩屋敷の水から、二ノ塔、三ノ塔へ登り、三ノ塔尾根を下って、大倉登山口へ下山するコースとしました。モニター登山参加者は、20~50歳代までの14名。登山歴も、1年以内の初心者から10年以上のベテランまで、幅広い登山者が選ばれました。

 まず、入山口で、講師陣による地形図とコンパスの使い方のレクチャーと「WristableGPS for Trek MZ-500」の基本操作の確認が行われました(1)。今日の計画ルートを「平面ルートナビゲーション」画面で確認。「計画ルートは、ヤマレコなどで事前に作成したものを取り込んでおきます。それほど難しくはないですよ。矢印が現在地、つまり自分です。自分の向いている方向が矢印で示されるので、地形図やコンパスで確認しなくても、進むべき方向がわかりますね! 線から外れるようだと、ルートを間違えている可能性があります。」と講師の小澤さん(2)。

 ログの記録を開始し、モニター登山がスタート。林道を少し登ると登山道への分岐を表す道標が。三の塔までの約2kmの登りが始まります(3)。樹林帯にもかかわらず、GPS電波の受信感度は良好です(4)。「ハンディタイプの高性能なGPSギアとほとんど精度が変わりませんね。それなら小さくて軽いGPSウオッチがいいかも」とは、よこやんさん(20代・登山歴4年)。しばらく登ると、再び林道へ出ました。進むべきは西へ伸びる尾根ですが、取り付きが見当たりません。右を巻くべきか、左を巻くべきか……(5)。右を選択し、進み続けると、画面に変化が。現在地を示す矢印が計画ルートを示す線から外れ始めたのです(6)。間違いに気づいた一行は左へ巻き、無事、尾根へ取り付きました。

 次第に登山道は急登に。ここで標高グラフナビゲーションの出番です。行程の標高差がグラフとして表示されるため、「あとどれくらい登るのか」といった情報がひと目で確認できます(7、8)。「あと登りがどれだけ続くのか、それは急なのか、緩やかなのか、といったことがわかるとペース配分がしやすいですね」と、博田 亮さん(30代・登山歴8年)はコメント。さらに登り続け、二ノ塔の直前になると、突然、到着を知らせる音が。画面には「到着しました」の文字が表示されました(9、10)。これはイベントポイント(※)を利用した通知機能。「あらかじめ分岐のポイントなどをイベントポイントとして設定しておくと、音や振動で知らせてくれるので、分岐を見落とす可能性が少なくなりますね」と講師の小澤さんがアドバイス。

 二ノ塔を出発する際に、標高グラフナビゲーション画面を確認すると、二ノ塔から三ノ塔までは、一度下って、登り返すことがわかります。二ノ塔を出発し、20分ほどすると三ノ塔に到着。地形図上の標高は1205m、GPSウオッチもぴったり同じ標高を示しています(11、12)。山頂で昼食後、記念撮影(13、14)。

 いよいよ下山の準備です。標高グラフナビゲーション画面を見ると、三ノ塔の山頂から大倉登山口へは下りのみ。最初が急な下りで、その後は緩やかになることがわかります(15、16)。操作しながら、「手の動きに干渉しませんし、操作感がいいですね。手袋をしていても問題なしです。冬用の手袋でも大丈夫じゃないかな。ストックを使っていても、誤ってボタンを押すこともなさそうです」と松島文夫さん(50代・登山歴3年)。

 霧雨の中、急な下りを慎重に下山する一行。斜面が緩やかになる標高850mあたりを目標に、標高グラフナビゲーション画面で確認しながら下ります(17)。

 山頂から約2時間半をかけて、大倉登山口へ下山。「山モリ!フェス」が行なわれている会場へ向かいました(18)。イベント会場にて、ゴール。取ったログをスマホへ転送し、専用アプリ「Epson Run Connect for Trek」で本日の山行をチェック(19)。記念撮影をし、登山・トレッキング編のモニター登山会は終了(20)。「WristableGPS for Trek MZ-500」の精度の高さや、登山における有用性、また安全登山のための頼もしいウオッチであることを体験するよい機会となりました。




Srial Session02 Trail Running
トレラン編

 トレイルランニング編は、登山・トレッキング編同様のコースで行われました。参加者は30~50歳代までの10名。なかにはハセツネの招待選手やフルマラソン2時間40分台のランナーなど、健脚自慢のトレイルランナーが集まりました。この日も、入山口で、地形図とコンパスの使い方のレクチャーと、「WristableGPS for Trek MZ-500」の基本操作をおさらいです(1)。通常の時計表示モード。画面上部の4桁の数字は歩数計にもなります(2)。ログの記録を開始し、モニター登山会がスタート。林道を少し登り、登山道の入り口で、平面ルートナビゲーションについて、講師の小澤さんから説明。自分の向いている方向が矢印で示されること、事前に取り入れた計画ルートの線に沿うように進めばいいこと、線から外れると、ルートを間違っている可能性があること、などが伝えられました(3)。

