湯浅さんの山道具リスト

モントレイル(montrail )

マウンテンミスト

【お気に入りの点】 ハイラインとまったく同じ形のゴアテックス仕様モデル、ということ。 【もう一つの点】 ハイラインと同じく柔らかいフィット感を期待したが、そうでもなかった。 【使用時のエピソード】 ハイラインのゴアテックス版として、まったく同じデザインで発売されていたモデル。 ハイラインが気に入っていたので、翌年に購入。 ゴアテックス搭載なら、雨の可能性の高い日のハイキングに使えるなと思っていて、実際によく使った。 ハイラインと同じような、甲のあたりの柔らかいフィット感を期待したのだが、実際はそこまでではなかった。 さすがにハイラインよりは通気がないので、トレイルランでは使っていない。 これもそろそろソールが減ってきて買い替えたいところ。

モントレイル(montrail )

ハイライン

【お気に入りの点】 履きやすかった。特に甲の部分のフィットがとても気持ち良い履き心地だった。 ソールは名品の「ハードロック」と同じだった。 【使用時のエピソード】 トレイルランニングシューズ。 日本山岳耐久レースに出るために購入したのだが、最初はリタイヤ。数年後に再チャレンジして、初完走（完歩）したときにもこれを履いた。 履き心地が自然で歩きやすかったので、低山ハイキングのときにもずいぶん履いた。 そのためソールも減って、生地もへたってきて、ついに穴が開いてしまったため、2012年に思い出写真を撮って、泣く泣く処分。 同じ商品、同じサイズをもう一つ買っておけばよかったと後悔している。

ゴロー　(goro )

ブーティエル

【お気に入りの点】 シンプルな革の登山靴。 頑丈で岩のあるところでぶつけてもケガしない。 【もう一つの点】 買った時についてた紐は、水を吸ってしまうので、変えました。 インソールは自分で入れた方が歩きやすいです。 【使用時のエピソード】 最初に買った登山靴。 しばらくすると、ナイロンの軽いトレッキングシューズばかり使っていたのだけど、数年経ってから改めて履いたら、すごくしっくりきた。 がっちり、しっかりしていて、シンプルでとてもよいです。 思い出がたくさんあります。

パタゴニア(patagonia )

スペクター　プルオーバー

【お気に入りの点】 軽い！　薄い。 カンガルーポケットに収納できてしまう。 【使用時のエピソード】 レーザー圧着で縫製することで軽い、ということで、カタログですごいなーと思っていた一枚。 直営店のセールに出ていたため、半年遅れで購入した。 ジャケットタイプとアノラックタイプがあったが、セールにあったのはアノラックだけだった。 かつて編集の大先輩がアノラックはいい、と言っていてほしかったので、まよわず購入した。 「山より道具」の寺澤さんも著書『ウルトラライト・ハイキングギア』のなかで、ジャケットタイプよりジッパーが短いので、アノラックの方が軽い、と書いていた。 長時間、豪雨にさらされるようなときには使わないけど、日帰りハイキングで、ザックに忍ばせておいて、ちょっと雨に降られたときに出して、サッとかぶるという使い方で。

パタゴニア(patagonia )

キャプリーン1　グラフィックTシャツ

【お気に入りの点】 軽い！　サックスブルーの生地色。 【もう一つの点】 薄すぎる。昔のキャプリーンなので防臭効果は少ない。 【使用時のエピソード】 パタゴニアのベースレイヤーでトレイルランとかで着ても見栄えのしそうな柄もののシャツが欲しくて、ODBOXの渋谷店で購入。 サックスブルーの生地の色がとても好きな色なので、気に入って着てる。 トレランなどで着ていたら、ザックで肩のあたりがすれてきたが、気に入って着ている。 軽くて小さくなるので、着替えとしてザックに忍ばせておくことも多い。

フォックスファイヤー(Fox Fire )

トランスウェットウール　Tシャツ

【お気に入りの点】 肌触りがよい。汗冷えも少ない。しっかりした素材で薄すぎない。 【使用時のエピソード】 ヤマケイオンラインの特集で紹介することになったトランスウェットウール。 取材でいいところを聞いて欲しくなり、いろんな型がありましたが、まずはベーシックなTシャツを、と思って購入。 素材感がとても気に入っている。

