• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

荒島岳と三ノ峰・別山を眺めたくて木無山に登る

木無山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 国道158号線で九頭竜湖から石徹白方面へ。カーナビであれば和泉スキー場をセット。
駐車場は和泉スキー場の駐車場に停めるとよい。1,000円。(スキー場手前の林道入り口に駐車スペースはあり、下記工程の車道出合。2台程度は停めることは可能)

この登山記録の行程

和泉スキー場駐車場(08:21)・・・長倉谷林道(08:47)・・・ 尾根取り付き(09:46)・・・木無山頂上(12:08)(昼食・休憩~12:50)・・・林道橋(15:55)・・・車道出合(16:05)・・・和泉スキー場駐車場(16:20)

コース

総距離
約10.9km
累積標高差
上り約1,308m
下り約1,308m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

荒島岳や三ノ峰・別山を間近で眺めたくて、和泉(福井県大野市)にやってきた。
目的は木無山。地図に山名の記載はないが、1328.5mの立派な山だ。
読んでそのまま「きなしやま」と呼ぶのか、橅を文字って「ぶなやま」と呼ぶのか?個人的には後者であって欲しいと思ったが、どうやら「きなしやま」で良いみたいだ。

和泉スキー場の駐車場に車を停め、スキーヤーが往来する駐車場を、ザックを担いで横切る。
なんとなく優越感。。。。と思っているのはきっと本人だけ。 :)
舗装道路を横切るように長倉谷林道に入る。もうここから積雪あり。
しばし林道を歩く。暖かいせいか、熊が斜面をゆっくりと横切る。こちらには一瞥しただけで興味は一切なさそうだった。
林道をそのまま行くとどんどん尾根から遠ざかるような気がしたので、その熊を追うように斜面にとりつき尾根を目指す。気温のため、雪が緩くなっていてところどころ雪崩が起きている。そこを避けるように斜面をあがっていく。雪崩に注意しての緊張感と、思っていた以上の急登と沈み込む雪のせいで、近いと思っていた尾根にたどり着くのに、ほとんどの体力を使ってしまった。尾根は痩せていて進むべき方向がはっきりしている。誰もいない白銀の世界。でも、遠くにスキー場の音楽と放送が木霊しているのがたまにきず。
峰にたどり着くと、樹氷の世界になっていた。雪質もパウダーに変わって歩きやすい。
条件が良ければ、もっと綺麗な樹氷を見ることが出来ることだろう。
峰は遠く木無山の山頂まで綺麗なカーブを描きながら延びている。雪庇が育っていて、歩ける場所は僅かな幅。白い道を通って山頂とさらには青い空に向かって登っていくよう。
振り返ると、真っ白になった頂を持つ荒島岳が見える。ひと際、その存在感を示している。また、石徹白の山々、三ノ峰から別山までの白い峰もはっきり見える。なんと綺麗なことか。想像していた以上の山頂からの大パノラマに大満足。こんな特等席が独占できるとは。。。。
来た道を戻るのはいやだったので時計回りに周遊すべく、そのまま尾根伝いに下山していく。3つほど小さい山を昇り降り。
ただ、良かったのはここまで。途中からほぼ崖のような急斜面に変わり。また、日中の気温上昇ですっかりシャーベット状になった雪のせいで、一歩踏み込むと、小規模な雪崩として一緒にずり落ちたり、あるいは時折、胸まですっぽり雪にハマり、ワカンがアンカーとなって抜け出せなくなったりと、最悪も最悪の下山となった。前半の素晴らしさを思うと、ぜひお勧めしたい山であるが、下山のコースは雪がしっかりした時以外は使わない方がよいかもしれない。
真っ白な荒島岳を見て、まだまだ厳しい冬がある一方、暖かい日差しに誘われて雪の上を散策する熊に出会うなど、春も着実に近づいていると感じた登山だった。

続きを読む

フォトギャラリー:16枚

すべての写真を見る

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

  • 雪崩には気をつけてください。

  • この時期、気温が上がると急な斜面は危ないですね。クラックの目視とピッケルで雪のしまりを確認しながら進みます。

登山計画を立てる