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隣の村から、峠を越えて干支の里

笹尾根浅間峠、聖武連山( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

薄曇り

登山口へのアクセス

バス
その他: 往)JR武蔵五日市駅 9:00発数馬行きバスにて、上川乗バス停下車
復)上野原駅まで徒歩(新井バス停以降でバス利用可能)

この登山記録の行程

上川乗バス停(9:35着/9:50出発)-山の神祠(10:27)-浅間峠(10:52/10:57)-砂防堤林道(11:30)-集落へのトラバス道(11:45)-猪丸集落(11:50)-(集落内散策、牛頭天王社、鷲神社参拝)-新山王橋(12:40)-聖武連山西ルート登山口(13:10)-聖武連山頂(13:40/13:46)-東ルート登山口(14:05)-能岳登山口分岐(14:14)-(西澤の滝)-向風バス停(14:25)-新井バス停(14:40)-国道20号合流(14:55)-(上野原市街地散策、御嶽社、大けやき、牛倉社)-上野原駅(15:50)

コース

総距離
約17.7km
累積標高差
上り約1,117m
下り約1,341m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

檜原村から峠を越えて棡原の猪丸集落を訪ね、地形図の索引名に迄なった往時の面影を探し歩いてきました。山では無く、集落を結んで歩くのが目的でしたが、おまけに登った聖武連山の展望も高得点です。

≫一週間前に亥年の初登りをした要害山の山頂から笹尾根を眺めている内に、猪丸(いまる)の地名を思い出し、早速地図を広げて考え付いたのが今回のコースです。

猪丸と言えば、この歳になって山登りを再開するに当たって2万5千分1地図を買い込んだ際、笹尾根や浅間嶺の載った地図の索引が、この聞き慣れない地名だったので違和感を覚えたことを思い出します。

あれから2年半、昔の人々の生活と山との関係がとても深かったことを学んだ上で地形図を眺めれば、上野原と、檜原村や小菅村を結ぶ猪丸集落が、地域交易の中心地として地図の索引名になる程に賑わう土地だったことに合点が行きます。 上川乗から浅間峠を越えて猪丸まで、身軽な荷物で約2時間、ほぼ「いっとき」の間でしたので、昔の人にとっては「ちょっくら行ってくんべ、」の距離だったに違いありません。

笹尾根の南面に日を浴びて広がる猪丸は、思った以上に明るく大きな集落でした。 ひとりボールを蹴って遊んでいた小学生の姿が印象的で、折しも正午を知らせる大音量のチャイムが却って静寂を誘います。猪丸という地名でさえ住所として使われることは無くなってしまった様ですので、電信柱や公衆トイレの看板などに地名の面影を見つけると少しホッとします。

猪丸集落の下の新山王橋から、鶴川の左岸を通る静かな旧道を歩いて上野原に向います。途中、聖武連(しょうむれ)山に立ち寄って山頂からの眺めを楽しみましたが、残念ながら今回も富士山を見る事は出来ませんでした。

新井バス停から先はバスの便数も増えますが、折角ですので、檜原村から出掛けて来た村人のつもりになって市街地まで歩いてみました。 振り返れば、笹尾根や権現山の稜線が北の空に伸びやかです。

