5/1より開業することができました。土小屋登山道、頂上付近、二の鎖から頂上は残雪があります
天気・気温
山と周辺の状況
山小屋『石鎚神社頂上山荘』は標高1982mの主峰天狗岳を目の前に見る1974mの弥山(みせん)に建っています。
主峰天狗岳の頂上へは、弥山から天狗岳まで続く、岩場の多いやせ尾根を15分ほど歩き、最後は岩場をよじ登ると到達します。
5月初旬の石鎚山の頂上付近には、まだお花は咲いていません。
土小屋登山道、頂上付近、二の鎖から頂上までは、今も雪が残っています。
今年は正月前後から降雪が続き、春先にかけても低温が続いたため、5月なっても、降り積もった雪がなかなか溶けずに、今も登山道に雪が残っている状況です。
GW前に小屋開け準備のために上がった山荘の若いスタッフが、3日がかりで雪かきをして、雪道を整備しましたので、今は多くの方がアイゼンなしでも登れるようになっています。ただし、雪道に自信のない方は、軽アイゼンを付けると安心です。
登山道の状況
登山道の土小屋ルート、成就社ルートともに崩壊箇所はありません。ただし、土小屋ルートにおいて、東稜分岐点より先のトラバースは残雪が多く残っている箇所が数か所あり、落石や雪道につきものの落とし穴など、通行には用心してください。どちらの登山道も通行止め箇所はありません。
登山装備
春先は、平地は暖かくても、標高1500m以上の山になると、朝晩は氷点下になることもありますので、冬装備に準じた装備を用意してください。長袖の防寒着や防寒用の手袋や毛糸の帽子、雨具、登山靴、水、非常食、ヘッドランプは必携です。ストーブなどもあれば、温かい飲食物が摂れるとともに、体力の回復も図れます。
この時期でも、標高2000m付近では、冬型の気圧配置になると、真冬並みの突風が吹き、霧氷が付くこともあります。その時は、低体温症にもなりかねないので、用心が必要です。
注意点
今年は雪解けが遅いので、特に土小屋ルートにおいて、沢を横切る際に、雪崩や落石などに注意してください。
お知らせ
石鎚山頂の山小屋「石鎚神社頂上山荘」は、今年も5/1より無事に開業オープンすることができました。
どの山小屋においてもそうですが、山頂にある山小屋では、生活に必要な水の確保に苦慮してきました。
生活用水の確保のためには、1か月以上前から、何度も残雪の多い中、雨の降る日を狙って登山し、山小屋に逗留し、貯水槽に水を確保してきました。おかげをいただきまして、今年も、無事に開業出来ました。11/3の小屋締めまで、山小屋をご利用いただく皆様のご期待に添えるようにがんばっていきます。
石鎚神社頂上山荘は今年で創業9年目を迎えます。宿泊定員は50名です。宿泊業務だけでなく、日帰りのお客様にも対応すべく、丼物やカレーライス、味噌汁等を提供できる食堂や売店のコーナーも設けています。
また、売店では、日本百名山の登山記念バッジをはじめ、かわいいキャラクターの各種ストラップなどのお土産物を取りそろえています。
頂上山荘は石鎚山頂にあるため、四国電力から電気を引くことができません。山小屋の電灯や冷蔵庫等を運転するための電源は、ヤンマー製の工事用の自家発電設備を整えて対応しています。それに使用する燃料は、1年に1回だけ、四国航空の協力を得てヘリコプターでドラム缶のまま搬送しています。その費用は1回、数百万円以上かかりますが、人力では到底無理ですので、たいへん貴重です。その他、必要物資もヘリ輸送を利用しています。山頂では350mlの缶ビールは550円と、平地に比べ割高になりますが、その輸送コストによるものですので、ご理解いただきご利用いただきますようお願い申しあげます。
昨年の今頃の様子は?
5月1日より営業開始しております2023.05.15
石鎚神社頂上山荘周辺の過去の様子
石鎚神社頂上山荘
- 電話番号:
- 0897-55-4168
- 連絡先住所:
- 愛媛県西条市西田甲797 石鎚神社会館