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.菅島 大山の蛇紋岩植物自然観察と外来種駆除

三重県鳥羽市菅島町の大山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 6人 (おりちゃん さん 、ほか5名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

その他
その他: 鳥羽駅集合、鳥羽港から菅島行連絡船に乗船。菅島港で参加者が全員集合し出発。

この登山記録の行程

鳥羽マリンターミナル(10:20)⇒(10:33)菅島港(10:45)…蛇紋岩植物観察…(13:07)慰霊碑・昼食(13:30)…(14:06)大山山頂(14:10)…(14:20)オオキンケイギク駆除(15:07)…赤いタンク(15:35)…(15:54)菅島港(16:15)⇒(16:33)鳥羽マリンターミナル

コース

総距離
約6.2km
累積標高差
上り約437m
下り約437m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 今日は、三重大学の「多様性の生物学」の講義を担当されている福田先生の「菅島の蛇紋岩植物観察と外来種駆除」菅島研修に参加した。菅島には236mの大山がありこの山頂も踏んでみたい。
 鳥羽駅に福田先生や三重大生11人(私も一様短期の三重大生?)、中馬先生、山脇先生達と10時に集合、鳥羽マリンターミナルに移動し菅島行連絡船に乗船、船賃は510円なり。
 15分足らずで菅島港に到着。港で菅島小学校北校長先生夫妻、木下教頭先生と落ち合って福田先生から今日の研修のレクチャーを受け大山を目指し出発。今日はよく晴れ日差しも強い。
 灯台を模した菅島小学校の校舎を右に見て、人家の間の道を山手の方に歩いてゆく。途中島の人に道を教えてもらい、左に伸びるコンクリートの急な細道にに折れ進むと舗装が終わり樹木の間を通る山道になる。道端の植物の名前や生態について福田先生、山脇先生、中馬先生の説明を聞きながらゆっくりと登る。それにしても先生方はよくご存じで何でも答えてくださる、さすがだ!胡椒の葉に似ている蔓は、日本に生える胡椒の仲間とか。また蘭の仲間、きれいな模様のアオイ(アツミカンアオイ?)タブノキ、ナルコユリ、ガンピ…。まだあったと思うがもう覚えられない(これだけは何とかメモしました)。また、我々の周りを旅をする蝶アサギマダラが沢山飛び交う。
 山道の分岐に到着。ここから蛇紋岩(蛇のような模様があるので…)の地層に入るとのこと、しばらく分岐の周辺の植物について色々説明を受ける。
 この分岐を右に進むと木の高さが低くなり植生が変わってきたようである。この植生は蛇紋岩植物と言い、福田先生の説明によると蛇紋岩のような栄養が少なくMgやFeの多い土壌に適応し(耐性がある)、普通の場所では他の植物に負けるがここでは生き抜ける植物だそうである。固有種のジングウツツジの花も見られるようになり、小さな池のある湿地(あめんぼがいる)を過ぎると慰霊碑のある開けた台地に出る。
 1時を過ぎたが、ここでお昼となる。おにぎり2個をおなかに収めると、先生が大山山頂に登る人を募っているので当然手を挙げる。大山に何回か登っている山脇先生を頼りに、この台地の入り口にあった小さな池がある所から頂上に延びる道に入る。参加者は菅島小学校の先生二人と学生を合わせ10人。暫く行くと道が分かり難くになる。踏み跡を探し、またモーレツな藪漕ぎをしながら何とか進むと木が低くなり左側からのはっきりした道に合流するとすぐに山頂に到着する。
 山頂は樹木の中で、三等三角点がある。山頂に登った証拠に全員の写真を撮り、はっきりした道の方を下りる。登りに使った道は進入禁止人なっているそうで、この道を知って入る山脇先生がいたので助かった。
 下る途中で昼飯を食べていたところを見ると誰もいなくなっており、大山に登らなかった人は外来種駆除の場所に移動したようである。林道に出て、広い道路を進むと外来種のオオキンケイギクが咲いているところで駆除作業が始まっている。我々も急いで駆除作業に参加、炎天下の作業で暑さが堪える。このオオキンケイギク、花は鮮やかな黄色で美しく見えるが特定外来生物に指定され、繁殖力が強く在来種を駆逐するとのこと。北米が原産地で輸入木材などに種子が引っ付き日本で繁殖したそうだ、困った植物だ。
 15時に作業を終え駆除したオオキンケイギクを入れたビニル袋を持って登山道を下る。途中、シライトソウやササユリの花が道端に咲いている。赤いタンクの横にビニル袋を置き菅島港へ。今日は土壌の特徴による植生の違いや外来種の現状など、実際に現状を見れ勉強になった。初めて大山の山頂も踏めたが、それにしても日射が強く暑い日であった。

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