行程・コース
天候
初日:晴れ、2日目:晴れ後霧後晴れ
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
自宅発(7:40)⇒所沢IC 関越道⇒藤岡JCT 上信越道⇒佐久小諸JCT 中部横断自動車道⇒八千穂高原IC⇒R299⇒R141⇒県道480号線⇒林道⇒みどり池入口着(11:45)
*関越道渋滞あり・上信越道交通量多め
*R141沿いのセブン・イレブンで昼食購入、登山出発前に食事
*みどり池入口駐車場は満車だったため、少し手前の林道の路肩に駐車
この登山記録の行程
【1日目】
みどり池入口・稲子湯唐沢橋登山口(12:21)・・・こまどり沢(13:20)・・・みどり池・しらびそ小屋(14:03)[休憩 7分]・・・中山峠分岐(14:15)・・・みどり池分岐(15:19)・・・本沢温泉(15:33)
【2日目】
本沢温泉(06:54)・・・夏沢峠(07:57)[休憩 6分]・・・箕冠山(08:42)・・・根石岳(08:57)[休憩 5分]・・・東天狗岳(09:40)[休憩 5分]・・・中山峠(10:56)・・・黒百合平・黒百合ヒュッテ(11:02)[昼食休憩 46分]・・・中山峠(11:54)・・・中山峠分岐(13:02)・・・みどり池・しらびそ小屋(13:11)[おやつ休憩 27分]・・・こまどり沢(13:59)[休憩 5分]・・・みどり池入口・稲子湯唐沢橋登山口(14:54)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
「本沢温泉入口から本沢温泉までの林道が通行止め」と本沢温泉から連絡を頂き、また白砂新道も通行止めで、台風24号の影響による登山道の支障が各所で出た八ヶ岳。
私たちも当初は1週間前の9月30日(日)から10月1日(月)で計画をしていましたが、台風24号通過で1週間延期。そうしたら今週は台風25号の予報で中止が危ぶまれたものの何とか天気が回復し、無事に決行することができました。
登山ルートも稲子湯温泉近くのみどり池入口からしらびそ小屋(みどり池)・中山峠分岐・みどり池分岐経由で本沢温泉着、本沢温泉からも夏沢峠・箕冠山・根石岳経由で東天狗岳へとルート変更も余儀なくされたため、当初の計画よりも大分ロングコースとなってしまい、時間的にも体力的にも西天狗岳登頂は断念せざるを得ませんでした。
私たちが丁度東天狗岳に登頂した時は霧がかかって眺望が遮られてしまったのは残念でしたが、その他の時間帯は台風一過の晴天で、気候的にも丁度良かったです。
このルートは針葉樹林と広葉樹林が混在しているため、山肌全体が紅葉といった風景ではありませんが、広葉樹林の紅葉は見頃で秋を満喫できた登山でした。
ルートの注意点として、帰りのこまどり沢からみどり池入口までの間に「稲子湯
1.0km」の標識がある所は、「そのまま林道を直進」し、「稲子湯 0.6km」の標識がある所を左折するようにしましょう。
その他詳細は以下の通り。
【みどり池入口(1574m)~みどり池・しらびそ小屋(2037m)】
みどり池入口の駐車場は20台位駐車可能。私たちが到着時には既に満車で、手前の林道沿いの路肩に何とかスペースを見つけて駐車できました。
早目の昼食としてコンビニで購入したおにぎり弁当を食べ、荷物入れ替え、トレッキングシューズへ履き替え、準備運動をして出発。
登山口の詳細名称は「稲子湯唐沢橋登山口」。登山口のゲートを入って右側に登山届ポストがありました。
みどり池方面はそのまま直進し、唐沢橋を渡って林道を歩きます。途中で登山道らしい近道がありますが、また林道に出ます。途中からは本格的な登山道となり、勾配も急になって来ます。
みどり池まで0.3km地点からは、平坦で切り通し状の道を進むと「みどり池キャンプ場」が右手にあり、その先にみどり池・しらびそ小屋への入り口があります。
しらびそ小屋のトイレは建屋の右手奥にあり、男女共用個室1室のみ(和式、足踏みポンプ水洗式)。利用料100円を入口の木箱に入れます。
【みどり池・しらびそ小屋~中山峠分岐(2043m)~みどり池分岐】
みどり池は台風24号の名残りからかかなり増水していて、池の端の登山道が水没していたため、中山峠・夏沢峠方面へは迂回路の指示に従って進みます。