上野原小学校に立ち寄って国指定天然記念物の大けやきを写真に収め、バス通りから見える新町の牛倉神社に下山の挨拶を済ませると、そのまま上野原駅まで歩いて一福食堂へ。

干支に因んで何が目出度いという訳でもありませんが、古き良き時代を思う長閑な一日でした。

本日の総歩数32,299歩、歩行距離22.4km、消費カロリー1,437kcal、脂肪燃焼量102g也。

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フォトギャラリー:76枚

武蔵五日市から数馬行きのバスは冬期運行となっています。この日は馬頭刈尾根を登る団体さんがいて、増便が2台出ました。

上川乗バス停で下り、杉の大木が目印の熊野社に向って遙拝してから浅間峠道に向います。

秋川を渡って、県道33号を歩きます。

程なく峠道の登山道です。

植林帯の道は歩き易く整備されています。

途中、山の神の祠があります。

十里木の木住野林業さんが寄進した物の様です。

よく見かけるこのマークの由来に納得。

尾根の上部は冬枯れの広葉樹林帯になります。

バス停から、ほぼ1時間で浅間峠に到着しました。

何度目かの浅間峠です。二本の大杉と山の神にご挨拶。

そのまま、峠を南に下ります。

南側は杉の植林帯が続きます。昔は富士山が見えた筈なのですが。。。

古道の名残りですね。

30分強で、林道に下りてきました。

林道の途中から、猪丸集落に抜ける横道に入ります。

集落まで、水道用のパイプが伸びています。

集落の縁に飛び出し、いきなり展望が広がります。

牛頭天王のお宮にお参り。

正面に見えるのが、先週歩いたコヤシロ山の尾根、左の小山が聖武連山ですね。

西南には、権現山の前衛、雨降り山です。

猪丸集落をぐるりと巡ってみましょう。

明るい山裾に、土地が開けています。

猪丸の地名の痕跡を見つけました。しかも、猪丸1です♪

斜面の畑で、お婆ちゃんが畑作業しているのが見えます。

かなり大きな山上集落です。

東の方角。

道端に普通に佇む石仏。

人影はまばらです。

鷲神社にご挨拶。 二本の御神木が見事でした。

また、地名の名残りを見つけました。

こちらにも猪丸の名前が残っていましたが、この棡原小学校は廃校となっています。

学校脇から県道に下ります。昔は通学路だったのでしょう。。。

県道33号と18号が交わる新山王橋です。正面は中学校の校舎跡です。

駄菓子屋さんのような佇まいの店舗跡。昔は学校帰りの子供たちの溜り場だったのでしょうね。

鶴川の左岸の旧道に入ります。

鶴川の谷が深い!

笹尾根を振り返ります。

聖武連山西コースの登山道入口です。

聖武連山の西コースは、九十九折れの山腹道です。

山頂には電波塔が立っていて、南~西に掛けての展望が開けます。

権現山の方角。

先週あるいた要害山の山頂の樹が見えます。

南には、上野原の台地が広がっています。

晴れていれば、富士山も見える筈です。

下りに使った東コースは、落ち葉の急坂が続き、補助用のトラロープが有り難く感じます。

車道に戻ってきました。ほぼ一時間の行程でした。

聖武連と能岳の谷間から生藤山が見えます。

能岳・八重山ハイキングコースの登山口を通過します。

途中、西澤の滝というのがありました。

水量は少ないですが、滝壺が見えない程の深さです。

能岳・八重山を仰ぎ見ます。

こちらは虎丸でしょうか。

鶴川の対岸に聳える(?)のは、おっぱい山(要害山)ですね。

折角ですので、三つ頂きました。

新井バス停に到着です。ここから1時間に3本程度のバスが出ていますが、そのまま上野原を探索します。

上野原のシンボル、大けやきのキャラクター、ケヤッキ―です。

酒まんじゅうも有名ですね。

国道20号に出てきました。街の中心部です。

少し遠回りしてしまいましたが、、、大けやきは上野原小学校の校庭に立っていました。

学校の横の月見ヶ池。

学校の裏に鎮座する御嶽神社です。

ぐるりと回って、小学校の正門にやってきました。

鍵のかかった正門越しに、大けやきの写真を撮ります。

写真では大きさが伝わりませんが、、、推定樹齢800年以上、目通り幹囲8.6m、国の天然記念物に指定されているそうです。

バス道から見える、新町の牛倉神社にも立ち寄りました。

撫牛の頭を撫でておきました。

ここの御神木も見事です。

狛犬は若いものでした。

中央高速越しの権現山です。

上野原駅に戻ってきました~。

早速、駅前の一福食堂へ♪

なんか落ち着きます。。。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 行動食
テーピングテープ

みんなのコメント

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  • ガバオさん こんにちは。

    ひなびた、生活感がある、ほのぼのレコでした。癒されます。
    古道歩きは、私も大好きですし、昔の峠道は、特に風情がありますね。
    コタツに座り、みかんを食べ、お茶を飲み飲み拝見するとぴったりです。

    山村は、平地があっても、東南向きでなければ家も畑も作らず、斜面を上手に活用して生活してますが、斜面で長時間作業するのは結構大変だと思います。平坦な畑でも大変でしたから容易に想像出来ます。御婆さん、頑張っていますね。余談になりますが、畑に石ころがあると、私は皆拾ってしまう方ですが、山では残すと聞きました。昼間温まった石が蓄熱し、夜間の凍結から作物を守るんだそうです。感心するばかりです。

    前回のレコがありますので位置関係が良くわかりましたし、最後の締めも期待通りでした。(笑)
    今回はもつ煮ですね。美味そうです。柚子湯も温まりますね。

  • ガバオさん、こんにちは

    今回も楽しそうな峠歩きですね。学生時代、自転車に乗ってい頃は、多摩丘陵の峠超えをごく普通にやっていました。峠の向こう側の景色には、いつも強い憧れを感じていたように思います。峠に立った時の眺望が急に開けるのも、なんだかワクワクするような、胸が締め付けられるような、自分が帰るところはこちら側ではなくて、あちらなのではないかなんて夢想していた気がします。ま、今は稜線歩きの魅力にとりつかれていますが・・・笑

    浅間峠への道、同じお宮に注目しているあたり、嬉しく思いました。

    プックルファザーさんのコメントにある、山の畑では石ころを残しておくという話、感心しきりです。

    私もモツ煮に一票です!

