"オーソドックス"なことの安定感。細部まで気が利いている
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「失敗がない買い物をしたい」という人に勧めたいのが、これらの寝袋とマットだ。使用前は寝袋のボリューム感が足りず、保温力が不安だったが、実際には充分すぎて夜はサイドのファスナーを大きく開かなければ暑くて眠れなかったほど。これは少量でも温かい800フィルパワーという寝袋には充分すぎる品質のダウンが使われているからだろう。また、温暖な時期に使うタイプとして考えれば、フードまわりがシンプルで顔に触れすぎず、さわやかに眠れるのが僕にはうれしかった。マットも同様に薄く、寝心地が悪いのではないかと危惧されたが、内部に使われているフォーム材が少々硬めで、これが程よい反発力を生んでいて、まったく問題ない。それに、マットの問題は就寝中にテント内で滑ることだが、裏面には滑り止めが付けられているなど、気が利いている。値段のリーズナブルさも特筆しておくべきだろう。
今回は180㎝の全身サイズ。だが身長が低い方向けにショートサイズの寝袋、軽量化をめざす人には長さが短いマットも用意。
サイドには引き手がふたつあるWファスナー。暑いときは足元だけを開き、内部の熱気と湿気を逃がすことができる。
頭部を覆うフード部分はシンプルな構造。これくらいのほうが暖かい時期には暑苦しくなく、頭部を外に出して眠りやすい。
(左)内側のフォーム材は丸い形に肉抜きされ、軽量化と弾力性を両立。
(右)裏面には滑り止めがドット状に貼られ、テント内でも安定する。

    
    
    
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