行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
Googl Mapで「屋敷山ミツマタ群生地」で検索&ナビ可。GPS座標(36.532455, 139.425799)を入力しても良い。群生地入口近くに数台駐車可能なスペースがある。今回は早朝だったのでそこを利用させてもらったが、シーズン中は根本山の登山口(熊鷹山登山口)に駐車場(無料)を使うのが一般的なようだった。20台程度、トイレ無し。GPS座標は(36.534093, 139.436240)。
この登山記録の行程
屋敷山(06:10)~(07:31)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
それなりにタフな雪山なので雪の表面が凍っているうちに登り切ってしまおうと、深夜1時に出発を予定して前夜から登山口で待機していたが、車が横揺れする程の強風で身動きが取れなかった。3時まで待ってみたが、期待したほど収まらず周囲の樹々は相変わらず「ゴーッ」と激しい唸り声をあげていた。
計画通りの1時に出発できなかった時点で気持ちは萎えかけていたが、どうにもテンションが上がらない。
「きっと今日は雪山の日じゃない!ってことだな」と呟いてあっさりと登山を諦めることにした。スキル的にも登れないレベルではなかったが、山登りにはこういう直感めいたものも意外に大事だと思う。
しかし、折角、車を飛ばして県外までやって来たのにこのまま帰るのは勿体ないと思い、「こんな時でしか登らないような地元の低山巡りをしよう」と気持ちを切り替えることにした。
「どうせ登るなら雪山の対極で春を探しに行こう!」とエンジンを始動させ、まだ日の出前の暗い山道を走り出した。
最初に思い浮かんだのは屋敷山(やしきやま)。
現在地点から約60km離れているが、日の出前であればそう時間もかからないだろう。
そう安易に考えて走り出したが、「国民宿舎サンレイク草木」付近から林道に突入して以降は、舗装はされていたものの落石がいっぱいあり、いつ行き止めの看板が出てきてもおかしくないと、荒れた道にハラハラしっぱなしだった。
そこまでして屋敷山に行きたかったのには理由がある。実は日本でも有数のミツマタ群生地として知られており、個人的には茨城県と栃木県の県境にある鶏足山・焼森山が最高とお勧めしているが、屋敷山のスケール感も半端なく凄いと聞いていたので、一度見たいと思っていた。
幾つかの峠を越えて降っていくと小さなミツマタ群生地と書かれた看板が目に入った。その10mほど先に数台分の駐車スペースがあったので、車を停めさせて頂いた。早朝にも関わらず既に1台の車が停まっていた。
「軽装で充分か」とカメラだけを手に持って看板のところから道を降っていくと、1分もしないうちにミツマタの群生地に出た。
見渡す限り斜面をミツマタが覆いつくしている。想像以上のボリューム感に圧倒された。確かにこのボリューム感は、鶏足山・焼森山以上かも知れない。
残念ながら満開時期には若干早かったようで、全体的に白っぽい蕾が多く混じっていたため迫力は今一つだったが、これが全部開花すれば辺り一面黄色に染まり、それはもう息をのむ見事さに違いない。誰かが桃源郷と表現していたのも頷けた。
写真を撮っているうちに、太陽が高い位置まで昇ってきたようで、斜面にも陽が射し込んできた。太陽の光を受けて白っぽかったミツマタも黄色みが増して見えた。
帰り際に先行していた方と出会ったが、「屋敷山のミツマタは近年有名になった」と言っていた。まだまだ観光向けには整備が追い付いていないので、ここに大勢押しかけたら大変なことになるだろう。今日は見ごろには少し早かったものの、ひっそりと静まり返るミツマタの園を一人堪能できて幸せだったと言える。
個人的には鶏足山・焼森山の方が、いろいろ散策も出来てお勧めだが、屋敷山も一見の価値はあると思った。









