ファイントラック ダウンでも、化繊綿でもない、新しい選択肢 ポリゴンネスト4×3
モニターレポート01
悪天候でも「ポリゴンネスト」はさらりと快適。
表面が濡れていても、中は暖かいので、濡れに気付かないほど。
ゆこ(40代女性、登山歴6年)  登った山域:奥又白池(1泊2日、テント泊)
01
雨の中でも、濡れを気にせず使えるので、ストレスなく過ごせる。
テントに水がしみてきても、シュラフの内側は変わらず暖かい。

 8月11日~12日で、前穂高岳4峰正面壁…の予定でしたが、雨のため奥又白池までで敗退しました。往路約5時間、復路約4時間の山行でした。

 今回のお盆休み、北アルプスは雨にたたられました。2か月も前から計画していた前穂4峰正面壁、北条新村ルートの登攀予定を、天気に合わせて2日後ろ倒しにしました。8月11日の上高地は雨時々曇り。この日は奥又白池までの予定だったためのんびり出発。同行したEさんは偶然、今回のモニター商品と全く同じ「ポリゴンネスト」を購入してきていたので、二人でインプレッションの交換ができると盛り上がりました。

 奥又白に着いたところ、雨が降りだしたので、急いでテントを張り、することがないのでテント内で仮眠。新しいシュラフはあいにくの天気の中でもサラッとしていて気持ちよく、テント内では二人とも、ずっと半身をシュラフに入れて過ごしました。雨の中でも、濡れをあまり気にせず使えるので、ストレスなく過ごすことができました。

 晴れ/曇りの予報が出ていた翌12日、奥又白池のほとりは朝から濃い霧と雨で、テントから出られないほどだったため、朝食後はのんびり二度寝。軽量化のためにテントマット、グランドシートとも持って行っておらず、時間とともに、少しずつテントの床に雨水がしみ出してきていました。

 9時頃起き出してもまだ雨。シュラフを見ると、スリーピングマットのない足元部分が少し濡れていましたが、内側は全く影響なく、暖かさも失われていませんでした。「濡れない=重くならない」というのは今回のようなアルパインクライミングにはとても大切なことです。朝方はどうしても腰回りが少し寒くなりましたが、これは着る物を少し工夫すれば防げそうです。お天気がよければ2泊の予定だったので、連泊時の「ポリゴンネスト」を試したかったのですが、雨による敗退で連泊のインプレッションは持越しとなりました。

     

「シート」なので非常に軽い。
ハンギングループやマグネット式フラップなども使いやすい。

 前に使っていたシュラフは、かさ張ったり、濡れに弱かったりという不満がありました。

 「ポリゴンネスト」はこれまで持っていた最軽量の羽毛シュラフに比べても20g軽い。大きさはほんの少し大きいくらいですが、気にならない程度でした。「ポリゴンネスト」は、まず、入った瞬間に暖かさを感じました。ダウンシュラフに比べて縫い目が少なく(上下それぞれ2か所ずつ)、肌にさらっと生地が密着するため、暖かく感じます。2日目の朝、強い雨のためテントが床から少し浸水してきたのですが、シュラフの足元が濡れても中まで濡れることなく、濡れていたことにすら気づかなかったほどでした。

 登山を始めた頃に5000円くらいで重たい化繊綿のシュラフを買ったことがあり、その時の重さ、大きさから、登山には使えないイメージを持っていました。今回「ポリゴンネスト」を使用して、「綿」ではなく、「シート」であること、それも非常に軽く、また思った以上のロフトを持っていることに驚きました。以前からこの商品は気になっていましたが、同スペックのダウンを持っていたため購入には至っていませんでした。初めてこのスペックを買う人にはこちらを薦めたいと思います。

 ハンギングループは、普段頭側を上にして干していたので、あまり気にしていなかったが、このループの位置により、立体的に干すことができてよいと思います。マグネット式フラップはこの部分が重いのではないかと気になっていたのですが、実際に持ってみて非常に軽く、驚きました。

 ジッパーを締めると自動的にマグネットが閉じ、開けるのも楽。マジックテープと異なり、脱着が非常に楽で、服に引っかかったりすることがないため、特に冬に手袋(インナーグローブ)をしたまま扱う際は使いやすいと思います。スムーズファスナーは山行中何度も開け閉めしてみましたが、一度も本体生地や周辺の生地を噛むことなく、スライダーを使わなくても簡単に開けることができ、ストレスが全くなかったです。ストレスフリーボトムによって、全体的に細身の作りにもかかわらず、足元が窮屈と感じることはありませんでした。

