• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

東京裏町アルプス拾遺01(台風一過のご近所編)

代官山、鉢山、澁谷山、ナマコ山、東京アルプス予定地、立山、大久保利通墓、霞ヶ岳、四ツ谷須賀神社、お岩稲荷、策の池、稲荷山、赤根山、豊川稲荷、赤坂氷川神社、三井山、霞山、阿部山、堀田山?、ネギ山、雷電山、蜀江坂、長者丸( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:徒歩

復路:目黒→らーめん田丸→目黒→東急目黒線→武蔵小山→武蔵小山温泉清水湯

この登山記録の行程

代官山(駅)5:31→鉢山(公園)5:41→澁谷山(渋谷城跡、金王八幡宮)5:51→渋谷駅6:10→ナマコ山(遺跡、NHK)6:22→東京アルプス予定地(PARCO)6:26→原宿駅6:38→表参道交差点6:53→立山(墓地)7:01→大久保利通墓(青山墓地)7:17→神宮外苑7:21→霞ヶ岳(信濃町駅前)7:35→みなもと町公園7:48→四ツ谷須賀神社8:01~07→お岩稲荷(於岩稲荷、田宮神社)8:18~23→策の池(津の森弁財天)8:35→稲荷山(茶ノ木稲荷神社、市谷亀岡八幡宮)8:53~58→四ッ谷駅9:12→赤根山(迎賓館)9:15→豊川稲荷9:28→赤坂氷川神社9:49→三井山(久國神社裏、アメリカ大使館宿舎)9:56→六本木ヒルズ10:16~20→霞山稲荷神社(櫻田神社)10:26→阿部山(お馬さんの碑)10:35→堀田山?(日赤医療センター)10:49→ネギ山(ネギ山坂上)11:03→雷電山(児童遊園)11:23→蜀江坂(蜀江台、卒古台、聖心女子学院裏)11:28→目黒自然教育園(長者丸、台風のため休園)11:46→目黒駅11:53

合計6時間22分

コース

総距離
約26.4km
累積標高差
上り約270m
下り約270m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

10月13日(日)は、前日の台風で午前中電車が動くかどうか定かではなかったので、家から歩いていける範囲の東京23区の登り残しの山を一回りしてきました!

台風は多摩川が危険水位に達したとか下町方面で避難勧告が出たとか騒いでいた割には、城南エリアは雨風共にたいしたことなく、早朝の目黒川や渋谷川は標準水位でしたし、倒木も根津美術館の前で1本見かけただけであとは皆無でした。

ただ朝は電車が全く動いていなかったので、普段は人でごった返している渋谷駅前も数人の人しかおらずