• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

日本千山 5571357

本倶登山(ぽんくとさん)( 北海道)

パーティ: 1人 (1357 さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

大和(275m/8:20)新橋(445m/9:10)P792m(10:40)本倶登山(11:15~45)新橋(12:30)大和(13:05)

コース

総距離
約11.4km
累積標高差
上り約739m
下り約739m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 決心がつかずぐずぐずしていると、雨が上がって上空が明るくなってくる様子だ。風も無く、「登れそうだ」と準備に掛かる。車が遣って来て、ゲートを開けて進入しようとする。「山に登るんだけど、入れてくれませんか」と遠慮がちに尋ねると、「開発局の人しか入れません」と気の毒そうな返事が返ってくる。
 プラブーツを履き、板をザックに付けて背負い、除雪されて溝状になっている砂利道を歩く。ポンクトサン川を右岸へ渡ると、左手に新国道のガードレールが見上げられる。旧道を進み、新橋の下を潜る手前で法面を上がって新道に出る。後方にはニセコアンヌプリが純白の山肌を見せて輝き、雲が流れて時々山頂まで覗かれるようになり、天気は間違いなく晴れてきている。 
 橋を渡った所でスキーを履いて右手の山肌に取付き、落葉樹林の中を登る。陽射しが強く、雪は腐って重い。100mも登ると汗が噴き出し、毛糸の帽子を脱いでバンダナに替えるが、それも汗を含んで直ぐに濡れてくる。シールで歩くのにお誂え向きの斜面をハイキング気分で歩くうちに、今朝ほどのすっきりしない気分が霧消して楽しい気分になる。
 P682mの右斜面をトラバースして鞍部へ出ると、ポンクトサン川の奥に本倶登山が姿を現す。源流の斜面には木が立て込んでおらず、帰途はどこを滑っても下れそうだ。数百m先の斜面に嫌に規則的な跡が見え、「あんなにはっきり見えるのは、足の大きい熊の跡だろうか」と警戒する。小ピークP740mへと一段上がり、P792mを越え、少し下った鞍部で一本立てる。
 帰途の滑降を楽しみにしながら緩い斜面を行くと、左手からワカンらしい大きな足跡が現れる。能く見るとスキーの跡も残っており、「熊ではなく、人が登ったのだ」と気付く。スキー場のゲレンデみたいな立木の無い斜面を直進して尾根へ出ると、小さい起伏が現れて山らしい雰囲気になる。
 烏帽子の様に尖がった山頂が目前に見上げられる。北斜面は木に覆われて黒いが、南側には雪の斜面が広がっている。「急だけど、山頂へは北斜面の木の間からスキーで登れそうだ」と観察しながら進むと、トレースは南斜面から南尾根へ廻り込んでおり、右手奥から緩やかに突上げている尾根と合流して容易に山頂へ立つ。
 快晴に近い天気となり、西には羊蹄山(東面からの姿は、噴火口の稜線が富士山そっくりに見える)や尻別岳・貫気別岳、ニセコアンヌプリ・雷電山、北には積丹岳・余別岳、東には純白の余市岳と無意根山と360度の雪景色が広がる。登頂済みの山は何とか識別できるが、未知の山も多く、見飽きることが無い。
静かな山頂でのんびりと過ごして引き返す。上部は楽しく滑るが、無立木の斜面辺りから重い雪に板が曲らなくなる。
 帰途の車から振り返ると、大和集落の上に三角形の特徴的な本倶登山が抜きん出て見えている。国道5号際のワイス温泉で汗を流して増毛目指して車を走らせる。


続きを読む

フォトギャラリー:3枚

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

本倶登山

本倶登山

1,009m

登山計画を立てる