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日本千山 1120/1357

踏跡明瞭な栗子山( 東北)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

国道(5:45)採石場(550m/6:05)栗子T(875m/7:20)稜線(1155m/8:10)栗子山(8:35~55)栗子T(9:40)国道(11:00)

コース

総距離
約13.5km
累積標高差
上り約769m
下り約769m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 一等三角点の在る栗駒山には登山道が無く、2005年9月に国土地理院が再測のために伐採した切り開きを利用して登るらしい。以後7年が経過しており、「藪に戻ってしまったか、登山者が増えて確りした踏跡に成長したかは半々だ」と、伐開後数年で元の藪に戻ってしまった積丹岳~余別岳の例を思い出して懸念し、「今山行の目玉だ」と位置付ける。

 早朝の国道13号線を走って行くと正面に栗子山のシルエットが現れ、意気が上がる。国道から左へ折れると直ぐにゲートが在り、鍵が掛かっているのでここから歩くことにする。
 米沢スキー場を右に見て砂利道を歩くと米沢砕石のプラントまでは思ったより距離が無く、呆気無く瀧岩上橋に着いて万世大路に入る。標高差320mの距離4.1㎞は1時間では手強く、途中で一本立てて旧栗子トンネルへ上がる。この頃には、夏草の露で靴の中が湿っぽくなっている。右手には明治14年に開通した素掘りのトンネルが、正面には昭和41年に整備され直した二代目トンネル(無筋コンクリート覆工)が口を開けている。
 トンネル入口から左へ伸びる平坦な林道の薮の中の踏跡を140歩進み、右手の石の出た浅い沢状地形の踏跡に入る。ブナ林の緩斜面を左上する踏跡は明瞭で、登る人の多さを物語っている。登るにつれて傾斜が増して直上するようになる。踏跡は山道と違ってステップが全く無いので滑り易く、両手で笹や木の枝を掴んで半ば腕力で登ることになる。下半のブナ林の薄い藪が終ると中間から上は雑木林となって笹藪が煩い。
 稜線が近付くと木の丈が低くなって視界が開け、左手に栗子山(p1,210)が姿を現す。藪漕ぎが杞憂に終わり、「気持ち良さそうなあの尾根(の踏跡)を辿って待望の栗子山を踏める」と胸が躍る。尾根の背に出ると、足元は見えないが明瞭な踏跡が続いている。p1,210から先の身を没する笹の中を少し下って登り返し、蛇行しながら進むと笹藪の中にぽっかりと開けた空間に飛び出す。
 一等三角点が在るだけの素っ気ない山頂で、熊が引き千切った国地院の木杭が傍に残っている。
 採石場へ戻ると工場が稼働している。東日本大震災の復興の縁の下の力持ちとも言うべき生コンクリートの不足が懸念されている由だが、原料の砕石は急ピッチで生産されている。

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装備・携行品

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登った山

栗子山

栗子山

1,217m

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