2024.01.12

モンベル「アウトドア義援隊」の能登半島地震の支援始まる。被災地でアウトドア用品など提供

2024年元日に発生した能登半島地震では、建物の倒壊や津波などにより多数の犠牲者・行方不明者が出た。行方不明者の捜索が続けられる一方で、ライフラインの寸断などで被災者の避難生活も困難続きとなっている。こうした状況を受け、モンベルは「アウトドア義援隊」を発足させ、被災者支援のための物資の配布や援助金の受け付け、現地の支援活動に向かう団体へのサポートなどを行なっている。

アウトドア義援隊は、1995年1月に発生した阪神淡路大震災で、モンベル代表の辰野勇さんが、アウトドア関連の企業や団体に呼びかけて組織したボランティア集団。東日本大震災の発生時にも組織され、多くのボランティアの協力のもと、独自のネットワークを生かし、個人や企業から寄せられた救援物資約300tを被災地に届けた。アウトドアで培った経験や知識、そして機能的な道具が、いざというときに役立つことを実感し、野外活動に親しむことの意義を啓発するきっかけにもなっている。

能登半島地震では1月4日にモンベル大阪本社で寝袋やダウンウエア、アンダーウエアなどの災害支援物資を積み込み、石川県羽咋市にある同社倉庫に向けて出発。5日には珠洲市で支援物資や水の配達を行ない、携帯トイレとブラインドでトイレを設営した。6日以降は珠洲市、輪島市で生活用水、燃料、日用品、浄水ボトル、アウトドア用フリーズドライ食品、アウトドアウェア、寝袋などを配布している。