行程・コース
天候
晴れ!
登山口へのアクセス
バス
その他:
[往路]福岡市内~阿蘇山西駅
①6:45発 博多 16番線 さくら401号 - 7:23着 熊本
<<九州産交 特急バス やまびこ号(熊本⇒大分)>>
②7:59発 熊本駅前 - 10:03着 阿蘇駅前
<<九州産交 阿蘇火口線>>
③10:30発 阿蘇駅前 - 11:05着 阿蘇山西駅
[復路]阿蘇山西駅~福岡市内
○往路のルートの逆。時刻表、切符等は感想欄の参考情報を参照のこと。
この登山記録の行程
阿蘇山ロープウェイ11:16 - 11:20杵島岳登山口11:28 - 12:00杵島岳12:04 - 14:03阿蘇山ロープウェイ - 14:26火口西駅14:35 - 14:42砂千里ヶ浜 - 15:04砂千里ヶ浜 - 15:21阿蘇山ロープウェイ
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
連休の中日となった23日、熊本が世界に誇る阿蘇山に行ってまいりました。
ご承知の通り、阿蘇山といえば、地理の教科書には必ずでてくるカルデラ式火山であり、阿蘇五岳を中心にした中央部の山々と、南北25km、東西18km、周囲128㎞にも及ぶ雄大な外輪山からなります。今年の4月から火口周辺の自主規制が解除され、火口見学が再開されていますが、ガス濃度や山上の天候等により規制がなされています。
私にとって阿蘇山を訪れるのは30年数年ぶりでしょうか。当時は車でやまなみハイウェイを走り抜け、テッパンの中岳火口と草千里を見て帰るといった慌ただしい弾丸行動。こうした私が、今は公共交通機関を乗り継いで阿蘇に登りにいくなんて、当時からすれば思いもよらず、「人間変われば変わるもんだなぁ」と妙なところで感心しながらの出発となりました。
初秋を思わせるような好天に恵まれたこの日ではありましたが、風向きがよくなかったのでしょうか、朝から火口周辺への立入規制が出されていたようで、高岳、中岳登頂を断念。こうしたこともあろうかと、オプションとして作っておいた杵島岳(きしまだけ)、烏帽子岳登頂に急遽変更です。
杵島岳からの中岳、烏帽子岳や草千里の眺めは、詳しくはレコの写真をご覧いただくとして、これはこれでなかなのもの。どこまでも広がる阿蘇の雄大な景色にしばし見とれてしまいました。想定外だったのは、杵島岳の下山ルートとしてとった「古御池火口群」縁。震災以降、人があまり立ち入っていないようで、まさかの藪漕ぎに難渋。ようやく抜け出て烏帽子岳に向かっている途中で規制解除の知らせをきき、計画を変更して中岳火口へ向かいます。
無事に中岳火口は見ることができたものの、中岳火口付近ですれ違ったハイカーを不思議に思い、「朝から規制されていたようですが、登れたのですか」尋ねると、「硫黄が臭かったが中岳に登ってきました」とのこと。中岳へ続く登山道をみていると、結構な数のハイカーが中岳まで登っていたようです。自分の確認の仕方が甘かったのか、なんとまぁ、お粗末な結果となりました。これは、もう一度、阿蘇にはこいということでしょう!タイミングをみてリベンジします。
<<参考情報>>
■九州新幹線2枚きっぷ
http://www.jrkyushu-kippu.jp/fare/ticket/10
■九州産交 特急バスやまびこ号 時刻表 ①:熊本→大分 ②:大分→熊本
① https://www.kyusanko.co.jp/sankobus/toshikan/yamabiko/table/tt1.pdf
② https://www.kyusanko.co.jp/sankobus/toshikan/yamabiko/table/tt2.pdf
■九州産交 阿蘇火口線 ①:阿蘇火口線1日乗車券 ②:時刻表
① https://www.kyusanko.co.jp/sankobus/ticket/asosen_1day/
② https://www.kyusanko.co.jp/sankobus/aso_sen/table/all_tt.pdf
■阿蘇火山火口規制情報
http://www.aso.ne.jp/~volcano/
フォトギャラリー:81枚
