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かさばる荷物を「ジップロック」で上手にパッキングしよう

道具・装備 2017年09月21日

文=小川郁代、イラスト=ヤマサキミノリ、写真=井上大助

 

Report22 かさばる荷物を「ジップロック」で上手にパッキングしよう

こんにちは。六郎です。
山はまさに紅葉シーズン真っ只中。まさに見ごろを迎えているところもあるのではないでしょうか。一年のなかの限られた期間しか楽しめないからこそ、休みを合わせていつどこに行こうかとスケジュールするのが、毎年秋の恒例の悩みです。

さて、寒さがぐっと厳しくなってくると、どうしても荷物が増えてしまいますよね。衣類の数も増えますし、それぞれの厚さも大きくなります。必要なものを厳選するのはもちろんですが、いかにコンパクトに持ち運べるようにするか、パッキングの工夫も必要ですね。

 

かさばる衣類を「ジップロック」でコンパクトにできる?

普段から衣類などをバックパックに詰めるとき、種類ごとに分けて「フリーザーバッグ」や「イージージッパー」、「スタンディングバッグ」などのバッグ類に収納するのは、もうみなさんやっていますよね?

何が入っているか一目でわかり、濡れ対策にもなる収納法は、もうパッキング界の常識と言っても過言ではないでしょう!

「ジップロック」に入れるだけでも形や大きさが整いずいぶんコンパクトになりますが、今回はもう少し積極的に、空気を抜いてさらにコンパクトにパッキングする方法に挑戦したいと思います。「衣類用圧縮袋」なども市販されていますが、「ジップロック」なら手軽に手に入るし、空気を手で抜くことで過度なストレスがかからず、衣類を傷めにくいと思います。

 

ダウンのパッキングにはフリーザーバッグがおすすめ

かさ張る衣類の代表といえばダウンジャケット。最近は携行性の高いコンパクトになるものも多く、専用のスタッフバッグが付属するものなどもありますが、バッグがついていないものや、スタッフバッグが大きくてもっと小さくできそうなもの、また逆に、スタッフバッグが攻めすぎていて(小さすぎて)、何度も出し入れするには面倒なときなど、「ジップロック」を使って収納してみましょう。

空気をたっぷり含んで高い保温性を引き出すダウンは、復元力が高いのが特徴。そのため空気を抜いても元に戻ろうとする力が、ジッパー部分にかかります。今回いろいろ試した結果、「フリーザーバッグ」を使うと、空気が入って膨らんでしまったり、うまく空気を抜くことができなかったりという失敗が少ないことがわかりました。

 

では、実際にやってみましょう。

① 「フリーザーバッグ」の幅に合わせて畳み、バッグの中に入れます。このとき、ダウンを下につぶすようにして、ジッパー部分の下に3㎝程度空間ができるようにします。

ここですんなりバッグに入らないものや、上部に隙間が作れないようなら、サイズオーバーで、残念ながら今回のような「ジップロック」によるコンパクトパッキングはできません。

② 上部のジッパー部分を折り返して、バッグを押さえてある程度空気を抜きます。ジッパーと衣類が接触しないよう注意しましょう。

③ ジッパーをいったんすべて閉じ、その後両端からそれぞれ3㎝程度、空気を抜くための隙間を開けます。

④ この状態で、ジッパーのある側から、バッグを丸め、全体を握るようにゆっくりと空気を抜いていきます。

このときの向きが重要です。 空気を抜くにはバッグの底側から口に向かって行うのがよいように思えますが、そうするとダウンがジッパー部分を圧迫して、口が開いてしまいます。少し時間がかかりますが、口の左右に開けた隙間から、少しずつゆっくり空気を抜いていきましょう。

⑤ 全体に空気が抜けたら、ダウンを丸めた状態で②で開けておいた口の左右の隙間をすばやく閉じ、

そのあと、ジッパー部分を引き出し、全体が隙間なくしっかり閉じているかを確認しておきましょう。

⑥ 最初と比べるとかなりコンパクトになりましたが、もう一手間加えておきましょう。

100円ショップなどでも手に入る仮止め用の養生テープを、空気を抜いた状態でぐるりと貼り、はがしやすいように片方の端を折り返しておきます。

こうすると、さらにしっかりとまとめられ、ダウンが筒状におさまってパッキングしやすくなります。 さらにテープの色を変えたり、テープに中身が何かを書いたりしておけば、ダウンを使ったあとに再度空気を抜くときも、ほかのバッグと混じることはありません。

 

これで完成です。

これまでも収納するときに空気を抜いてはいたのですが、いつの間にか膨らんでしまうことや、バックパックの中で口が開いてしまうことがあったので、今回その原因と対策を考えました。どうやら口を閉めるときに、ジッパー部分とダウンが接触していると、少しずつ空気が入ってしまうようなんですよね。そのため、できるだけダウンを口の部分から離すようにする方法を考えたわけです。

もちろんジッパー全体をしっかり閉じるのを忘れないように。空気を抜く際に、爪などでバッグを傷つけないよう注意しましょう。

また、この方法はあくまでも携行のための一時的なもの。長期間保管する際は、保温力を劣化させないように、余裕のある袋に収納し、空気を含ませてダウンのロフトを回復させておくことが必要です。

またダウンや表地の質によってはこの方法が適さないものもありますので、メーカーの取り扱い方の情報や注意書きなどをチェックして行うようにしましょう。

ダウンのほかにも、化繊のインサレーションや、意外にコンパクトにしにくいフリースなども、同じようにパッキングしてみました。

この量が

こんなにコンパクトに!

これならパッキングにも余裕が生まれそうですよね。

かさばる防寒着に、「フリーザーバッグ」でできるお手軽コンパクトパッキング法。こ れからのシーズンの山行に、ぜひお役立てください!

 

※「ジップロック」「イージージッパー」「スクリューロック」は旭化成ホームプロダクツ(株)の登録商標です。
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