行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
国道367号線を通って駐車場となる葛川市民センターへ向かう。センターは曙橋で折れてすぐの建物。川の対岸に見える。駐車場は広い。トイレは、明王院登山口へ向かう国道367号線すぐ脇のところ。別途、下山用に同様に国道367号線から朽木てんくう温泉(想い出の森)に車を駐車。
この登山記録の行程
葛川市民センター駐車場(07:13)・・・明王院登山口(07:28)・・・冬道・夏道分岐(08:41)・・・御殿山(08:54)・・・ワサビ峠(08:59)・・・西南稜・・・武奈ヶ岳(09:24)・・・細川越(09:50)・・・釣瓶岳(10:06)・・・イクワタ峠(10:32)・・・ササ峠(10:56)・・・地蔵山(11:10)(昼食~11:45)・・・地蔵峠(11:54)・・・ヨコタニ峠(12:10)・・・アラ谷峠(12:22)・・・ボボフダ峠(12:29)・・・滝谷ノ頭・・・蛇谷ヶ峰(13:11)・・・カツラの谷分岐(13:27)・・・釜の谷分岐・・・釜の谷・・・釜の谷登山口(14:06)・・・くつき温泉てんくう駐車場(14:15)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
久しぶりに武奈ヶ岳にやってきた。今回は秋の比良山系をたっぷり堪能するべく、山仲間と協力して車を葛川市民センターと朽木てんくう温泉(想い出の森)にそれぞれ車を置いて、比良山系を縦走する。
出発地点は明王院登山口。御殿山コースでまずは御殿山、武奈ヶ岳を目指す。武奈ヶ岳は、何度も訪れているが、御殿山コースからは初めてなので新鮮だ。赤い橋を渡り、紅葉に囲まれたとても趣のある明王院を通って登山道に入る。御殿山コースは武奈ヶ岳までの最短コースだけあって、いきなりの急登から始まる。自称(笑)急登ハンターとしては嬉し限り。綺麗に整えられた杉の間を延々と九十九折の道を登っていく。誰が作ったのか樹の幹に白地に赤で「ヒラ」と書かれたどことなく可愛い看板?が目に飛び込んでくる。ここまでくれば急登もほぼ終わり。少し進むと冬道と夏道の分岐にたどり着く。夏道を進む。道も真っ直ぐに延びていて歩きやすい。あっという間に最初のピーク、「御殿山」にたどり着いた。眺望があり緩やかな稜線(西南稜)の先に武奈ヶ岳が見える。こちらの方角から武奈ヶ岳を眺めることは少ないので、とても新鮮だ。
いったん降ってワサビ峠へ。名前から沢でもあるのかと思ったが、普通の峠だった。峠に登ってくる間に、ワサビの群生地でもあるのだろうか。
西南稜は、本当に緩やかな稜線で、歩いていて気持ちがいい。と書きたいところだが、今日は天候の回復が遅く、曇天で見晴らしの良い稜線が災いして、冷たい風が吹きつけてくる。右手側には蓬莱山が良く見える。天気であれば、きっと最高の景色が楽しめただろう。西南稜のケルンを過ぎると武奈ヶ岳まであと少し。いつもの見慣れた風景に入る。快晴であれば、武奈ヶ岳の山頂からは伊吹山や霊仙山のその向こうに中央アルプスまではっきり見ることが出来るが、あいにく山頂手前から急速にガスは張り出してきて山頂にたどり着く頃にはすっかり真っ白な世界となり、さっきまで見えていた堂満岳や琵琶湖も濃霧に隠れてしまった。また、風が恐ろしく冷たく手袋をしないと指先がかじかんで痛いくらい。休憩を早々に切り上げて、再び歩きだす。ここからは北稜。広谷小屋に向かう分岐を越えて、細川越、そのまま真っ直ぐ釣瓶岳へと向かう。
釣瓶岳に到着。遠くに白い反射板が見える。目的地はその向こう。歩きがいがあっていい。ササ峠。御殿山付近では大津側の琵琶湖が見えていたが、こちらは奥琵琶湖がよく見える。有難いことに天気もようやく回復してきた。少しづつ晴れ間が見えてきて心も軽やかになる。
比良山系にはいろんなコースが整備されている。その為か、登山者とすれ違うと挨拶もいつもの「こんにちは」に加えて、「どこからですか?」と自然に会話が繋がる。今回の縦走も広いブナ林を抜けるところがいくつもあって、庭のような感覚で縦横無尽に歩くことができる。比良山系の魅力の一つだ。その反面、ルートが多すぎて、土地勘が無いと迷いやすいという難点もある。短い距離であっても地図は必ず持っていた方が良い。
地蔵山に到着。お昼時だったので、山頂に座り込み食事をとる。紅葉に包まれての食事は楽しい。地蔵山からほどなくして地蔵峠。小さなお地蔵さんが出迎えてくれる。これが名前の由来か?とするとかなり昔からあるお地蔵さんなのか。
アップダウンは苦にならないレベル。ヨコタニ峠、アラ谷峠を越えていく。アラ谷峠周辺の杉はよく手入れが行き届いていた。杉の森を抜けると蛇谷ヶ峰までは再びブナ林の綺麗な稜線が続く。落ち葉の絨毯の中、さくさくと軽快な音を立てて足取りも軽い。
蛇谷ヶ峰。ここの眺望は滋賀県でもトップクラス。360度の眺望だ。犬を連れた女性や小さな子供まで。蛇谷ヶ峰は比較的登りやすく気軽にそのトップクラスの絶景を楽しめる場所として、いつも多くの登山者がいる。今日の眺望も晩秋の弱い日差しではあったが、光が差し込む琵琶湖がとても綺麗だった。
あとは一気に蛇谷ヶ峰を降るのみ。蛇谷ヶ峰へはいつも「朽木いきものふれあいの里」から登っているが、今日のゴールは朽木てんくう温泉(想い出の森)。途中の分岐で「想い出の森」方面へと向かう。分岐の後、急な下りで沢まで急降下。紅葉もだいぶ高度が下がっているようで、沢の手前が一番きれいだった。沢からは遊歩道のようなコース。落ち葉の絨毯を軽快に歩くとあっという間に想い出の森に着いた。もっともっと歩いていたくなるコースだった。晩秋の風ですっかり冷めた体をてんくう温泉につかりながら、縦走を振り替える。ちなみにてんくう温泉は600円(2017.11.12現在)。ただし、JAFFカードがあると5人まで割引で500」円ととてもお得。
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