行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
堀内(430m/7:20)登山口(635m/8:10)黒滝沢(630m/8:25)牛首(783m/8:55)大仏岳(10:10~40)牛首(11:15)堀内(12:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
浦子内沢の方から登ろうと考えて上桧木内の林道入口付近で立話中の主婦に聞くと、「遊歩道は無いよ」とか、「熊が居るよ。1人で登るの?」等と牽制される。林道入口まで行って偵察すると、背丈の草が茂っている。主婦の話と併せて考えると、最近はこちらから登る人は居ないようだ。
『大仏岳』の大きな看板が立つ直ぐ南の堀内集落まで戻って庭先の小母さんに登山道の有無を聞くと、「皆で登山道の整備をやったのに、2年前に林道が崩壊して復旧工事を始めないから、「看板を外したら如何だ」と文句を言ってるの」と捲し立てる。
「暗くなる前に偵察したいので」と話を切り上げて奥へ走り、カーブの直前まで入れることを確認する。登山口までの半分を車で走れることが判り、「登山道がはっきりしていそうな堀内沢側から登ろう」と決めて引返す。先刻の小母さんに状況を話すと御主人が書いた『垂天沼』という本を頂き、製材所の跡地にテントを張らせてもらう。
朝食を済ませてテントを畳んでいると「お茶を淹れるから」と声を掛けられ、居間に上がって御馳走になる。分家の男性が顔を出し、冬は炭焼きを生業にして馬橇で出荷し、物々交換みたいにして塩鮭を買って帰った事や、鉄道の全通は平成元年頃などと、昔の生活の様子を話題にして1時間ばかりのんびりした朝の一時を過ごす。
堀内沢側の地形図が手元に無いが「30~40分も歩けば登山口に着くだろう」と考え、崩壊個所をショートカットする林業専用道(急勾配で一般車は登ることが出来ない)から林道の上部へ上がって歩く。早朝の樹木の陰の涼しい道を根を詰めて歩いて行くうちに汗ばみ、50分歩いてやっと登山口に着いて一息入れる。
夏草の茂った道に入り、少し上下して黒滝沢へ下り、直ぐ先で作業道を横断し、小沢を数本横断して判り難い地形の所を進むと思い掛けず早く『山頂まで3キロ』の道標が現れ、やがて緩い斜面の登りが続いて鞍部の牛首に着く。
『山頂まで2キロ』の道標に元気を出してブナの繁る程々の勾配の道を行くと、チチタケやイグチ等の茸が目に付く。P972を越えて山頂への登りに掛かる。突然急登が終って平坦地に出て小さい池塘が目に入り、左へ数十m進むと一等三角点の在る山頂広場に着く。
奥の切り開きから眺めると視界いっぱいに緑が広がるなか、東尾根の左方に唯一集落が見えている。「国道を少し北上すれば、あそこから大仏岳の写真が撮れる」とインプットして下山する。





