台風並みの暴風雨、雷雲、砂嵐と悪天候が続くも、ようやく夏の富士山らしい景色が出てきました

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山開き以来、なかなか天候が安定しない富士山頂。台風並みの暴風雨に遭ったり、砂嵐が巻き起こったりと、なかなかベストコンディションが訪れないものの、年に何度かしか見られない朝焼けも出現。徐々に夏の富士山らしい風景となりつつある。

 

7月16日 雲の中にスッポリ、1日中真っ白

日の出☓ 気温4℃

夜明け前から雲の中〜真っ白でした。

御来光も出ず・・・、ひたすら、頂上バッチやキーホルダーに登頂記念の日付刻印してましたよ!


本降りの雨が降り続き、雷雲も接近して小屋の電気を落として、真っ暗小屋。

風も強く悪天候が続いています! 

登山される方はお気をつけくださいね。

 

7月17日 大雨&強風、のち青空の登場!

日の出☓ 気温4℃

大雨&強風が吹き荒れて・・・、嵐の山頂〜! ツアーもほぼ中止になり、登山者さんも減。気温も低いので、厳しい朝でしたね。

でも、9時頃から風は強いけど青空が見えはじめて、お天気回復して、大賑わい…お土産ラッシュのスタートでした。

あっと言う間に夕方になり、モクモク雲の中に戻っちゃいましたよ。

明日の海の日も、たくさんの出会いを楽しみに頑張ります!

夕方、今夏初の影富士の登場でーす! 今日も一日感謝です。

 

7月18日 砂嵐の山頂に吊るし雲が出現

日の出☓ 気温3℃

強風が吹き、乾いた砂が飛び砂嵐の山頂。

5時前頃、雲間からお日様が差してありがたみを感じました!


三連休の最終日は朝方は賑わいましたが、その後は強風の中、のんびり時間が過ぎて行き、今夏初の吊るし雲も出現して、山頂生活がはじまった感じでーす!


風が強く気温が低いので、防寒対策は必須です。防風ジャケット&保温性のあるダウンジャケットの組み合わせが、おすすめ。

それと今夏は経年劣化した登山靴のソール剥がれの登山者が多いような気がします。登山前にチェックしましょうね!

 

7月19日 台風並みの強風、今日も大荒れ

日の出☓ 気温5℃

夜中から台風並みの強風が吹き荒れて嵐の山頂! 富士山は日本海側に低気圧や前線があるときは大荒れになります。

早朝は登山者さんも結構おり、震えている方もいて危険を感じました。

小さい子どもを連れている人もいて、何事もなく下山してくれれば良いけど・・・。富士山嫌いにならないかな・・・。

こんな日は、内職仕事をしてのんびり過ごしています。ずっと、不安定な天候が続いているので、爽やかな青空とお日様が恋しい。

 

7月20日 貴重な朝焼けにパワー全開!

日の出○ 気温5℃

夜明け前から良い雲が出現して、ワクワクモード。徐々に東の空が色付き〜上空まで真っ赤に染まりましたよ!

シーズン中に1〜3回位しか見れない貴重な朝焼け。悪天候が続いていたので、思いっきりシャッター切りました。


遠望も良く、黄金の空からスカイツリーが現れ、筑波山とさいたま新都心も見ることができました。


一日中、風も弱く・・・お日様パワー全開(^o^)

閉店間際にはミスター富士山の實川さんとも再開できて、シーズン突入って感じですね! 明日も頑張るぞー!

 

7月21日 元気な子供達を見かけ、夏休み入りを実感

日の出△ 気温3℃

雲が厚くじれったい御来光・・・。予定より10分遅れのお日様でした。お天気少し安定して、青空いっぱい仰ぎましたよ!

ご近所の家族連れの方と出会ったり、夏休みに突入して、山頂でも元気な子供達を見かけるようになりました。

外界ではコロナが猛威を振るっていると、ネットニュースで見かけます。


五合目では検温等しておりますが、扇屋スタッフも体調管理に留意して、小屋の中では自動検温器と空気清浄機を設置して、ソーシャルディスタンスを守り、登山者さんをお迎えしております。

夕方から雨が降り出して、がっかり(´・ω・`)

 

プロフィール

小岩井 大輔(こいわい だいすけ)

1973年生まれ。埼玉県在住。写真家。20歳のときに富士山の夜明けに魅せられて写真をはじめる。麓からの優美な山容、頂上からの神秘的な富士山の風景を撮影。
⇒Mt.Fuji3776m―神々の世界―

「今を撮り、今を生きる」小岩井大輔の、富士山頂日記

天空の森羅万象を撮り続ける写真家、小岩井大輔の「ほぼ日刊、山小屋日記」。富士山の神秘的な風景、および富士山頂の異次元の様子を、カメラマンの目を通して案内します。

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