2年ぶりの富士山頂へ――。不安とともに3776mの世界へ
毎年、富士山頂の「扇屋」に住み込み、日本最高地点から天空の森羅万象を撮り続ける写真家、小岩井大輔氏。2020年はコロナ禍のため富士山は閉山していたので、2年ぶりの富士山頂となる。今回は、出発から、久しぶりの富士山頂までの様子をお伝えする。
7月3日(土)/22年目の山頂生活、いよいよ出発準備
はじめまして。こんにちは、写真家の小岩井大輔です。毎年、夏の2ヶ月間は富士山頂上の山小屋「扇屋」に住み込み、撮影活動を行っています。
山頂日記では日本最高峰で繰り広げられる絶景や厳しい天候、高所での特殊な生活。特に今夏一番気がかりなコロナ禍での富士登山の状況をお伝えしていきます。
一昨年までは、富士山ナビサイト内でほぼ日刊更新でしたが、今夏からはヤマケイオンラインにて不定期に更新されます。
本日、PCR検査にて陰性を確認しまして、山頂行きのチケットを手にしました。4日に登頂して10日の開山に向けて、小屋開け準備に励みたいと思います。
22年目の山頂生活、感染防止対策を徹底してコロナに負けず、たくさんの出会いを楽しみに頑張って参ります。皆様、9月上旬までよろしくお願い致します。
7月5日(月)/山頂を目指す前に、富士山本宮浅間大社を参拝
雨降る東名高速を走り、山頂行き前に富士山本宮浅間大社様に参拝とご挨拶。神聖な空気が流れ、自然と心穏やかになります。登頂前に安全を御祈願してきました。
明日から山頂生活のはじまりです。
好天を願って…(^o^) 頑張ります!
7月6日(火)/雨を避けて、2年ぶりの山頂へ
お天気に恵まれて、濡れずに山頂へ無事に着きました! 小屋開けして、お昼を食べた頃には…暴風雨に(泣)
でも、ライフラインの確保は完了です。
山梨県側は開山されているので、ちらほら、登山者さんを見かけました。ただし、山頂は神社、小屋及びトイレなどはまだ開いておりませんので、ご注意下さい!
徐々に体を慣らして頑張ります!
プロフィール
小岩井 大輔(こいわい だいすけ)
1973年生まれ。埼玉県在住。写真家。20歳のときに富士山の夜明けに魅せられて写真をはじめる。麓からの優美な山容、頂上からの神秘的な富士山の風景を撮影。
⇒Mt.Fuji3776m―神々の世界―
「今を撮り、今を生きる」小岩井大輔の、富士山頂日記
天空の森羅万象を撮り続ける写真家、小岩井大輔の「ほぼ日刊、山小屋日記」。富士山の神秘的な風景、および富士山頂の異次元の様子を、カメラマンの目を通して案内します。