 「ポリゴンネスト」4×3は梅雨時期の長期縦走、夏のアルパイン、真夏以外の沢などに最適です(真夏の沢にはシュラフカバーで十分、4×3は少し大きい気がするため)。機会があれば6×4も試してみたいです(冬の連泊での保温性と大きさについて試したい)。濡れに強く、軽く、肌触りがよいため、今後も使っていきたいです。また、夏のアルパイン用に2×2を使いたいと思っています。

     

● Check Point
  • 表面が濡れても、内側の暖かさは変わらない。
  • 縫い目が少なく、肌にさらっと生地が密着するため暖かい。
  • マグネット式フラップはジッパーを締めると自動的にマグネットが閉じ、開けるのもラク。
モニターレポート02
大荒れの天候の山行でも、水がしみこまないために保温性、軽量性が変わらない。
高所や長期山行はもちろん、アルパインでも活躍する「ポリゴンネスト」。
(30代男性、登山歴4年)
登った山域:北アルプスの高瀬ダム、烏帽子小屋、双六岳、槍ヶ岳、燕岳、常念岳(7泊8日、テント泊)
02
雨でシェルター内が浸水しても、暖かさや軽量性が保たれる。
濡れたとき、ダウンとはちがう保温性に驚く。

 8月10~17日、長距離、長期間、長時間とウルトラライトをテーマに、北アルプスの高瀬ダム、烏帽子小屋、双六岳、槍ヶ岳、燕岳、常念岳に行きました。歩行時間はトータル約50時間。ほぼ全日程豪雨か霧雨。風も非常に強く大荒れの天気でした。

 8月12日、烏帽子小屋から三俣山荘までの稜線上は暴風雨。全身ずぶ濡れになりシェルター(軽量化のためテントは持っていかず)を張り、いまいち乾いてない服のまま「ポリゴンネスト」に入りましたが、しばらくすると温まりました。これがダウンなら、逆に水を含んで体温を奪ってしまうところで、濡れた時の保温性の高さにはびっくりしました。おかげでかなり冷え込みましたが、何とか寝ることができました。

 8月15日も燕山荘テント場に大量の雨が降り、床からは浸水、壁や天井は結露で、シェルター内は大きな水溜りができるほどで、まるでタイタニック。シュラフに入ったまま下半身を家庭用ゴミ袋に突っ込みましたが、シュラフも濡れる、濡れる。それでもある程度の暖かさは保ってくれました。水があまり浸み込まないので軽さも保たれています。付属の袋はギリギリのサイズですが、シュラフが保水して大きくなることもないので十分です。

 本当は今回の山行は、シュラフの代わりにダウンベストで済まそうと思っていましたがモニターに選ばれこのシュラフを持っていってよかったです。当初の予想よりも相当過酷な状況での使用でしたが、本当に助かったと思います。

     


軽さ、小ささ、薄さから想像できないほど暖かい。
下からも開けられるファスナーで、保温着代わりにも使える。

 これまで使っていたシュラフは、コストパフォーマンスや肌触りがよいことはいいのですが、重くてかさばること、羽毛が抜けていくこと、洗うのが大変なことが困る点です。「ポリゴンネスト」を最初見たときその軽さ(450g)、小ささに驚きました。表面の肌触りは普通のポリエステル。さわると若干ビニール袋のようなシャカシャカした音がします。「ポリゴンネスト」の暖かさとコールドスポットがどれ位関係あるかは素人目にはよく分からなかったのですが、かぶってみるとその薄さからは想像できない位暖かいです。帰宅してから風呂場で洗ってみたのですが、水が浸み込んでいかないので、水を抱きにくく、素早く乾く、という特長もよくわかりました。

 化繊シュラフは重い割にあまり暖かくなくかさばるというイメージでしたが、そのイメージは「ポリゴンネスト」には当てはまらなかったです。

 ハンギングループは家で干すときは物干し竿にかけるので使いませんでしたが、山で日中テントにかけて干すときは、ループで固定できるので風で飛ばされずに便利です。マグネット式フラップについては、最初はマグネットにする意味が分からなかったのですが、使ってみてその便利さを実感しました。スムーズファスナーは全くかまないので驚きました。シュラフの出入りは面倒なのに、マグネットフラップと合わせて片手で簡単に開け閉めが可能。下からも開けられるのでシュラフを着て胡坐をかけます。保温着の代わりになるので軽量化につながります。ストレスフリーボトムはスペースが広く寝やすいです。逆に寒いときは余っている衣類を脚ではさんで空間を殺して使いました。 

