忘年会登山 ダイヤモンド路をゆく【1日目】
屯鶴峯、二上山・雌岳、岩橋山、大和葛城山、金剛山、中葛城山、高谷山、神福山( 東海・北陸・近畿)
パーティ: 3人 (Yamakaeru さん 、ほか2名)
屯鶴峯、二上山・雌岳、岩橋山、大和葛城山、金剛山、中葛城山、高谷山、神福山( 東海・北陸・近畿)
パーティ: 3人 (Yamakaeru さん 、ほか2名)
1日目:曇り時々晴れ
マイカー
その他:
カーナビには「林間田園都市駅」をセット。駅近くのタイムズの駐車場を利用。一泊二日で1,000円ちょいだったので都会の割には比較的安かった。
林間田園都市駅(南海電気鉄道高野線)から電車を2回乗り継いで上ノ太子駅(近鉄南大阪線)まで移動しスタート。
1日目:
上ノ太子駅(08:39)・・・屯鶴峯(どんづるぼう)(09:23)(観光~09:36)・・・ダイヤモンド・トレール北入口(09:48)・・・二上山・雌岳(11:06)・・・岩屋峠(11:21)・・・竹内峠(11:41)・・・平石峠(12:22)・・・岩橋山(12:54)・・・持尾辻(14:03)・・・葛城高原キャンプ場(15:18)・・・大和葛城山(15:24)・・・葛城高原ロッジ(15:31)
<計画>
今年も振り返ってみると山を中心に、美しい風景や素敵な人との一期一会に恵まれ、楽しい想い出が詰まった宝箱のような一年だった。
さて、そんな山の総決算。恒例の忘年会登山として選んだのは「ダイトレ」こと「ダイヤモンド・トレイル」。一泊二日で 屯鶴峯から 紀見峠までを歩き、葛城高原ロッジに泊まり名物の鍋料理で舌鼓。もう何日も前からワクワクしていた。
<1日目>
終点となる林間田園都市駅近くのタイムズに車を停めて、林間田園都市駅から電車を2回乗り継いで上ノ太子駅まで移動。切符を間違えて100円ほど払いすぎた。なぜ乗り越し清算はあっても払い戻し清算はないのか?!
意気揚々と駅(北口)を降り立つ。視界に入るのは山ではなく住宅街。こんなところに本当にトレイルがあるのかとさえ思う。ダイヤモンド・トレイルは、大阪、奈良、和歌山の3つの府県に渡って延びる金剛山地から和泉山脈へかけて縦走するコース。大都市近郊から気軽にアクセスできることから、六甲トレイルにイメージが似ている。
暫くはアスファルトで住宅街を抜けていく。
最初の目的地は、日本のカッパドキアこと「どんずる峯」。漢字で書くと屯鶴峯。千数百万年前に噴火した二上山の火砕流が水底に堆積し、のちの地殻変動や浸食作用で現在の珍しい地形を作り上げている。凝灰岩の白い岩肌と濃い緑の模様が、遠くから見ると鶴が屯(たむろ)している様に見えた事から屯鶴峯の名前が付いたらしい。
確かに珍しい真っ白な山として有名だが、これをカッパドキアと言うには少し、いやかなり勇気がいると思う。笑。とか言いながら、個人的にはお気に入りで、昔、旅をした本物のカッパドキアを思い出しながら記念撮影をパシャリ。
屯鶴峯はおまけみたいなものだが、ダイヤモンド・トレイルは「屯鶴峯」を起点に、「二上山(にじょうざん)」から「槇尾山」までの総延長45kmのコースを指す。ただし、今回はトレイルを歩き切る事よりも忘年会がメインなので、ゴールを手前の紀見峠にセットして、1日目は大和葛城山までを目指す。
道路脇にダイヤモンドトレール北入口の看板が設置されている。細い道を入っていくとすぐに階段が出迎えてくれる。
実はダイヤモンド・トレイルは、全行程「階段地獄」として知られている。階段を登っては降ってはと縦走している記憶よりもハァーハァーと息切らせながら階段を登っているイメージの方が強い。
最初の山「二上山」は、雄岳(517m)と雌岳(474m)からなる双耳峰。歩いている最中に、2つのなだらかな頂が見えるのですぐに分る。眼下には都会の街並みとその中に明らかに異質な建造物、真っ白い不思議な形をした塔が見える。富田林の大平和祈念塔(通称「PLの塔」)だ。ダイトレはこの塔を囲む様にコースが延びているので、歩いている間中、所々でこの塔を見ることができる。
登山道の脇に薄いピンクのつつじが咲いていた。季節外れの狂い咲きかと思ったが、所々で見ることができたので、そう言った種類のものなのかも知れない。(調べてみたが、二上山 はピンク色のアケボノツツジで有名。でも見頃は4月、5月ごろなので、やはり狂い咲きか?!)
