登山計画書を作成・提出することで補償範囲を拡張。会員制の山岳保険制度「やまきふ共済会」がスタート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 山岳遭難対策のための活動を行う一般社団法人山岳寄付基金(井関純二代表)が、登山者向けの山岳保険制度「やまきふ共済会」の会員募集を5月から開始した。

 やまきふ共済会は、増加し続ける山岳遭難において課題とされている「遭難救助活動費用の地元自治体の公費負担」「山岳保険の加入率の向上」「登山計画書作成率の向上」の3つの問題を軽減し、安全に楽しく登山をするための会員制のサービス。

 やまきふ共済会では、年会費4,000円を支払うことによって、会員に対しては、やまきふ共済会と団体契約する損害保険会社の救援者費用保険(上限500万円)が、入会と同時に付与される。入会はやまきふ共済会のウェ ブサイトで、パソコンやスマートフォンからも行えるため、自宅でも、登山口などの外出先からでも、すぐに補償を開始することができる。

 加えて、上記の救援者費用保険で補償対象外となる、雪山登山中やクライミング中、あるいは、病気や道迷いによる遭難事故であっても、登山計画書を作成し、やまきふ共済会のウェブサイトから「登山計画書作成通知」をした場合には、追加負担ナシで給付対象とする。

 これによって、登山愛好者による登山計画書の作成・提出 を促し、より安全に登山が楽しめる環境づくりに貢献する。

 そして、年会費4,000円のなかの一部を、山岳地域の行政機関への寄付金として、遭難救助費用や登山道整備などの遭難防止費用等に活用し、将来にわたって安全で楽しく登山が行える環境づくりに貢献する。初年度は、日本を代表する山岳地を抱える長野県への寄付からスタートし、会員数の増加に伴い、全国の行政機関へと寄付先を広げていく。

 詳しい内容、お問い合わせ、お申し込みは、やまきふ共済会のウェブサイトへ。

 

■お問い合わせ・お申し込み

一般社団法人山岳寄付基金「やまきふ共済会」
http://www.yamakifu.or.jp/
TEL0120-223-955(平日10:00~17:00)

最新ニュース

編集部おすすめ記事