雪は融けて、春の花の季節になりました。アケボノツツジがピークを迎えています。中腹ではヤマシャクヤクが目立ちます
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
小屋の周辺はこれから、お花がたくさん咲く季節を迎えます。濃い桃色が石鎚の春を告げるアケボノツヅジは今がピークを迎えています。
また、石鎚山奥の宮頂上社本殿のすぐ前の崖に咲いている小さい花びらのイシヅチザクラも満開です。
また、瓶が森林道を車で走ると、
ミツバツツジ
ミツバツツジ
が出迎えてくれます。土小屋登山口からの登山道では、移り変わる景色とともに、お花畑が出迎えてくれます。今は
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
が、うつむきかげんに道端に咲いています。
中腹ではヤマシャクヤクが咲いています。斜面にその濃い緑の葉を広げているので、見分けがつきやすいでしょう。
ほかにも、
オオカメノキ
オオカメノキ
やアケボノツツジが道の両側に咲いています。
山頂付近にはこれから、シコクハタザオ、
イワカガミ
イワカガミ
、
ユキワリソウ
ユキワリソウ
、ホン
シャクナゲ
シャクナゲ
が花の季節を迎えます。
石鎚神社頂上山荘は、物資の荷揚げ作業に大忙しでした。5/18~19は快晴に恵まれ、この2日間で四国航空のヘリコプターで、半年間の営業用の物資輸送を行いました。
山荘の販売用飲料や土産品、食料品、生活物資、自家発電用や暖房用の200Lドラム缶入りの燃料など、およそ30tを超える総重量になりました。これには頂上山荘の物資だけでなく、石鎚神社の物資も含まれていています。
物資は「モッコ」と呼ばれる太い綱を20cmごとに編んだ、3m四方の綱でヘリコプターで吊ったまま空輸しています。ヘリコプターは着陸せずに、荷物をゆっくり地面に下ろし、吊り上げ器具から切り離して行われます。
荷物(モッコ)の数は90個近く、物資集結基地と山頂との間を約90回ほど往復しました。運んだ物資を山小屋の中の所定の位置へ納めて、やっと小屋の中が落ち着いたところです。
登山道の状況
登山道は土小屋ルート、成就社ルートともに崩壊箇所はありません。どちらの登山道も通行止め箇所はありません。また、残雪はすべて融けて消えています。
主峰天狗岳の頂上へは、弥山から天狗岳まで続く岩場の多い、やせ尾根を15分ほど歩き、最後は岩場をよじ登ると到達します。
登山装備
これから先は、梅雨の時期に入ります。平地は暖かくても、標高1500m以上の山になると、朝晩は5℃前後まで下がる日もあります。寒気が入る日などは、冬装備に準じた服装を用意してください。
長袖の防寒着や防寒用の手袋、雨具、防水の登山靴、水、非常食、ヘッドランプは必携です。ストーブなどもあれば、温かい飲食物が摂れるとともに、体力の回復も図れます。
この時期でも、標高2000m付近では、冬型の気圧配置になると、真冬並みの突風が吹きます。その時は、低体温症にもなりかねません。用心が必要です。
注意点
今年は、長期予報では比較的、雨の日が多いようです。九州南部は平年より8日間早く、昨年より20日間早く梅雨入りしたそうです。雨具の準備は確実に。
お知らせ
頂上山荘に限ったことではありませんが、山頂にある山小屋は生活に必要な水の確保に苦慮します。生活用水の確保のために、小屋の開業日の1ヶ月以上前から、山小屋に逗留し、貯水槽に水を確保してきました。
おかげで今年も開業日『5月1日』に水を確保でき、夕食、朝食に、お昼の食堂メニューを提供することができました。
飲み水や生活用水は全て天水(雨水)を利用しています。頂上山荘では、ステンレス製の貯水槽に溜めた雨水を塩素消毒し、高性能浄水器(塩素臭や、有害物質を取り除く能力の活性炭入りの物)を通して、飲料水として提供しています。お客様からは『水道水よりも美味しい水』として好評です。
石鎚神社頂上山荘の宿泊定員は50名です。食事を持ち込み希望の方は素泊まりも可能です。ただし山荘内は自炊設備はありませんので、ストーブなどは裏のオープンデッキスペースでの使用になります。
日帰りのお客様用に、丼物やカレーライス、味噌汁等を提供できる食堂や売店のコーナーも設けています。また、売店では、日本百名山の登山記念バッジをはじめ、かわいいキャラクターの各種ストラップなどのお土産物を取りそろえています。
進和コーヒー焙煎の南米産高級レギュラーコーヒーは1杯400円、石鎚名物の生姜入りあつあつ「あめ湯」は1杯300円で提供しています。山頂へお越しの際はぜひ、ご利用くださいませ。
昨年の今頃の様子は?
5月1日より営業開始しております2023.05.15
石鎚神社頂上山荘周辺の過去の様子
石鎚神社頂上山荘
- 電話番号:
- 0897-55-4168
- 連絡先住所:
- 愛媛県西条市西田甲797 石鎚神社会館