スマートウール(smartwool )

アームウォーマー

【お気に入りの点】 気温変化に調整がラク 【もう一つの点】 ちょっと締めがきつい 【使用時のエピソード】 涸沢フェスティバル2010の2日目。 上高地・徳澤園で、早朝に出発する四角さんを見送ろうとしていたら、友里さんが半袖シャツにアームカバーの姿で出てきた。 夏とはいえ上高地の朝の気温は10度くらいで、半袖には寒い。 「歩き出して横尾・涸沢と進むうちに、日も上がって暑くなるでしょう。その時に長袖を着てると脱げないけど、アームカバーならすぐ外せて、体温調整に便利ですよ」と教えてもらった。 その年の秋、山岳耐久レースに出場するためにこれを購入。 以後、半袖＋アームカバーの便利さに目覚め、手放せなくなった。

ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE )

ブリマー ハット

【お気に入りの点】 柔らかい。軽い。 メッシュがあって通気性がある。 つばのところに針金みたいなものがあって、つばの形をかっこ良く変えられる。 【使用時のエピソード】 数年間にわたって、ほしいって思ってたのだけど、購入しようと思った頃にはいつも売り切れていて、２シーズン買い逃した。 2011年の夏、上高地の徳沢園の売店にあるTHE NORTH FACEコーナーに、欲しい色、欲しいサイズのものがあったので、初めて「山行中の道具購入」をしてしまった。 その年の秋には、奥多摩線のなかで置き忘れてしまい、奥多摩駅に保管されているのを突き止め、取りに行ったこともあった。 取りに行っただけなのに、電車賃を徴収されたので、実質1.5倍くらいのお金がかかっている大事なハット。 とても気に入って使っている。

グレゴリー(GREGORY )

MIWOK18

【お気に入りの点】 ・小さいけど、いろいろ入れられる。 ・容量可変。少ない時は絞れる。 【使用時のエピソード】 「日本山岳耐久レース（長谷川恒男Cup）」に出場する際に購入。24時間以内になんとか完走（完歩）するレベルの人は8時間とか10時間で走り切るトップランナーとは装備が異なる。 完走10回の大先輩から、防寒着やら食料やら水やら、いろいろ必要になるから、トレラン用で売っているザックでも、大きめのがいいと薦められて購入。このザックに7kgくらい詰めて出走し、2回、22時間で完走できた。 ポケットもいろいろあって、収納力は表示以上。 裏ワザとしては、ウェストベルトがBDのヘッドライトのバンドと同じ幅だったので、ヘッドライトのバンドを外し、「ウェストベルト・ライト」にして使うことができる。

グレゴリー(GREGORY )

トリコニ60

【お気に入りの点】 堅牢。質実剛健。重い荷物をしっかり背負える。 背中、肩のベルト、腰のベルトともにピッタリフィットする。 調整ベルトを引っ張ると、まさに「着るように背負う」感覚。 【もう一つの点】 自重がそれなりにある。 【使用時のエピソード】 涸沢フェスティバルが初めて開催された2008年に、参加するならテント泊で行こうと決心したものの、テント泊一式を背負えるザックがずいぶん古くなっていることに気づいた。 当時、いろいろな雑誌でホーボージュンさんが絶賛していたのがこのグレゴリーのトリコニ60だったのだが、自分には予算オーバーだと思っていた。 エイアンドエフの直営店で、もうひとまわり手軽で軽量な55リットルクラスのザックを買おうとして相談したところ、「背負い比べて見てください」と言われた。 20kgの砂袋を詰めて背負い比べたら、歴然と差があり、「清水の舞台から飛び降りる覚悟（？）」で、トリコニを購入した。 以後、テント泊山行の際はこれを愛用しているが、グレゴリーのうたう「着るように背負う」感覚を体感できるし、揺れが大きくなる下り道でも体にピッタリする感覚がよくて、愛用している。

サーマレスト(THERMAREST )

