忘年会登山 ダイヤモンド路をゆく【2日目】
屯鶴峯、二上山・雌岳、岩橋山、大和葛城山、金剛山、中葛城山、高谷山、神福山( 東海・北陸・近畿)
パーティ: 3人 (Yamakaeru さん 、ほか2名)
屯鶴峯、二上山・雌岳、岩橋山、大和葛城山、金剛山、中葛城山、高谷山、神福山( 東海・北陸・近畿)
パーティ: 3人 (Yamakaeru さん 、ほか2名)
2日目:晴れ
マイカー
その他:
カーナビには「林間田園都市駅」をセット。駅近くのタイムズの駐車場を利用。一泊二日で1,000円ちょいだったので都会の割には比較的安かった。
林間田園都市駅(南海電気鉄道高野線)から電車を2回乗り継いで上ノ太子駅(近鉄南大阪線)まで移動しスタート。
2日目:
葛城高原ロッジ(06:38)・・・水越峠(07:33)・・・金剛の水(07:59)・・・金剛山一ノ鳥居(09:00)・・・金剛山(09:29)・・・国見城趾(休憩・ライブカメラ09:42~10:10)・・・久留野峠(11:20)・・・中葛城山(11:27)・・・高谷山(11:43)・・・千早峠(12:20)・・・神福山(12:32)・・・金剛トンネル(12:44)・・・行者杉(12:54)・・・杉尾峠(13:13)・・・タンボ山(13:25)・・・西ノ行者堂(13:41)・・・山ノ神(14:25)・・・紀見峠(14:40)・・・ 林間田園都市駅近くタイムズ駐車場(16:00)
<計画>
今年も振り返ってみると山を中心に、美しい風景や素敵な人との一期一会に恵まれ、楽しい想い出が詰まった宝箱のような一年だった。
さて、そんな山の総決算。恒例の忘年会登山として選んだのは「ダイトレ」こと「ダイヤモンド・トレイル」。一泊二日で 屯鶴峯から 紀見峠までを歩き、葛城高原ロッジに泊まり名物の鍋料理で舌鼓。もう何日も前からワクワクしていた。
<1日目>
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=183732
<2日目>
昨日のうちに作ってもらったおにぎりを食べ、6:30に出発。
空気が澄んでいて冷たいが、12月末にしては肌寒くはない。出発前にもう一度、葛城山の山頂に立つ。まだ薄暗いが、金剛山が目の前に大きく聳えているのが見えた。
水越峠へ向けて約400mを一気に降っていく。その途中、真っ赤な太陽が昇ってきた。力強い日差し。今日はよい天気になりそうだ。
水越峠からは暫く比較的平坦な道が続く。
「金剛の水」で一口飲んでから林道を上がっていく。
金剛山は金剛山地の主峰で、標高1,125mで日本二百名山の一つ。ダイヤモンド・トレイルのダイヤモンドもこの「金剛」からきている。低いながら地元の方々に半端なく愛されている山だ。網の目のように登山ルートが存在するので、いろんな登山が楽しめるのもその理由の一つだが、ここでしか見ることのできない花があるなど、花が豊富な山としても知られている。
長い階段を上り金剛山一ノ鳥居に到着。以前、冬の合宿に来た時には一面雪景色だったが、今日はどこにも雪はない。実は、この時期、金剛山に来ると楽しみにしているものがある。シモバシラというシソ科の多年草が作り出す氷の芸術「氷華」。シモバシラは秋に花をつけたのち枯れてしまうが、地中の根はその後もせっせと水をくみ上げる。その結果、マイナスを下回る寒い冬になると、くみ上げた水が枯れた茎から染み出して、ゆっくりと凍りながらシルクのような滑らかさを持った美しい氷の華を作り上げる。大きなものになるとそれはそれは神秘的で、その美しさに寒さも忘れてしまう。
一ノ鳥居の近くにシモバシラの群生地があり探すならここと、注意深く周囲を探すも残念ながらどこにも見つけることはできなかった。さすがにここまで暖かいと無理か。
でも、諦めきれなかったので、以前、見つけておいた他のポイントも念のため立ち寄ってみる。すると小さいながら2つの氷華を見ることができた。やった!!。仲間に一度見せてあげたいと思っていたので、喜ぶ仲間にミッションクリアーで大満足。
山頂で金剛山のカードにスタンプを押してもらう。受付のおじさんに「えらいご無沙汰だな」と言われる。関東に住んでいるとなかなかそう簡単には来れないよね。笑。
金剛山名物の「国見城趾のライブカメラ」に立ち寄る。インターネットカメラが設置されていて、山頂風景がいつでもライブ映像として確認できるのと、1時間おきに静止画が公開されるようになっている。急きょ欠席となったリーダーに「もうすぐ静止画に出ますよ」とメールを送ったら、「ライブ映像に既に写っていますよ」と返事が返ってきた。「一緒に写りたかった」とのこと。本当、楽しみにしていただけにご一緒できなかったのが残念です。
10時の静止画を待つ間、仲間がお湯を沸かしてお汁粉を作ってくれた。これが実に美味かった。5分前になるとぞろぞろと人が集まってきた。自分たちも輪の中に入る。誰かがスマホのスピーカーで時報を流してくれた。「ピッ、ピッ、ピーン。10時丁度をお知らせします。」ちゃんと撮れたのかスマホで確認してみると、小さく顔半分がギリ写っていた。笑。
金剛山から千早峠へ向かう。ちはや園地を抜け中葛城山(937.5m)、高谷山(935m)と素敵な縦走路が続いた。中葛城山はどこが山頂かよく分らなかったが、奈良県側の眺望が開けていた。高谷山で昼食。ここは全く眺望無し。
千早峠から行者杉まで来ると、アップダウンもかなり減ってくる。神福山(792m)、タンボ山(762.9m)を超えるとあとは紀見峠に向かって降っていくだけ。
今回、冬山を期待してアイゼン仕様の靴を持ち帰ってきたが、サイズが小さいため正直、縦走には辛かった。長い下りで、爪先をかなり痛めてしまったようで一歩いっぽが痛い。特に最後にとんでもなく長い下りの階段が地獄だった。
紀見峠の手前でエスケーブルートを使って峠近くの集落に出る。木を伐採していたおじさんが、大きな声で聞いてもいないのに指をさしながら「向こうだよ!」と道を教えてくれる。近所のおばさんが「縦走してきたの?お疲れさんだね」と声をかけてくれる。なんと親切で人懐っこい村だろうか。
忘年会登山もついに終わり。。。と書きたいところだが、ここから駐車場までのアスファルトが地味に長い。さらには道を間違えて遠回りでトボトボと帰る。
歩いていたらオレンジ色の柿を小さくしたような実があちこちになっていた。仲間曰く「ヘクソカズラ」の実らしい。実を手に取りながらギリシャ語のような「ヘクソカズラ」の由来をスマホで検索してみる。漢字で書くと「屁糞葛」とまあ汚い単語。どうも葉や茎に悪臭があることからついたらしい。慌てて実から手を放す。やばっ。笑。でも帰ってから調べてみるとヘクソカズラの実は、オレンジの色はあっていたがもっと小さくて丸かった。たぶん「カラスウリ」が正解のような気がする。
かくして駐車場になんとかたどり着きゴール。お疲れ様でした!!。
汗を「きらくゆ橋本店(スーパー銭湯)」で流す。750円/大人(土日祝日料金)。
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル |
帽子 | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
非常食 | 行動食 | GPS機器 |
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