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行程・コース

天候

登山口へのアクセス

バス
その他: 富士山駅から新富士駅行バスに乗車し、根原で下車。

この登山記録の行程

【本来の計画】
根原バス停(10:01)・・・端足峠(11:15)[休憩10分]・・・竜ヶ岳12:30[休憩30分]・・・本栖湖キャンプ場登山口(14:30)・・・本栖湖バス停(14:55)

【実際の行動】
根原バス停(10:10)・・・A沢貯水池で行き止まり、引き返して分岐を探す・・・再びA沢貯水池から登り出す・・・道が消える・・・A沢貯水池まで戻る・・・再び登り直す・・・道が消えた個所から、微かな踏み跡を辿って杉の植林帯を登る・・・尾根に出て、自分の位置を確認する・・・行けるところまで登る・・・灌木に阻まれ先に進めず撤退決断(12:00)・・・元来たところを降りる・・・A沢貯水池を過ぎて左に折れる・・・正規の登山道を発見・・・根原バス停に戻る(14:30)

コース

総距離
約6.0km
累積標高差
上り約516m
下り約517m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

竜ヶ岳に登った2016年12月3日の3週間前、実は別の登山口から竜ヶ岳を目指して登ったが、登りで道に迷い、登頂を断念して撤退していた。初歩的なミスで、恥ずかしい限りであるが、何故そのような行動をしたのか、また迷った中でも冷静な判断ができたことは後々の参考になると思い、1年半以上経過したが、途中撤退の記録を残すことにした。

事前検討では、根原から登るか、それとも県境から東海自然歩道を経て登るか、2つのルートを検討したが、時間的に優位な根原からのルートを選んだ。いつものように地図読みをして、A沢貯水池から山道に入ることは頭に刷り込んでいた。

根原から程なくしてA沢貯水池が現れ、右に行けば「県境」という道標を確認した。竜ヶ岳は地図通り直進と判断し、A沢貯水池沿いの道を進んだ。しかし、貯水池を過ぎるとフェンスに遮られてしまった。辺りをうろうろしたり、少し戻ったりして道を探したが、どこにもそれらしき道はない。道標もない。唯一、フェンスの一か所が破られて、そこから細い道が続いていた。変だなと思ったが、フェンスを潜り抜けて先に進むことにした。

左が切れ落ちた沢沿いの道をしばらく上ると、道がなくなった。やはり変だと思って、今来た道を戻り、どこかに分岐があるはずと探したがなく、自分の来た道が一番道らしいと再確認するに留まった。また、地図を取り出し、方向を確認した。杉の植林帯の中なので視界がきかず、頼りになるのはA沢貯水池のみ。A沢貯水池からの方向は概ね正しいと判断した。自分のいるところは正規の登山道ではないが、直ぐ近くであり、そのうち正しい道に出ると思い、また登ることにした。

道がなくなった後も、人の踏み跡はあった。それを辿って行くと、杉の植林帯の広い斜面の中に入って行った。上へ上へ進むうちに踏み跡も消え、少しでも歩き易そうな傾斜を選んで登って行くと、やがて杉の植林帯が終わりになり、雑木林に変わった。もうこの頃は、はっきりと道に迷っていると自覚していたが、自分の位置が確認できるところまで登って行こうと考えた。

急な斜面の先に尾根が現れた。尾根は道のようになっており、ひょっとすると、このまま稜線に出られるかとの期待がよぎったが、直ぐに道らしきものは消えた。周囲の木々が低くなり、遠くを見渡せるようになり、富士山、A沢貯水池、そして本日の目的地である竜ヶ岳が見える位置に出た。ここで地図とコンパスを使って、正確な自分の位置を調べた。

その位置とは、端足峠の南西、雨ヶ岳との中間点に近い枝尾根の上。端足峠と同じ標高まで登っており、あと少しで稜線というところまで来ている。端足峠にトラバースするには谷を二つ越えなければならないので危険と判断し、そのまま直登して稜線を目指すことにした。しかし直ぐに灌木が密になり、体が通らなくなってしまった。本当にもう少しのところ、万事休すとなった。「誰かいませんかー!」と叫んでみたが、応答はなし。折りしも、麓から鐘の音が伝わってきた。時計を見ると12時であった。新たな行動を起こすのは、これまで。撤退を決心した。

登って来る時から道に迷っていることを自覚していたので、途中方向を変えたポイントは記憶していた。しかし、写真を撮る余裕はなかったので、途中の写真は残っていない。それでも枝尾根から雑木林、杉の植林帯、沢沿いの道へと迷うことなく進み、A沢貯水池まで辿り着いた。

しかし、どこで間違えたのだろうという疑問は残ったままだった。A沢貯水池を過ぎると左に農道のような道があり、富士山が見えた。少し進むと、なんとそこが正規の登山道だった。その道を根原に向けて行くと、今朝通ったA沢貯水池に直進する間違った道と合流した。その分岐の角度は15度ほどで、分岐には右に「竜ヶ岳」の目立たぬ道標があった。私は右に「県境」の目立つ道標に目を奪われて、間違って直進してしまったのだった。それと、A沢貯水池沿いに進み山道に入るという事前の調べが、初めから道を間違えていたなどと疑う余地のない先入観となっていたのだと思う。

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フォトギャラリー:2枚

間違った道は、地図では分からないほど正規登山道に近く、初めのうちは方向も同じであった。しかし途中で、正規の登山道を見つけることはなかった。

A沢貯水池に戻ってきて、仰いだ富士山。

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) 健康保険証 ホイッスル 医療品
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール カップ
【その他】 エマージェンシーシート、サポーター
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