行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
横輪(6:15)鎧岳(7:35)逢阪峠(8:05)兜岳(8:35)目無橋(9:15)分岐(665m/9:45)鞍部(875m/10:25)国見山(10:45)鞍部(11:20)住塚山(11:40)一ノ峰(12:10)若宮神社(12:35)横輪(14:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
今日は、出来れば三百名山の金剛山へ登りたいのだが、天気予報が思わしくないので短時間で登れる鎧岳を狙うことにする。運良く雨に見舞われなければ住塚山をも欲張る計画だ。
林道への入口が判り難いので、国道沿いの横輪集落の公園の前に車を停めて歩き始める。民家の間の狭い道を上がって行き、「さて、どっちだろう」と迷っていると、高齢の女性が反対側から坂道を上がって来る。歩き方から健康の為のウォーキングだろうと推察して、「鎧岳へはあの道を行くんですか」と畑の中を指差して聞くと、「行けるけど、荒れた道ですよ。こちらのテニスコートの方からがはっきりしています」と、確りした声で教えてくれる。
舗装された林道を終点まで歩き、ブル道を疑わしげに登って行くと鎧岳・兜岳の分岐点が現れる。右の道へ入り、鞍部へ上がって小沢沿いに急登して鎧岳山頂に立つ。平野の際に屹立する岩峰からの眺めは好く、峰坂峠を挟んで対峙する兜岳も指呼の間に見えている。
兜岳までは近いと思ったのだが、1時間を要する。今日で4日連続の近畿の山登りとなり、疲れが出てきている気がする。兜岳からは下り一方で、車道へ出て少し行くと目無橋に着く。雨が降りそうで降らない空模様なので、住塚山へ足を伸ばすことにして橋の手前から済浄坊渓谷へ向かって右折する。整備された遊歩道を行き、長走りノ滝を過ぎてさらに上流へ向かうと林道へ出る。
「ここから峠のクマタワまで車道を歩くのか」とうんざりしながら行くと、右へ分岐する林道の入口に『住塚山・国見山』の道標が立っている。腰を下ろしてエネルギーを補給しながら地図を眺め、「地形図には無いけど、沢沿いの道が両山の間の鞍部へ通じているのだろう。大分、距離を得する」と、迷った末にコースを変更する。
林道沿いの沢を覗くと魚影が多く、淵には7寸級も見えて気を惹く。気を紛らせながら歩き、屏風岩公苑への道を見送って林道終点まで上がる。道標も無く、杉林に入って頼り無げな踏跡を進むと、枯枝で埋まってはっきりしない。「沢の源頭を目指して登れば、国見山と住塚山との鞍部に出るのだろう」と適当に歩いて行くと、予想通り鞍部のゼニヤタワへ出る。
国見山へ急登するとマムシが居座って動かず、「強い奴は嫌らしい。人も動物も同じだ」と枯枝の先に引っ掛けて林の中へ投げ飛ばす。山頂は広々として展望が好く、兜岳と鎧岳が重なって見え、独特の景観を楽しみながらほっと寛いで休憩する。右奥には古光山が見えている。
鞍部へ戻って住塚山へ登り返す。国見山より数m低く眺めも今一つなのに両山がセットで『1003山』に選定されているのは、人里から山頂が見えている事に拠るのだろうか。
一ノ峰の鞍部へ急降下し、「屏風岩最高点をピストンしよう」と少し細くなった道に入る。はっきりした道が最高点P936の先へ伸びているので、「公苑へ降りている筈だ」と前進する。初めての道は思ったより長く感じ、鞍部に着いてヤレヤレと腰を下ろすと『若宮峠』の道標が立っている。「念の為に」と藪を漕いでP880に登ると、今日3匹目のマムシに出会う。
若宮峠に戻ってジグザグに急降下して杉林を行き、登山口の神社の前に出て人里へ戻る。出発時に考えたほどには楽な山歩きではなく、たっぷり歩いた気分で、農作業を眺めながら舗装された道をゆるゆると下って行くと、民家の庭先に里芋の花を大きくしたような得体の知れないのが咲いていて足が止まる。
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