 付属袋の口についている品質タグが大きすぎて、シュラフを出し入れする時に邪魔になりました。袋そのものにプリントできないのかな、と思いました。テントで連泊するときには、装備の軽量化を工夫して一週間の縦走で水食糧抜きの重量が4kg強にしています。軽量化のためにも品質タグを切り取って、説明書にホッチキスで留めて家に保管しています。シュラフバッグ、コードとコードロック全部が黒色で、薄暗いテントの中では見つけにくいのでホワイトペンでコードロックに柄を入れておきました。また、いざという時のエマージェンシーカラーでもあるので、色は赤やオレンジなど暖色系の方がいいのではないかと思いました。

 1泊程度であれば多少シュラフが濡れても影響はないのですが、高所や長期山行だと濡れに強いこの製品は強いです。夏はもちろん雪山でも使ってみたいです。 軽くて扱いが簡単なのでアルパインにも向いていると思います。これから長年愛用していきたいです。


● Check Point
  • 濡れた服のまま入っても、暖かくなる保温性の高さにびっくり。
  • スムーズファスナーとマグネットフラップのおかげで片手で楽に開け閉めできる。
  • ストレスフリーボトムはスペースが広く寝やすい。
モニターレポート03
激流に落ちてびしょぬれになった体を暖かく包んで快適だった「ポリゴンネスト」。
ダウンと同様に袋に入れられるので、使いやすい。
雪童山の会 K井(50代女性、登山歴12年余)
登った山域:北アルプス 双六谷 九朗衛門沢(前泊+3泊4日、テント泊)
03
水を含みにくいので、湿っぽくならず、暖かく眠れる。
ツェルトやシュラフカバーが濡れていても、問題なし。

 8月10日~14日で、北アルプス双六谷~九朗衛門沢に行ってきました。台風11号のため8日夜発を2日ずらし、10日に双六ダムゲート前で仮眠、11日に入渓点で幕営、12日から遡行開始の予定でした。夜は満月も見えたので台風一過の晴天を期待していたのですが、12日は起床時前よりの降雨のため停滞。13日は曇りでしたが、水量は11日ほどでないにしてもまだまだ激流(に感じた)。次回のために蓮華谷出合まで偵察予定で出発しましたが水量が多く、日陰十根で中止となりました。

 10日にテントで仮眠したとき、同行の2名のシュラフはかなり湿っていましたが、「ポリゴンネスト」の手触りはさらりとしていました。11日のツェルト泊では、土が湿っていたのでシュラフカバーを使用。ツェルト・シュラフカバーは濡れていましたが「ポリゴンネスト」は問題なし。翌日もツェルト泊で、カバーなしで使用しても、問題なく、寒くもなかったです。13日にはシュラフカバーなしでタープ下で寝ることに。その後、雨が降ってきたのでシュラフカバーを使用しましたが、体が湿っぽくならずに暖かくすっきり眠れました。…ということから水を含みにくいことを実感できました。

 わたしは打込谷出合の先で流れに足をとられて激流に落ちてしまったのですが、なんとかメンバーに助けられました。冷たい水にさらされて全身びしょぬれになり震えが止まらない状態になりました。着衣のほとんどがファイントラックだったため風よけに雨具の上をはおり日向で休憩すると回復しました。幕営地に戻ってとりあえず濡れているものを干しました。自身も幕営地も乾いてはいないので、濡れて冷たいシュラフでは眠れないかと思いましたが、夜を快適に過ごせたのは「ポリゴンネスト」だったからだと思います。

 朝、わたしがポリゴンネストを袋に納めていましたら、リーダーより「そんな入れ方でいいの?」と聞かれました。その時、わたしは説明書にあったとおり、ダウンと同様にためらいなく足の方から袋につめておりました。ダウンしか持っていないわたしは、化繊シュラフはキチッと端から巻かないと袋に入らないということを初めて知りました。「ポリゴンネスト」は扱いやすいのも特徴だと実感しました。

     