中山峠分岐までの道はほぼ平坦で、そこからみどり池分岐(夏沢峠)方面へは左折して進みます。
しばらくは平坦な道ですが、所々水たまりが出来ているので気を付けて進むと木道が出て来ます。道すがら倒木が多く、ここにも台風の爪痕が感じられます。
分岐の手前からは少し急登となり、登りきると下に林道が見えてくるので下るとそこがみどり池分岐です。本沢温泉入口からの林道(当初計画のルート)と合流しますが、ロープが張ってあり「通行止め」の札がぶら下がっています。
【みどり池分岐(2085m)~本沢温泉】
みどり池分岐からは林道を緩やかに下って行きます。「本沢温泉へ10分」という札が木にくくりつけてあります。途中に根元から折れて土ごと盛り上がっている倒木があり、台風24号の被害がここでも感じられます。しばらく歩くと「本沢温泉キャンプ場」があり、その先の簡易橋を渡って、カーブを登って行くと「日本の秘湯 本沢温泉」「日本最高所野天風呂」の標識が現れ、右手に本沢温泉の建物があります。
【本沢温泉(2106m)】
建物正面奥が入口で、玄関を上がった左奥に受付フロントがあります。丁度、到着のピークの時間帯で、順番待ちとなりました。受付で宿泊料金を払い、館内見取り図をもらい、内風呂・洗面所・トイレの場所を確認して、奥の新館へ向かいます。
宿泊料:新館個室(7号室は4畳半位の広さ、布団3セットあり、部屋の鍵なし、ハンガー2個あり、物干し用の紐をぶら下げることは出来ませんでした)
一泊二食付11,200円/人
食事:食堂で一斉
夕食17:30~ ご飯(お替り自由)、味噌汁(土鍋から汲む)、魚のフライ・キャベツ添え、ポテトサラダ、豚肉と野菜の中華風あんかけ炒め、ひじきの煮物、切干大根の煮物、そば・そばつゆ付き、お茶(お替り自由)
お酒は、生ビール、缶ビール、地酒、にごり酒、ハイボール缶などありました。
ワインはなし。
朝食6:00~ ご飯(お替り自由)、味噌汁(土鍋から汲む)、味付けのり、ソーセージ、卵焼き(写真を撮り忘れたので記憶が定かではありません)
洗面所:食堂横の階段を降りて奥にあります。
流しに蛇口が5ヶ所位。水は四六時中流れっぱなしです。水に不自由しないのはありがたいです。
トイレ:洗面所の対面に男女別にあります。女性用は個室が4カ所(和式1、洋式3)。
男性用は小便用が2つ、個室が4カ所(和式・洋式各2)。
内風呂:洗面所・トイレの手前を右に行ってさらに奥にあります。男女別。洗い場は2箇所ありますが、石鹸が使えないので、ほとんど使われていないようです。
浴槽は大人4人位が入れる大きさ。木の蓋が重いので、1人で入る時は2枚位取って入ります。脱衣所は棚に籠が4つほど置いてあります。
売店は利用していないので不明です。
【本沢温泉~夏沢峠】
昨日登って来た登山道をそのまま進みます。木に「夏沢峠まで1時間」という表示がくくりつけてあります。左側に沢の音を聞きながら5分位登ると「ここは野天風呂入口」という標識があり、左折して下ると野天風呂、直進すると夏沢峠・硫黄岳方面となります。登山道からは野天風呂は見えません。左正面に硫黄岳の山肌も見えて来ます。広葉樹は紅葉・黄葉していて、針葉樹の緑とのコントラストが青空に映えとても綺麗でした。段々斜度も増してきてつづら折りの道を登って行くと、ヒュッテ夏沢の屋根が見え、まもなく夏沢峠に到着しました。所要時間はコースタイム通り1時間位でした。
ヒュッテは閉まっていて、岩が多いものの少し広くなっている場所で、休憩しました。
硫黄岳へは標識を左に、オーレン小屋・夏沢鉱泉へは直進、私たちは右手の根石岳・天狗岳方面へ進んで行きます。
【夏沢峠~箕冠山】
森の中の道を進んで行きます。緩やかに登って行った先に箕冠山の山頂があります。
山頂標識はありませんが、三角点はあります。少し進むとオーレン小屋からの道との合流点があり、そこに「ここは箕冠山」と「オーレン小屋・桜平方面」「根石岳・天狗岳方面」への標識と「箕冠山周辺案内図」があります。
【箕冠山~根石岳】
根石岳・天狗岳方面は右手の道を下って行きます。下り切った所が広い鞍部になっていて、「根石岳山荘方面 水場あり」の標識があり左に進むと山荘があるようですが、ここからは見えません。正面に根石岳が見えるので直進します。最後はガレ場で登りきると山頂です。「根石岳山頂」の標識がありますが、それ程広くはありません。
