グレゴリー
「ズール LT 24」

背面パネルの優れた工夫で、
上々の背負い心地

文＝高橋庄太郎、写真＝小山幸彦　
[PR]2024.04.10

ハードなシチュエーションを得意とする大型ザックを中心に、グレゴリーのザックの背負いやすさは多くの登山者が知るところ。最近は大型ザック由来の機能性が小型ザックにも取り入れられ、さらなる高評価を生んでいる。

「ズール LT 24」の背面は通気性が高いメッシュパネルで、ヒップハーネスまで一体となっている。そのヒップハーネスは小型ザックらしからぬ幅の広さで、腰にかかる荷重をほどよく分散。そして体を過不足なく包み込み、極上のフィット感を生み出している。小型ながらこのような仕組みを持ち、これほど背負い心地のよいザックはなかなか見られないのではないか。背中の通気性も特筆すべきレベルで、蒸し暑い時期こそ快適だ。

ファスナーで大きく開く荷室に加え、1Lのボトルも入る深いサイドポケット、容量の大きいフロントやヒップハーネス上のポケットと、収納性も充分。チェストストラップのバックルがホイッスルになっている点なども気が利いている。

また、リサイクルナイロンやPFCフリーといった環境に配慮した製法を取り入れている点も見逃してはならない。さすがは現代の最先端を行くブランドの新製品なのである。