おはようございます。ここは熊本駅です。豊肥本線「肥後大津~阿蘇間」が熊本地震で運転見合わせ区間となっているため、これより、熊本駅~阿蘇駅、阿蘇駅~阿蘇西駅と2つのバスを乗り継いで阿蘇山に向かいます。改修中の熊本駅の壁には「くまモン」が!ほっこり見送ってくれていました。
こちらは、駅構内の床に書かれていたくまモン。来年のNHK大河ドラマ「いだてん」前半の主人公「金栗四三」をモチーフにしたバージョンのようです。
バスは熊本駅前の3番乗り場から。まずは、ここから阿蘇駅に向かいます。
途中でバスが10分ほど遅れ心配しましたが、ほぼ定刻に阿蘇駅に到着しました。ここでバスを乗り換え、阿蘇山中岳火口近くの阿蘇山西駅に向かいます。
ちなみに現在地。
阿蘇山西駅に向かうバス停には、長蛇の列ができており、乗り切れるかなと心配しましたが、無事に乗車することができました(^^)v。
阿蘇山西駅に到着。阿蘇山駅では、「今日は火口周辺立ち入り禁止規制」は出ていないとのことでしたが、阿蘇山西駅では、朝から「立ち入り禁止規制」が出ているとのこと。「えぇ~・・」、でも仕方がありませんね。中岳への登頂もあきらめ、急遽、杵島岳(きしまだけ)登山に変更しました。後からわかったのですが、どうやら中岳への登山はできたようですね・・本当に、残念なことをしました。_| ̄|○
杵島岳に登るために、阿蘇山西駅から「草千里阿蘇火山博物館前バス停」に移動。
バス停前には、草千里の素晴らしい牧歌的な風景が広がっています。奥に見えるのは阿蘇五岳の一つ烏帽子岳。烏帽子岳の前に広がる草原の広さは78万5000平方メートルもあり、真ん中には雨水が溜まってできたといわれる池があります。
こちらは中岳の方向。噴煙が見えています。
こちらは引き馬乗り場。馬に乗って草原を一周することができるそうですよ。
振り返ると、見えているのはこれから登る杵島岳。
道標もしっかり整備されており、迷う心配はありません。
登山道というよりは遊歩道といった感じですね。
青空が見えてきました。一斉に穂を出したススキが青空とマッチしてすっかり秋の気配が漂っています。
眺望もすばらしく、こちらは中岳。
そして烏帽子岳。
奥に見えるのは杵島岳。とにかく急ぎましょう。
杵島岳へ続く苦手な石段・・長いぁ・・・。
山頂が見えてきました。
地震の影響がまだ残っているんですね。
空に登っていけそう(笑)。
杵島岳山頂に到着。バス停からわずか30分ほど、意外と早かったなぁ。
素晴らしい眺望が広がっています。こちらは中岳、ピークの手前にある火口から噴煙が上がっているのが見えます。
少し視線を落とすと、丘陵地帯のあちこちに斜面が崩落した跡が残っており、地震の激しさを物語っています。
こちらは、烏帽子岳とその前の火口跡に広がる草千里。雄大な景色に息をのむばかりです。
杵島岳から北側には火口縁に沿って登山道があります。折角なので火口縁を通ってみましょう。
北側斜面にはリンドウがあちこちに咲いていました。
山頂をすぎると本格的な登山道になります。火口縁にも崩落跡があちこちに見えます。
ちらが火口縁の登山道の様子。
火口縁から、烏帽子岳と草千里。
杵島岳火口越しに見えているのは中岳。
奥に見えるのは阿蘇の外輪山。手前の小さな円錐状の美しいピークは「米塚」。「米塚」は高さ80mの小さな山ですが、れっきとした火山で、頂上のくぼみは噴火の名残だそうです。
こちらは阿蘇五山の一つ、往生岳。杵島岳の火口縁のお隣にあり、こちらも錐状の美しい形をしていますが、崩れた山肌が痛々しい。
再び中岳。眼下に見える大きな火口は「古御池火口群」。下山は、「古御池火口群」の縁を歩いてみようと思います。
「古御池火口群」縁より。こちらは歩いてきた杵島岳火口縁(振り返っての一枚)。
古御池火口群」縁より。こちらは中岳。
「古御池火口群」縁の登山道の様子。あまり人が歩いていなようで、生い茂ったミヤマキリシマやススキに行く手を阻まれ悪戦苦闘。阿蘇で藪漕ぎをする羽目になるとは、思いもよらず(^-^;。
再びの中岳。見る場所によって景色が大きくかわり、飽きさせません。
ようやく、「古御池火口群」縁の藪を抜けました。「古御池火口群」からみた往生岳。
どこまでも続くススキ野。その向こうに見えるのは烏帽子岳。
秋ですね~。
これより草千里に戻って、烏帽子岳に向かいます。
今からいきますよ~!