右下の方から大分雲が上がって来て、先に見える西・東天狗岳の東の方は雲に覆われ始めてしまいました。両峰とも山頂に人がいるのが見えます。
【根石岳~東天狗岳】
ここから先は段差のあるガレ場を下るので、トレッキングポールはしまい、手足を使った4点支持で進みます。下り切った鞍部を進むと「ここは白砂新道入口」の標識が現れ、本来は本沢温泉からここに上がって来る予定だったんだなぁと思いました。
文字通り道は白砂が多いです。岩場の山を一つ越えて、その先にある緑の網橋が歪んでいて少し怖いですが何とか渡って登りきると「東天狗岳山頂」です。
【東天狗岳(2639m)~中山峠(2410m)~黒百合平(黒百合ヒュッテ)(2389m)】
私たちが丁度山頂に到着した時には、雲に覆われてしまい、西天狗岳はまだはっきり見えましたが、その他の眺望はなかったのが残念でした。段々霧が濃くなって来たので下山することにしました。この先しばらくはガレ場の下りで、霧で岩が濡れていたので滑らないように気を遣わなければならず、結構疲れました。途中に「すりばち池・黒百合平(天狗の奥庭)方面」への分岐がありますが、私たちは中山峠経由で行くため直進しました。ガレ場を下りきると木道が現れ、森の中へ入って行きます。髪の毛に霧の水滴が付着して何とも滑稽でした。
やっとの思いで「中山峠」に到着し、一旦左折して黒百合ヒュッテへ向かいました。
【黒百合平(黒百合ヒュッテ)~中山峠~中山峠分岐】
私たちが黒百合ヒュッテに着いた頃には、日差しが戻って来てお天気が回復してきました。ヒュッテの中で、早目の昼食を摂ることにしました。私たちは「ハンバーグカレー(らっきょう・福神漬け付き) 1,200円」と「ホットミルク・コケモモティ各500円」をいただきました。ハンバーグは手作り風で、カレーもお肉が沢山入っていて、エネルギー補給にはもってこいでした。ホットミルクも濃い味で山の中で飲めるのはありがたかったです。美味しい昼食がいただけて満足しました。奥にあるトイレも綺麗なバイオトイレでした。使用料200円を入口にある箱に入れます。
黒百合平では、来た時にはまだあったテントが帰る時には全て撤収されていました。
また中山峠まで戻り、「みどり池・稲子」方面に直進します。ここからは登山ルートの中でも一番の難所で、最初に鎖場が現れ、その後もガレ場を200m位一気に急降します。気を付けていたもののそれでも転んで尻もちをついてしまいました。下り切ったあとは土メインの登山道となり、上を見上げるとよく下って来たものだと感心してしまいます。少しずつ斜度も緩やかになってきて、森の中でちらほら見える紅葉・黄葉に癒されました。しばらく歩くと見慣れた光景が現れ、「中山峠分岐」まで戻って来ました。
【中山峠分岐(2043m)~みどり池・しらびそ小屋(2037m)】
ここからは昨日と同じルートを帰って行きます。しらびそ小屋前のテーブル&ベンチでおやつ休憩(カフェオレ・一本満足バー バナナタルト)としました。
みどり池はまだ水量が多かったです。トイレを済ませて下ります。
【みどり池・しらびそ小屋~こまどり沢~みどり池入口】
「稲子湯 下山道 1時間15分」の標識に従い、さらに下って行きます。途中で林道と合流しますが、「稲子湯 0.6km」の標識のところで左に折れて森の中の近道を下ります。岩がゴロゴロしている所もありますが、「唐沢橋」が見えたらその先に登山口ゲートも見えてゴールです。
3年前に初めてチャレンジした天狗岳、当時は西側の渋御殿湯からのルートでしたが、慣れないガレ場の連続に予想外に時間がかかり登頂は断念。昨年9月下旬に皇太子殿下が天狗岳を登頂されたことを新聞で読んで知り、私たちも2度目のチャレンジを決意しました。今回は東側ルートからのアプローチでしたが、台風による通行止めでロングルートとなってしまったため、西天狗岳はまた次回以降にお預けとなりました。
西天狗岳登頂のためには、黒百合ヒュッテで一泊するのが良さそうだと思いました。
フォトギャラリー:29枚
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