 機能を確認しながらの山行となるため、ゆっくりと登ります(4)。「腕時計を見る仕草で、自動でバックライトが光るのがいいですね。暗いときに、他のボタンを触って誤作動させる心配がないし、両手を使うわずらわしさがない」と林田 聡さん(40代・トレラン歴1年未満)。

 分岐で進むべき方向を模索中の一行(5)。「トレイルランナーの方は移動速度が速いため、 登山者よりも分岐を見逃しやすいです。あらかじめ、分岐をイベントポイントとして登録しておくといいですね。分岐までは走りに集中し、分岐の手前では注意深く、といった使い方ができるでしょう」と講師の小澤さん。

 分岐で正しい道を選択できたか確認しながら前進します。計画ルートの線上に矢印が沿うように動いているため、正しい道を進んでいると判断(6)。

 標高グラフナビゲーション画面では、次のポイントまでの標高差が表示されます(7)。「目的のポイントまで何mかがわかり、ルート全体のアップダウンが表示されるので、レース中のがんばりどころや力の抜きどころがわかっていい」と、岡崎 大さん(40代・トレラン歴3年)は有用性に納得の様子。

 二ノ塔まで、まだしばらく急登が続くことがわかるため、無理をせず、一旦、景色のいい場所で休憩(8)

 イベントポイントが設定された二ノ塔へ到着する直前にお知らせが発せられ、一同ビックリしながら二ノ塔へ(9)。「なるほど、レース中にどこで自分が補給をしたほうがいいかなどをプランし、設定しておけば、計画的な補給ができますね」とは岩崎聡子さん(40代・トレラン歴4年)。二ノ塔から三ノ塔までは0.5km(10)。標高グラフナビゲーション画面を見れば、一度鞍部まで下がって登り返すことがわかります。

 走りたい気持ちを抑え、ゆっくり登りましたが、そこは体力自慢のランナーたち。標準コースタイムよりも相当早く三ノ塔山頂に到着しました(11)。

 山頂での昼食のときには、「日本語表記だから、操作画面がわかりやすいし、メニューの階層を覚えれば操作は簡単そう」福井 翔さん(30代・トレラン歴1.5年)や、「今使っているロガーよりも精度が高くていいですね。長距離だと、誤差も大きくなるから、この正確さはありがたい」伊藤寿行さん(50代・トレラン歴10年)、「GPS電波の受信精度が高いですね。特に標高の部分においてそれを感じます」太田代崇穂さん(40代・トレラン歴1年未満)という声も聞かれました。

 山頂にガスがかかり、下山のためのルートがわかりにくくても、平面ルートナビゲーション画面を確認しながら進めば、間違ったルートに降りるのを防げます。正しいルートを選択し、下山し始めます(12)。勾配が緩くなったところで、いよいよランです(13)。自由走のあと、標高620m付近の牛首のポイントで再集合(14)。

 一気に大倉登山口まで走り抜ける一行(15)。山モリ!フェス会場のエプソンブースに立ち寄りる参加者たち(16)。ヤーマンと記念撮影(17)。登山会終了後、登山中に取ったログデータをスマホへ転送し、専用アプリ「Epson Run Connect for Trek」で、すぐに今日の山行を振り返ったり、友人と共有したりする人もいました。わずか半日程でしたが、参加者はみな、「WristableGPS for Trek MZ-500」の特徴を理解し、実践を視野に使いこなしていました。

※ヤマレコ(内「ヤマプラ」)などを使用したGPXデータを取り込んだ場合、イベントポイントは、サイト内のポイントに準拠したものとなります。任意のイベントポイントを設定する場合は、Webアプリケーション“Neo Run”内での設定・編集が必要となります。

搭載センサー=GPSセンサー、加速度センサー、気圧センサー、地磁気センサー、温度センサー(脈拍計測・心拍計測はオプション対応) サイズ=47×61×16.5mm 重量=65g(MZ-500MSは72g、MZ-500L、500Yは67g) 本体ケース=レニーR 防水機能=10気圧(100m)防水 動作時間=約30日間(時計表示時)、約46時間(高精度モード時)、約110時間(長時間モード時) 動作温度=-20~60℃ 価格=オープン

商品に関する問い合わせ先:エプソン販売株式会社 インフォメーションセンター 050-3155-8280  http://www.epson.jp/wgps/