軽くてコンパクト、水分を含みにくくさらりとしている。
「ポリゴンネスト」は濡れることが想定される山行に最適。

 私は普段、テント泊の工夫として、シュラフマットの120㎝を50と70にカットし、山行に応じて使用しています(今回は50cm)。不足分はザックをあて、枕にはロープや雨具などをあてています。また、私物はザックカバーや大きめのスタッフバッグにまとめ、シュラフと防寒着は濡れないように別パッキング。一泊のとき、シュラフカバーは使用しないように考えています。

 「ポリゴンネスト」はダウンと同様に軽くコンパクトで、これまで使っていたシュラフのうち、使用可能下限温度の近いものと比較すると細い(狭い)感じはしますが。中での着替えがしにくく、頭部分も小さく感じました。でも、化繊は水には強い→実際は濡れると乾かなくて重たく冷たくなる…ということから敬遠していましたが、ダウンと同様に袋に入れられること、水分を含みにくくさらりとしているので四季を通して快適に使えると思いました。

 「ポリゴンネスト」の、コールドスポットが少なく、温かい、という点については、特に実感はなかったのですが、薄着でも寒くなく眠れました。ただ、背面の縫い合わせのわずかな厚みが肩甲骨にあたり少し気になりました。ハンギングループは家では乾かしやすいのですが、山行中にループを使って干すのは長いので難しいかも。

 頭部にもループがあるとよいかもしれません。マグネット式フラップは、中からファスナーを上げると自然に閉まるので便利。今までのベルクロだと他のものがついていたり糸くずが絡まったり、何かと面倒くさいところがありました。低温時は冷たくなったりするのでしょうか? 前面部の外側の布をファスナーが噛んでしまうことが何度かあり、顔の部分をしぼるとファスナーの持ち手が顔にあたり不快に感じることがありました。しぼらないと頭はシュラフに包まれないのでファスナーを途中までしか締めないで使用していました。

 「ポリゴンネスト」は、沢、雨天、冬季など濡れることが想定される山行に向いていると思います。濡れに強いので沢や雨予報の時に使用したいです。


● Check Point
  • 他のシュラフに比べて、雨模様の天気でもさらっとした肌触り。
  • 収納はダウン同様に足から袋につめればよいので、扱いやすい。
  • 軽くてコンパクトなのに、薄着でも暖かく過ごせる。
モニターレポート04
「ポリゴンネスト」のコンパクトさに驚く。
その薄さにもかかわらず、コールドスポットもなく、完璧な性能がうれしい。
坂田 馨(40代男性、登山歴5年)  登った山域:双六経由の笠ヶ岳(2泊3日、テント泊)
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薄くてびっくりするものの、完璧な性能に満足。
雨の中の撤収時もサラッと収納できる。

 8月12日~14日まで、双六経由で笠ヶ岳に行きました。最初の予定では、8泊テン泊で、親知らずから後立山、焼岳までのつもりが、天気予報が最悪だったので、4泊5日で新穂高から双六、雲ノ平を絡め笠ヶ岳に行くことにしました。

 8月12日の朝3時頃には無料駐車場は満車。登山口近くのホテルの駐車場に停めて仮眠して朝出発しましたが、いきなり雨。わさび平小屋を越えて小池新道へ。しっかり整備していたレインウエアがしみまくり、そこからは辛かったです。なんとか双六のテント場にたどり着き、テントを設営しましたが、強風で手がかじかんで思う様にできず、苦労しました。同行者は小屋泊でしたが、手伝ってもらいました。夜中から寒さで震えが止まらず。こんな体調不良じゃなければ、「ポリゴンネスト」はよかったと思いますが。

 翌朝、晴れていて、雲ノ平に行く予定で出発しましたが、「明日からまた雨らしい」。その一言で心折れました。いつも行く笠に変更して2泊3日に短縮。私が毎年楽しみにしていた長期縦走がなくなりました。双六岳に行ってから笠ヶ岳に向かいます。天気もよく、気持ちよかったです。抜戸岳の山頂を踏み、ここで他のパーティーと「やっほー!」をしました。やっと笠ヶ岳小屋のテン場に到着!

