まずは机上講座からスタート。「まいたび」の毎日新聞旅行が「安心安全富士登山2024」を開催

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登山ツアーの催行や登山バスの運行を手がける毎日新聞旅行「まいたび」は、富士山登頂をめざす登山教室「安心安全富士登山2024」を企画。3月からスタートする実技講座の前段階として、事前机上講座を2月25日(日)に開催する。

昨年の富士登山の様子

「安心安全富士登山2024」は、山登り初心者を対象に、身近な低山登山からステップアップしていき、富士山登頂をめざすというコンセプトで毎年開催。その前段階となる机上講座では、富士登山の魅力や必要な装備といった基礎知識の説明に加え、3月以降に予定されている実技講座のスケジュールや申し込み方法などを案内する。机上講座はオンライン視聴も可能なので、まずは机上講座に参加して富士山登頂までのイメージをつかんでみてはいかがだろうか。

概要は下記のとおり。詳細は毎日新聞旅行「まいたび」のウェブサイトへ。

「安心安全富士登山2024」机上講座 開催概要

開催日:2024年2月25日(日)
時間:①10時30分~12時、②14時~15時30分(同じ内容で2回開催)
会場:一橋大学 一橋講堂・中会議室(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内)
※オンライン同時配信あり
参加費:会場参加の場合は500円(税込)、オンライン視聴は無料
申し込み方法:事前予約が必要。会場参加、オンライン視聴ともに専用フォームより申し込む

関連リンク

毎日新聞旅行「まいたび」
https://www.maitabi.jp/

この記事に登場する山

山梨県 静岡県 / 富士山とその周辺

富士山・剣ヶ峰 標高 3,776m

 日本の山岳中、群を抜いた高さを誇る富士山は、典型的なコニーデ式火山。いずれの方向から眺めても円錐形の均整のとれた姿は美しく、年間を通して人々の目を楽しませてくれる。東海道本線や新幹線の車窓から見ると、右手に宝永山、左手には荒々しい剣ガ峰大沢が望め、初めて見る人の心を奪う。  昔は白装束姿で富士宮の浅間(せんげん)神社から、3日も4日もかけて歩き通したという話を古老から聞いたことがある。現在では、富士宮と御殿場を富士山スカイラインが結び、途中からさらに標高2400m辺りまで支線が延びているので、労せずして雲上の人になれる手近な山となった。  日本で一番高い山、美しい山であれば、一生に一度は登ってみたい願望は誰にでもある。7月、8月の2カ月間が富士登山の時期に当たり、7月1日をお山開き、8月31日を山じまいと呼ぶ。  山小屋や石室が営業を始めると、日本各地や外国の人々も3776mの山頂を目指して集まってくる。特に学校が夏休みに入り、梅雨が明けたころから8月の旧盆までは、老若男女が連日押し寄せ、お山は満員となり、登山道は渋滞し、山小屋からは人があふれる。  富士宮口から登ろうとする場合は東海道新幹線の新富士駅、三島駅などからの登山バスで五合目まで行き、自分の足で山頂へ向けて歩きだすことになる。山梨県側には吉田口があり、東京方面からの登山者が多い。  目の前にそびえる富士山はすぐそこに見えるため、山の未経験者は始めからスピードを出しすぎ、7合目か8合目付近でたいていバテてしまう。登り一辺倒の富士山は始めから最後まで、ゆっくり過ぎるほどのペースで歩くことがコツである。新6合から宝永火口へ行く巻き道が御中道コースで、標高2300mから2500mを上下しながら富士山の中腹を1周することができたが、剣ガ峰大沢の崩壊で通行不能になっている。  山慣れたパーティならば新6合から左に入り、赤ペンキや踏み跡を拾いながら、いくつもの沢を渡り3時間もかければ大沢まで行くことができる。辺りは樹林帯で、シャクナゲの群落やクルマユリやシオガマなどの高山植物が咲く。  9合目右側の深い沢に残る万年雪は、山麓からも見ることができる。富士宮口を登りつめると正面に浅間神社奥ノ院がある。隣は郵便局。もうひとふんばりすると、最高地点の剣ヶ峰。山頂にはかつては毎日データを送り続けていた気象観測所跡が残っている。天候に恵まれたならば噴火口の周囲を歩く御鉢巡りが楽しめる。

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