Zレスト

【お気に入りの点】 ・デッドエアができて温かい！ ・無圧布団効果！？ ・収納がラク！ 【もう一つの点】 どんなに小さくたたもうとしても、これ以上小さくはならない。 【使用時のエピソード】 　登山経験が豊富な友人が持っていたのを見てほしいと思っていたが、アメリカ・デナリ国立公園でテント泊をするときに、テントマットがないと寒いと言われ、国立公園内のお店で緊急で購入。以来、テント泊のおともとして持って歩いている。ザックからははみ出るので、縦にしたり、横にしたり。 　・細かい凹凸は背中との間でデッドエアができて温かい（と信じている）。 　・凸凹効果で無圧布団（？）的な効果がある（かもしれない）。 　・どんなに疲れていても、フーフーしなくても広げられるし、力をいれなくても、パタパタとラクにたためる。 　 　70歳近くになった山が好きな伯父が、テント泊したいからと言うので貸したら、重量が書かれて帰ってきた。 　現行モデルは黄色にアルミが張ってあって、もっと温かい様子。

グラナイトギア(GRANITE GEAR )

ドリームサック　ピロー

【お気に入りの点】 テント泊用のまくらとして最適！　軽い！　 【使用時のエピソード】 シルナイロンのスタッフサックの半分にフリースが張ってある一石二鳥アイテム。 テント泊用のまくらには100円ショップで買った空気まくらを使っていたが、まくらはまくらとしてしか使えず、以前から欲しかったこいつを購入。 スタッフサックとして着替えを入れておき、テントの夜にはまくらとして活躍してくれた。 ただし脱いだ服、特に靴下は入れないように！ もっとこいつが活躍するよう、テント泊山行を計画しよう。

マウンテンイクィップメント(MOUNTAIN EQUIPMENT )

スカイウォーカーU.L.

【お気に入りの点】 青の色がキレイ。商品名は「U.L.」となっている。付属の袋にコンプレッションベルトがある。 【もう一つの点】 今となっては「U.L.」ではないなぁ。 【使用時のエピソード】 商品名に「U.L.」と書いてあって、最初は意味がわからなかったが、「ウルトラライト」の意味だとわかったのは、ずいぶんあと。97年ころのウルトラライトというのは、今となってはそれなりの重量だし、けっこうかさばる。 化繊は濡れに強いと聞いていて化繊がいいと思っていたのと、当時会社に「徹夜残業用」に転がってたのがMEだったので、同じようなものを買い求めたのだった。 中綿は「ポーラーガード3D」という化繊。タグを見ると「Summer / 2season」とあり、適応温度は「0℃から+25℃」とあるが、自分は寒がりなので、0℃では耐えられない。

ライペン / アライテント(RIPEN / ARAI TENT)

エアライズ２

【お気に入りの点】 山岳用テントの定番。 四角くてたたみやすい。 【もう一つの点】 換気がしにくいかな。 【使用時のエピソード】 ひとりでも荷物があるから二人用がいい。寒いからダブルウォールのテントがいい。などといろいろ噂を聞いて初めて買った山岳用テント。 テント泊はいつでも持っていった。 今となってはもっと軽いテントがたくさんあるけど、当時としては、自分にとって最適なテントだったと思う。 そういえば、ソロ×２人でテント泊山行に行ったものの、テントポールを忘れた先輩を急遽泊めたこともあったような。 思い出多いテントです。

ソト（新富士バーナー）(SOTO )

ウインドマスター SOD-310

【お気に入りの点】 風に強い。 オプションの4本ゴトクは広くて安定感がある。 【もう一つの点】 首の部分が長くて安定感がないように見える。 【使用時のエピソード】 ヤマケイオンラインのモニター企画で紹介した一品。モニターさんからのレポートを読んで、低音も風にも強いと感じて入手。 実際結構な風のなかでも気にせずに使え、フルパワーじゃなくてもしっかりお湯が沸いた。 低音での使用は未経験。

ソト（新富士バーナー）(SOTO )

スライドガストーチST-480

【お気に入りの点】 ヘッドが伸びる。ガスが充填でき何度も使える。火が強い。 【使用時のエピソード】 自作の空き缶アルコールバーナーに火をつけるのに、長いヘッドのライターが欲しかった。100円ショップのライターも使っていたが、コレを見て即買い。 100円ライターよりは重量があるが、かっこいいので、バーナーとセットで使っている。 ガスはカセットガスから充填でき、何度も使えるのもいい。