二上山・雌岳に到着。山頂は広い公園になっていて日時計があった。試しにのぞき込んでみると、影が正確な現在時刻を指していた。シンプルながら面白い。
降って竹ノ内峠を目指す。降っている途中、赤い花が目を楽しませてくれる。咲き誇るサザンカ。木漏れ日に透けて美しい赤を表現しているが、散った花も真っ赤な絨毯を広げて、踏みしめるのがもったいないくらいゴージャス。
車道の竹内街道を横切り、石橋山へ向かう。
見上げるような階段を登って登ってもう一つ登ってようやく岩橋山へ到着。苦労した割には眺望はなかった。ただ、岩橋山は、幾つかのコースがあり、トレイルのコースからは外れるが、久米の岩橋や胎内めぐり等の奇岩で有名な山でもある。
山頂で遅めの昼食をとる。登ってくるときも急な階段だと思ったが、降りはそれ以上の急な階段が待ち構えていた。
幾つかの峠と階段地獄を経ながら大和葛城山を目指す。
大和葛城山は標高959m。春にもなると一面真っ赤に染まるヤマツツジで有名な山だ。この季節は何もないが、ススキの原っぱが広がる山頂もまた素敵で、遠くまで見渡せる眺望がすばらしい。憧れの行者還岳や大普賢岳も良く見えた。
葛城高原ロッジにチェックイン。1階の105号室。1階と言っても受付から階段を降った下にある。ドアを開けると広々とした畳の部屋で中央にはコタツとストーブが置かれている。冷え切った身体にありがたい。窓からは明日の予定地、金剛山も見える。
早速、コタツに潜り込み、ポットの熱いお湯でお茶を入れて一息つく。天国その1。
布団の横に、浴衣が置いてあったので、夕食前にひとっ風呂浴びることにする。お風呂は円状の浴槽で、白いライオンの口から豊富なお湯が流れ出ていた。シャワーで今日の汗を洗い流してさっぱりしたのち、肩までお湯につかる。ザバーン。気持ち熱いほうが好みだったが、深い浴槽に大満足。お湯の中で硬くなった足の筋肉をほぐしながら、湯気が立ち上るのを眺める。うーーん、天国その2。
部屋に戻り、持ってきたお酒をコタツの上に並べる。白ワイン、赤ワイン、シャンパンとなぜかワイン系に偏った。ウエルカム・ドリンクよろしくまずは白ワインで乾杯。美味しすぎて食事前にすっかり出来上がってしまった。天国その3。
18時、食堂に移動。既に多くの宿泊者でテーブルが埋まっていた。我々もテーブルの一つに着席。中央には鍋と食材が置いてあった。一際大きな皿には豚肉が山盛り。「おー」っと声が上がるが、こんなに食えるものなのか?!。
瓶ビールを頼んで、改めて乾杯。忘年会スタート。
縦走で汗を流し、お風呂にも入って綺麗な部屋にも泊まれる上に、こんな贅沢な夕食も楽しめるとは、歴代でも最高の忘年会だ。
鍋をつつきながら話題はやはり今年一年の山。鏡平の雪中キャンプやロングの南アルプス縦走と本当に楽しい一年だった。残念ながら今日はリーダーが都合で急きょ欠席となってしまったが、来年もいつものフル・メンバーでいろんな冒険を繰り広げたいものだ。
意味予想通り、テーブルには大量の肉が残った。それでも最後の蕎麦だけは意地で食べきり部屋へと戻る。
残ったお酒で二次会スタート。しかし、酔いも早く、気が付いたらもう撃沈していた。
明日は6:30出発。山としてはかなりゆっくりの出発なので、今日は時間を気にせずフカフカの布団に潜り込み爆睡だ。天国その4。
<2日目>
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=183733
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