・・と、烏帽子岳に向かいかけたのですが、途中、火口規制が解除されたとの情報をゲットしました!急遽、行き先を変更し、これより中岳火口に向かいます(写真は中岳)。
枯沢を越え
ようやく阿蘇山西駅。
さらに阿蘇山西駅から、遊歩道経由で火口に向かいます。
途中にあった大きな噴石。当たったら、一溜りもありませんね(^-^;。
山上身代不動で無事を祈願してから、火口に向かいます。
人気の観光スポットだけあって人、人、ヒト・・・。杵島岳ではほとんど人にあわなかったので、いきなり現世に戻されてしまった気分です。(^-^;
人混みの先にあったのは中岳火口。
地球の息遣い、大地のパワーをまさに目の前で感じる瞬間です。
火口の向こうにそびえるのは中岳、登りたかったなぁ・・・_| ̄|○
こちらは、噴火にそなえての退避壕。
中にはヘルメットもあります。でも数がそれほど多くないような・・・、大勢の人が避難したらどうするのかなと、突っ込みを入れてしまいました。
火口から戻る途中にある砂千里ケ浜。木道が付けられており、中岳への登山道にもなっています。あぁ~・・、本当はここから中岳に登っていたはずなのに・・・_| ̄|○(しつこい!)
「火口荒原」。言葉から受ける印象と景色が妙にしっくりくきます。
帰りのバスの時間(15時50分)まで時間があるので、行けるところまで行ってみましょう。まずは砂千里ケ浜の向こうに見える丘まで、テクテク。
丘の上にあった中岳火口園地の案内板。
眼下に広がる砂千里ケ浜。
中岳に取り付く登山道。バスの時間もあるので、残念ながら今日はここまで。
帰りは砂千里ケ浜を通って。やや硬めですが富士山の「砂走り」を歩いているような感じです。
砂千里ケ浜の入口に戻ってきました。目の前に見えているのは、先ほど登った杵島岳。
右手に烏帽子岳を見ながら遊歩道を下っていきます。
阿蘇山西駅に戻ってきました。ちなみに、阿蘇山西駅は本来はロープウエイ駅なのですが、阿蘇山の噴火によりロープウエイの運行は休止中。そのかわり、阿蘇山ループシャトルバス(ロープウエイ代行バス)が運行されています。
阿蘇駅に戻ってきました。
16時30分のバスに乗って、阿蘇駅から熊本駅に向かいます。連休中あってか長蛇の列。事前予約者を優先して乗せるということで、予約していた私は無事乗れましたが、多くの人が積み残し・・。外国人も結構いましたが、その後のバスに無事にのれたのでしょうか。
途中で渋滞に巻き込まれたこともあり、予定より1時間遅れで熊本駅に到着。
熊本駅構内で見かけた、ご当地バスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」のユニフォームを着たくまモン。あちこちに大忙しですね。そうそう、こうした活躍が認められ、織田信長や西郷隆盛といった歴史上の人物から、「子どもに夢と希望を与える人物」として手塚治虫やスティーブ・ジョブスなどが主人公に選ばれてきた小学館の学習漫画「偉人伝シリーズ」に、61番目の偉人として「くまモン」が加わったそうですよ。
予定より遅い新幹線になりましたが、無事に乗車し帰路につきます。中岳に登ることはできなかったのですが、杵島岳からの絶景もなかなかのものでした。と、強がっていますが、まぁ、もう一度、阿蘇にはこいということでしょう。タイミングをみてリベンジすることにします。今日も無事で「おやっとさぁ」でした。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ |
着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ |
登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー |
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