 テント設営してから、山頂をめざします。天気もよかったので、昨年歩いた大キレットを見ながらまったりして下山。テントに戻ろうとしたら雨。持参のワイン(毎回2本です)を飲んで寝ます。この日は「ポリゴンネスト」は完璧でした。初日に不安だったけれど、こんなに薄いのにびっくりでした! コールドスポットも感じません。それにコンパクトが一番です。初めて広げたときは薄くてビックリしましたが。翌朝は雨。テント片付け、シュラフもサラッと収納できました。

     


テントを張って山頂を目指しているうちに乾いてしまう速乾性。
3シーズンの登山、特に夏のテント泊、縦走に最適。

 以前に使っていたシュラフは、収納力のない私にとっては嵩張るのが悩みで、濡れも気になりました。「ポリゴンネスト」は前のシュラフとまったく違っていて、軽くて小さくてびっくりしました。「化繊シュラフ」は嵩張るなーと思ってたから、「ポリゴンネスト」の小ささ、軽さには驚きでした。また、双六でテントを張って双六岳に登って戻ってきたら「ポリゴンネスト」は乾いていました。外干しはしてませんし、わずか2時間ほどだったのですが。「ポリゴンネスト」が素早く乾くのを実感しました。

 ハンギングループは、山では使ってませんが、家でこれで乾かしました。とても楽です。マグネット式フラップは簡単すぎて、驚き! 今までファスナーがひっかかったり、しまらず、苦労していたのですが(不器用なんで)、スムーズファスナーはスーッといけて嬉しかったです。ストレスフリーボトムには気付かなかったのですが、そういえばストレスはなかったと思いました。

 テント泊では、夏は薄いアルミの銀マットを折り曲げて使うなどの工夫をしてきました。グランドシートは必要ですが、これだと嵩張らないし、雲ノ平のごつごつしたテン場でもOK! 3シーズンで体調を考えれば、「ポリゴンネスト」はどの山行にも適してると思います。軽いし、小さいし、あったかくてびっくりしたし、夏の縦走、テン泊に特にいいですね。

     



● Check Point
  • 「ポリゴンネスト」の小ささと軽さ、薄さにびっくり。
  • 薄くて乾くのが早いので、雨の日の撤収も楽。
  • 今まで引っかかっていたばかりだったが、スムーズファスナーはストレスなし。
モニターレポート05
軽くてかさばらないので、ロングトレイルでも荷物の軽量化に役立つ。
水濡れに強く、暖かいので、寒さで目が覚めることもない。
はるどん(20代女性、登山歴9年)  登った山域:ジョン・ミューア・トレイル(25泊26日、テント泊)
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ロングトレイルの不安や緊張の夜も暖かく包んでくれる「ポリゴンネスト」
冷え込む草原でもゆっくり眠れるのがうれしい

 8月7日~9月9日の期間(途中7日間は下山)、ジョン・ミューア・トレイルを歩きました。

 最初のキャンプ場は鬱蒼とした松林の中にあり、いかにもクマが出そうといった雰囲気でした。行程中もずっと頭の中にあるのはアメリカの大自然に来れたという感動よりも、これからの長い道のりに対する様々な不安。現地で会った日本人ハイカーから、「誰でも最初の3日間は外の音が気になったり、不安や緊張で眠れないものだよ」と言われました。日差しの明るい昼間は、他のハイカーの笑い声や森の中を駆け巡る沢山のリスに励まされ、不安も安らぎます。

 しかし、午後になり日が暮れ始めると、とたんに不安と孤独感が大きくなります。不安と緊張で一杯になりながらポリゴンネストに入ると、途端に暖かさに包まれました。気がつけば深い眠りに落ち、クマに怯えることもなく朝を迎えていました。

 前日によく眠れたということもあり2日目は足が軽く、また山の中でも自分はちゃんと眠ることができたのだという自信がつき、明るい気持ちで行程をすることができました。2日目のテントサイトは、前日とは打って変わってメドウ(草原)を見下ろす場所にある、景色が抜群のテントサイトでした。その名も、サンライズキャンプ場。メドウは冷えた空気が溜まるため、標高に関係なく夜間の冷え込みが強くなります。しかし、その日も夜中に数回目が覚めただけで眠ることができました。

 翌朝、まだ吐く息も白い中起き、テントサイトで一番日の出が見えやすい位置へとシュラフを持って移動しました。メドウの奥にそびえる石稜のピークの右側から太陽が出ます。夜露にぬれた草花が日の光に反射して、メドウはキラキラと輝いていました。日が出ると周囲の気温が温まり、メドウの草についた結露がうっすらと霧の層になってメドウの上を覆い、幻想的な景色を作り出します。その中をリスが踊るように走り、小鳥がさえずりまわっていました。ポリゴンネストに入りながら、ラーメンを食べてぬくぬくとその景色を眺める。最高に贅沢な朝食の時間でした。