ライトマイファイヤー(LIGHT MY FIRE )

スポーク

【お気に入りの点】 軽い。使いやすい。スプーンとフォークがセットになっている。 【もう一つの点】 どっちかを使って汚れると、もう一方を使うときに、もつところがない（当たり前だけど） 【使用時のエピソード】 初めて見たとき、ビビビときて、衝動買いしてしまった。 なんせ安いし。 以来、ノベルティでもらったりするのも含めて、色違いで3本所有。

プリムス(PRIMUS )

IP-MBL

【お気に入りの点】 燃焼音が静か。壊れない。 【もう一つの点】 イグナイターがない。 【使用時のエピソード】 最初に買ったガスバーナー。 ランタンとセットになっていた初期型の3本ゴトクのモデル。後に4本ゴトクのモデルが出た。 ランタンの方はほとんど使わないために、きれいなままだが、バーナーの方は特に壊れることもなく、ずっと使っている。 今となっては、もっとコンパクトで軽い、または、火力の強い、というバーナーはあるのだけど、買い替えにいたっていない。 イグナイターがないので、ライターなどを持っていかないと火がつかない。忘れて、隣りのテントにライター借りたことも何度かある。

モンベル(mont-bell )

クラッシャブルランタンシェード

【お気に入りの点】 ・小さくて軽くて薄っぺらくて、明かりの効果は抜群。 ・たったの5g。 【もう一つの点】 モンベルのロゴはそこに書かなくても、という位置にあります。気持ちはわかるのですが。 【使用時のエピソード】 「ろうそくを白いコンビニ袋に入れたら明るい」とかの手法は古くからありましたが、テントのなかでは使えないですね。 ヘッドライトは正面方向には明るいけど、広くなんとなく明るくするには向かないし、アウトドア系のランタンは全然コンパクトではないし…。 2012年に登場したこのアイテム。これを考えたモンベルの方、本当にナイスアイディアだと思います。 発売当初、しばらく店頭から消えていて、しばらく経ってから入手しました。

シナノ(SHINANO)

トレランポール

【お気に入りの点】 ・軽くてコンパクトになる。 ・思った以上に強い。 【使用時のエピソード】 2010年に日本山岳耐久レース（長谷川恒男Cup）に出る際に、リニューアルしたばかりのODBOX本店で、経験豊富なベテランの店員さんから大会間際に購入。長さが何種類かあり、登りで使いたいか、下りで使いたいかを聞かれ、悩んだ末に、115㎝を購入した。 製品化されたトレランポールの初期モデルで、紐を引っ張って、切り込みに挟んで固定する、とてもシンプルな構造。 軽いので、必要ないかなと思われる山行の時でも、とりあえず持って行く。 タープを張ったりする強度はない、とされているけど、時々使っている。

シルバコンパス(SILVA )

スタンダードコンパス

【お気に入りの点】 ・シンプルで十分な機能。 ・青のラインと青のリング 【使用時のエピソード】 地図とコンパスは必携、と言われたものの、プレートコンパスを買ったのは、登山を始めてから少しあと。 なので、登山歴＞コンパス歴。 地図読みの技術をしっかり勉強したのは、もっとあと。 読図術は山に登るたびに意識して繰り返さないと忘れてしまいますね。 写真を撮ってみて再確認したのは、Made in Swedenということ。

ブラックダイヤモンド(Black Diamond )

コズモ

【お気に入りの点】 必要十分な機能とコストパフォーマンスの高さ 【使用時のエピソード】 豆球の古いヘッドライトがダメになったのと、山岳耐久レースに出ようと思ったのとで、LEDのヘッドライトを探した。明るさと軽さと価格といろいろ見比べて、ペツルかBDかと迷ったのだけど、コストパフォーマンスが良さそうだったので、BDを購入。 あとでカタログを見たところ、BDの中では一番安いモデルだったみたい。 偶然だが、ヘッドバンドの太さと、トレラン用のザックのウエストベルトの幅がピッタリだったので、山岳耐久レースはウエストベルトに通して使ってみた。足元を照らすのにちょうどよかった。