台風通過後は荒れ気味の富士山頂。その合間に広がるご褒美のような景色に心が洗われる
台風が直撃した8月13日以降、富士山は荒れ気味の天気。時折、晴れ間が広がるものの、雨も風も強く吹き付けた。しかし、その合間には、ご褒美のような景色が広がるのだった。
8/13 台風8月直撃! 山頂は暴風雨です
日の出☓ 気温6℃
昨日に引続き、台風8号接近にともない小屋の前は、板を打ち付けて休業状態です!
風も強いですが、今回は大雨が降り続いています。
スバルラインも大雨のため、通行止めになっております(16時現在)。
登下山道ともに大雨のあとは、道が流されたり、落石の危険があるので、ヘルメットを被ったり、危険予知をして、登山して下さい。
8/14 大雨で生まれる新たな生命
日の出☓ 気温6℃
通常通り小屋をオープンしましたが、頂上には3人ほどの登山者・・・。
強風吹き荒れ寂しい山頂でしたが、9時頃から青空が見えて、吊るし雲の登場です!
ヌケが悪いので厳しいですが・・・台風明けのご褒美を頂きました。
昨日の大雨が火口に注がれ、新たな生命が誕生します。自然が暴れると人間は太刀打ちできませんが、自然に対する感謝の気持ちを忘れずに生活していきます。
8/15 荒れ模様の山頂、強風が作り出す芸術
日の出○ 気温5℃
夜中から風が強く荒れ模様の山頂〜、こんな日は大好物の吊るし雲の登場です!様々な形に一瞬で変化して、迫力満点の雲です。
昨年のコロナ禍とは違い、今夏のお盆は登山者さんも多く、小屋の前も少し渋滞しましたよ。
午後には風も少しづつ弱まりましたが、雲に覆われて真っ白ででーす。
8/16 雲に覆われた山頂で待っていると現れたスゴイ光景
日の出△ 気温5℃
昨日から強風が吹き荒れる山頂〜、ベッタリ笠雲に覆われて、なかなか、空が見えない・・・。麓のライブカメラで吊るし雲の存在は確認済!
瞬間的に吊るし雲や御来光は見えたけど、8合目の知合いの写真を見たら・・・真っ赤な吊るし雲(*_*)
予想通り頂上より下はスゴイ光景になってました。
登山中に頂上が雲に覆われているときは、途中からの御来光がオススメです。
午後からますます風が強くなり、暴風です!
飛ばされる危険あり、山頂と下では風のレベルが違います。無理な登山は止めましょう!
8/17 強風と霧で大荒れの富士山
日の出☓ 気温6℃
早朝は強風と霧で大荒れの山頂でした。
お盆休みが続いているのか・・・、登山者さんも多く小屋の中も満員。
午後になると空き始め、金剛杖に焼印をしたり、小屋準備へ。
ここ数日間、日本海側に低気圧や前線が通過し、大荒れの山頂です。登山される際はご注意下さい!
8/18 台風並みの暴風雨の後に出現した絶景
日の出☓ 気温5℃
引続き悪天候の山頂〜、台風並みの暴風雨が吹き荒れました。
午前中は大雨、午後からは暴風〜前線が抜けると青空が広がり、外界が丸見えでーす!
今日の夕飯は若者二人によるトマト味ラーメン〜最高でした!
夕方、西の雲もすっかりなくなり、久しぶりにきれいな影富士を拝めましたよ(^o^)
明日から少し天候が安定しそうなので、気持ち的にも明るくなります。
頑張るぞー\(^o^)/
プロフィール
小岩井 大輔(こいわい だいすけ)
1973年生まれ。埼玉県在住。写真家。20歳のときに富士山の夜明けに魅せられて写真をはじめる。麓からの優美な山容、頂上からの神秘的な富士山の風景を撮影。
⇒Mt.Fuji3776m―神々の世界―
「今を撮り、今を生きる」小岩井大輔の、富士山頂日記
天空の森羅万象を撮り続ける写真家、小岩井大輔の「ほぼ日刊、山小屋日記」。富士山の神秘的な風景、および富士山頂の異次元の様子を、カメラマンの目を通して案内します。