 その後、1日約6~10時間と順調に進んで行きました。日中は日差しが強く、気温は15~20℃ほどですが、夜間、早朝は冷え込みが強く氷点下になることもあり、テントに氷が張っていることがありました。天気は全行程を通して、ほぼ毎日快晴。一度だけ、未明から雨が降り始め、翌日も小雨の中を歩きました。

     


かさばるベアキャニスター持参の山行でも荷物のおさまりがよい軽さとコンパクトさ。
結露があっても、ポリゴンネストはいつも乾いている。

 今回、装備を揃えるにあたって一番重視した点が軽量化でした。ポリゴンネスト4*3はたったの430gと今まで使用していたシュラフの1/3の重さなので、テントとシュラフを合わせて重量を2kg、総重量(水、食料、ガスを除く)10kgほどに軽量化できました。また、アメリカのトレッキングではベアキャニスター(高さ32cm、直径22cmの円形の筒)を持たねばならず、大変かさばります。ポリゴンネスト4*3は、収納すると驚くほど小さくなり、2気室のザックの下の段にテントと両方パッキングすることができました 。

 縫い目の少なさにも驚きました。ポリゴンネストに入ると全身が暖かく、寒いと感じるスポットがありません。また、ダウンシュラフではダウンが偏ってしまったり、つぶれたりして、背中や足元が冷えて目が覚めてしまうことがありましたが、ポリゴンネストではそういったことがありません。

 さらに、結露でシュラフが濡れてしまい、寒くて目が覚めてましたが、今回はシュラフの濡れで目が覚めることはありませんでした。朝起きたときには、いつもシュラフは、乾いていて快適な状態。連泊でダウンシュラフを使用していたときには、テントを張ったら、まず昨晩の結露で濡れたシュラフを干していましたが、ポリゴンネストはいつも乾いた状態なのでこの作業が必須ではなくなりました。

 マグネット式フラップは、頭まですっぽりとシュラフを被った状態でも簡単に止めることができて便利でした。朝起きたときにファスナーが開いてしまっているということがなく、朝までシュラフの温かい空間を保てていました。

 また、これまで、ファスナーが噛んでしまい、特に寒さで手がかじかんでいるときなどはストレスを感じることがありました。しかし、今回ポリゴンネストを使用していてファスナーが噛んでしまったことは一度もありませんでした。そういった小さなストレスでも、極限の生活のなかでは溜まっていってしまうものなので、こういった工夫は大変ありがたいと感じました。

 初めにシュラフを広げた際に、「小さいな。窮屈じゃないだろうか」と思いました。しかし、実際に入ってみると程よく体にフィットし、シュラフの中で丸まった姿勢をとることも可能でした。シュラフに入りながらの作業もしやすく、まだ寒い明け方にシュラフに入りながら、朝日の中で朝御飯を作り、快適に贅沢な朝食の時間を過ごすことができました。

 軽くてコンパクトという点で、長距離を歩くロングトレイル、宿泊を伴うようなトレイルランニングに大変適したシュラフだと思います。保温力についても6*3やあるいはシュラフカバーを使用すれば、3,000m級でテントを張るような、あるいはタープやカウボーイで寝る場合のロングトレイルでも対応可能ではないかと思います。テント等の装備を工夫すれば、テントとシュラフで合わせて1kgほどという軽量化を図ることも可能です。

 ポリゴンネストはアメリカのロングトレイルはもちろんですが、水に強いというメリットを最大に生かすという点では、日本の縦走登山に適していると言えると思います。アメリカでは一ヶ月弱歩いていても雨に降られることはなかったに等しかったですが、日本ではそうではありません。アメリカを歩き、日本の雨の多さ、湿度の高さを実感しました。今後、荒天が予想される場合の山行には是非持参したいと思います。また、沢登りやカヌーでの行程など水に濡れることが多いアクティビティでテント泊をする際にも使用してみたいと思いました。


● Check Point
  • 不安や緊張が多いロングトレイルでもゆっくり眠れる暖かさ。
  • 寒いと感じるスポットがなく、結露があっても濡れて寒くなるということがない。
  • 水に強いので、荒天や水に濡れることが多いアクティビティでのテント泊でも活用できそう。
モニター募集商品

ポリゴンネスト4×3と6×4、合計5名のモニターを募集します


ポリゴンネスト4×3

or


ポリゴンネスト6×4

上記2種類の中から
いずれかひとつ、合計5名様