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大山バリルート@広沢寺~不動尻~唐沢峠至梅ノ木尾根経由、日向薬師

大山、矢草ノ頭、二ノ沢ノ頭( 関東)

パーティ: 1人 (みや さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路:本厚木駅→馬場リハビリ入口
復路:日向薬師バス停→伊勢原駅

この登山記録の行程

馬場リハビリ入口バス停(07:20)・・・広沢寺温泉入口(08:05)・・・不動尻(09:12)・・・唐沢峠分岐(10:35~10:45)・・・唐沢峠(10:55)・・・矢草ノ頭(11:17)・・・梅ノ木尾根分岐(11:23~12:15)・・・大沢分岐(13:00)・・・浄発願寺奥の院(14:25)・・浄発願寺入口(14:55~15:30)・・・日向薬師バス停(15:55)

コース

総距離
約10.4km
累積標高差
上り約1,038m
下り約1,012m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 今年の5月に遭難死があった事で知った梅ノ木尾根。名前の由来は分からないが、よく行く日向渓谷キャンプ場の背後にあるこの尾根を歩いてみたくなった。
 さらに最近はまっているGPSアプリのジオグラフィカを使い、積雪時にオートナビゲーションできるくらいのルート情報を入手するため、広沢寺温泉から唐沢峠に向かい、梅ノ木尾根を下り、日向薬師へ向かうルートを計画した。
 当日は薄曇りで日差しは弱かったが、秋から悪天候の中での山行続きだったため、久しぶりのドライコンディションにちょっと浮き立つ感じだった。

 駅から少々離れている本厚木の厚木バスターミナルは、駅に案内もないことからわかりにくかったが、交番で行き方を聞いたりしながら見つけることができた。
 バスはできれば広沢寺温泉行きに乗りたかったが、到着が遅くなるので広沢寺温泉より2km程手前にある馬場リハビリ前行きに乗った。

 馬場リハビリ前でバスを下車し、少し歩くと大山が見える場所に出た。山座同定アプリのPeak Finderで山座同定をしてみたが、鐘ヶ嶽などのデータは入っていなかった。
 広沢寺前に到着し、登山届けの投函とトイレを済ます。駐車場には岩登りのグループがいた。

 二ノ足林道は杉林に囲まれた少しくらい感じだったが、真っ暗で灯のない山神トンネルを抜けると落葉樹に囲まれて明るくなる。右手に見える七沢山には所々紅葉が見えて、手前の谷底から川の音が聞こえる。
 林道終点、山ノ神沢に掛かる橋を渡って少し行くと不動尻に着いた。蕾を付けたミツマタの木があり、春に来るのが楽しみだ。

 二ノ足林道尾根は踏み跡がしっかり着いて危険箇所はないが、ロープは張ってあるものの作業道が所々に入り組んでいるので位置確認は入念に行った。時折混じるイロハモミジの真っ赤な紅葉を眺めながら、最後の急登を登り唐沢峠への合流に出た。
 合流点から一度下ると、夜景が素晴らしそうな唐沢尾根に着く。
 唐沢峠から矢草ノ頭まではヤセ尾根が多いものの鎖が設置してあるので危険な感じはしなかった。 右手に大山の鉄塔を眺めながら矢草ノ頭を少し行った先に、梅ノ木尾根の取付があった。

 取付にはロープが張ってあり、そこから覗く梅ノ木尾根はかなりの急斜面だ。
 こけたらだいぶ下まで落ちそうな尾根を少し下ると、少し日当たりの良いちょっとした広い場所があったので昼食を取ることにした。
 今回は調理をできそうな場所の見当が付かなかったので、本厚木の駅で買ったバゲットサンドを食べた。
 ゆっくりと食事して、紅茶を飲みながらこの先のコースを確認する。30分ぐらい居たのに誰も通らない。何かあったら誰にも発見されないルートだなと思った。

 食事後、先に進むと枯れ枝で通せんぼしているような場所があったが、そこから左手に下ると何に入りそうな感じだったので真っ直ぐ進んだ。
 すぐに大きな倒木の根が見える場所に出たので乗り越えると、急に濃厚な獣の臭いがした。ズーラシアの大型肉食獣の檻の近くからするような臭いだった。周りを確認するが熊はいない。現在位置を確認すると1本南の尾根筋だった。
 このまま進んでも梅ノ木尾根に合流できそうだったが、登り返して先程の通せんぼの場所から下ると梅ノ木尾根に乗ることができた。

 あとは概ね踏み跡が有り、少し薄いところも踏まれてつやが出ている木の根を見ながら下って行った。大沢分岐の手前ぐらいで初めて後から一人やってきた。その人は結構なペースで下って行ったが、両側は結構な斜面なので確実性ととるため急がない。

 大沢分岐の味のある道標の側には日向薬師の手彫りの標識。三峰山を後にして進む。
その先の幅1mもない、崩れやすく切り立った岩稜から後ろを振り返ると大山、右手に見晴台のある雷ノ尾根を抜けて杉林の中を下り、浄発願寺の奥の院に到着した。

 ここを開いた弾誓上人が木食修行をしたという岩屋は思った以上に広く、解説板で示されている絵によると、弾誓上人の修行中は、入口付近を物の怪が囲んでいる様子が描かれている。当時はニホンオオカミもいただろうから、そうした生き物たちが物の怪だったのだろうと考えた。
 次いで子安地蔵、浄発願寺本堂跡を抜けクアハウス山小屋まで降りた。

 クアハウス山小屋は開いていて、日帰り入浴と共にレストランもやっていた。狩猟期ということもあって鹿肉料理がメニューにあったので少し遅かったが食べていくことにした。
 選んだのは鹿肉の味噌焼きで、味噌仕立ての鹿肉サイコロステーキはプリプリとした赤身肉で旨かった。入浴も考えたが、帰宅が遅くなりそうなのと、風呂に入ったら出られなくなりそうだったので早々に出発した。
 日向薬師のバス停には30分弱で到着し、丁度良いタイミングでバスが来たのでこれで伊勢原駅まで行って帰宅した。

 今回のルートは手軽に深い山奥の感じを味わえるルートであったが、梅ノ木尾根などはやはり登山道ではないバリエーションルートであり、滑落の危険箇所も多く、道迷いの可能性も高いルートだ。 さらに助けを求められる人も少ないため、滑落し動けなくなったら生還は厳しいだろう。
 やはり山は異界。弾誓上人の岩屋の解説板の絵は、そのような様子を書いているのだろうと感じた。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 ホイッスル
医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール GPS機器 ライター
【その他】 装備重量:約9kg
食料:昼食@バゲットサンド
非常食:カロリーメイト+ブラックサンダー
水:紅茶0.5L+水0.5L

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