  • ガバオさん、こんにちは。

    笹尾根の浅間峠を「この様な使い方」に感心してしまいました。と言っても、昨年のイヴに
    伊豆ヶ岳東尾根に取付く最短ルートで森坂峠越えをやった人間がそんな発言は出来ない
    ですね(笑)

    浅間峠は長大な笹尾根・三頭山から陣馬山間を完歩すべく、この峠で2回に分けて歩いていますので、上川乗からの道を少々懐かしく見ていました。でも峠を越えるとそこは山梨県なのだ!
    と、道標の違いで判り易いですね。

    中央線沿線のハイク、春に歩くと面白そう。勿論(許されるならば)締めは一福で決まり。
    モツ煮に七味を振って熱燗でも冷でも・・・・・たまりませんね!(笑)

  • ガバオさん、こんばんは~!

    一日違いでこのエリアを歩かれていたのですね!干支にちなんだ猪のつく地名は思いつきませんでしたが、ちゃんとあるのですね。地名の名残を探しながら歩いて見つけたときはなんだか
    嬉しくなってしまいますね。小学校も今は廃校となり、寂しさも漂いますがかつては多くの
    子どもたちが走り回り、駄菓子屋でお菓子を買っていたのでしょうね。古き良き昭和の時代が
    よみがえってきました。あの頃は楽しかった・・・。(笑)

    〆は2週連続の一福食堂ご利用ですね。(笑)庶民的な感じがいいですね。秩父の「駅前」同様、
    ガバオさんはもうこちらの顔なじみですね!

  • プックルファザーさん、こんばんは。

    早速のコメント、ありがとうございます。
    肩を痛めているせいか、最近、この様な大人し目の低山歩きがとても心地良く感じる次第です。

    よそ者の分際で、人の減ってしまった山間集落についてとやかく語るのは憚れるところですが、少しでも多く日本の原風景に触れてみたいと思いますし、場面によっては、こちらが元気付けられるようなことさえあります。

    その点、プックルさんは実践派ではるかにお詳しいですね。畑の石のお話など、目から鱗です!。
    私の方は、現地の経済発展に少しでも役立つよう、必死にお風呂やお酒を頂くことにします!(笑)

  • すてぱんさん、こんばんは。

    すてぱんさんも、自転車で峠越えをされた口ですね!
    山の上下で峠の字は、日本で生まれたやまと言葉なのだそうで、如何にも日本らしくて良い文字ですよね。
    因みに、英語ではPass、中国語では「通」だそうで、これでは面白くも何ともありませんね!

    これからも、色んな峠を越えて、色んな山麓酒場を訪ねに行きたいと思います。(笑)

  • 西東京猛虎会さん、こんばんは。

    確かに、浅間峠をこの様に使うのは、ある意味勇気(!?)が要りました。(笑)
    生藤山のレコにもコメントさせて頂きましたが、軍刀利神社から笹尾根を歩いて猪丸に下りることも考えたのですが、折角の機会なので、初志貫徹で浅間峠を越えて、ついでに上野原まで歩き通した次第です。

    一福ですが、実は正式には「ラーメン屋」なんだそうです。
    丁度良い座敷もあるので、いつかオフ会でも使えそうです~(笑)

  • すーさん、こんばんは。 コメントありがとうございます。

    猪に因んだ山と言えば秩父の猪狩山を思い浮かべるのですが、一度歩いているので、(山ではありませんが)猪丸を歩いて見た次第です。

    それにしても、前日に生藤山レコを拝見したので、私もびっくりしました!
    土曜日は天気が悪かったので、三国山からの富士山は見られなかったようですが、三国山の隣の軍刀利神社元社のピークは、笹尾根の中でも一番の富士山ビューポイントですので、次回の赤線つなぎの時は是非、晴れた日を選んでお出かけください。

    その時は是非電車で行って、一福にも寄ってくださいね(笑)

  • ガバオさん、こんばんは!

    猪丸、聖武連山に行かれましたか!しかも干支がらみのくだりで猪丸をせめてくるとは、これは参りしました!。さすが師匠と言わせていただきましょう。権現山も相変わらずいい感じですね~、懐かしい。猪丸、聖武連山、私にとって上野原で未踏ゾーン、しっかりポッケに入れさせていただきました。

     ぼっけもん拝

  • ぼっけもんさん、こんばんは!

    コメントいただいていたのに、レスをすっかり失念しておりました!スミマセン(大汗)
    ぼっけもんさんが毎年干支がらみの山行をされているのに触発されて考えたのが今回のコースでした。
    二週連続の上野原で、早くも一福食堂に馴染んでしまいました(笑)

    ところで、2019年ももう2月の中旬ですね~。時間の経つのが早くて、亥年だったことも忘れてしまいそうです!

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