はじめての登山
Step1
Step2
Step3
Step4
Step5
Step6
Step6
Step6
Step0 山歩きの計画を立てよう
心地よい汗を流したことがありますか。
大きく澄んだ空を眺めたことがありますか。
わくわくとした気持ちになったことがありますか。
野山を駈け回って無邪気に遊んだのはいつのことか覚えていますか。
山を歩くと、忘れかけていたことを、きっと思い出させてくれる。
ようこそ山へ。
あなたを迎えてくれるのは、懐かしく、美しく、おおらかで清らかな自然です。
1どこか懐かしく、心が安まる「里」
人の暮らしと関わりながら、豊かな自然が息づく里山。
季節の花々が咲く、野辺の道、野鳥がさえずる雑木林の道…、
はじめて歩いても、どこか懐かしく、心が安まる日本の原風景。
幼いころの遊び場を訪ねる、そんな気持ちで歩いてみたい。
2木々の鼓動に包まれる「森」
人々の記憶のはるか昔から、四季のドラマを刻んできた森。
若葉を萌やす春、濃い緑をまとう夏、あざやかな彩りを装う秋、
そして冬枯れの季節を過ごして、また次の春へと命をつなぐ。
森を歩くと癒されるのは、木々の鼓動に包まれるからだろう。
季節の劇場、森へようこそ。観覧はどうぞ歩きで。
3大地と大空に彩られた「高原」
詩人のひとりは、広大な高原に登りついて
「世界の天井が抜けたかと思う…」と感動を詠んだ。
季節の花に彩られる大地と、その上に広がる大空。
もし空の大きさを忘れかけていたら、高原を歩こう。
大空のもと、きっと無邪気な心が躍り出す。
4いつまでも残したい「湿原」
山あいにひっそりとたたずむ幻想的な湿原。
のびやかな山稜に開けたおおらかな湿原。
水をたたえた池塘は、空を映しては蒼くきらめき、そのまわりでは、
湿原の植物が季節に花を咲かせて風景を彩る。
いつまでも残したい、守りたい、尊い自然。
湿原に敷かれたひと筋の木道を歩くと、自然は多くのことを学ばせてくれる。
5生まれたばかりの澄んだ「清流」
空からの雨をたくわえる。山は、水の源。
山を歩くと、生まれたばかりの清らかな流れにである。
冷たく澄んだ清流を手にすくうと見が引き締まり、心まで洗われるよう。
山歩きを始めると、そんな山と自然にいつしか「ありがとう」の気持ちがこみあげてくる。
6雲上のプロムナード「稜線」「ピーク」
真夏には高山の稜線を歩こう。
山頂から山頂へと連なる稜線は、空を近くに感じる、雲上のプロムナード。
汗を流して稜線に登り着くと、雄大な展望が広がり、
可憐な高山植物の花々がほほ笑みかけてくる。
稜線で過ごすひとときは、贅沢なおとなの夏休み。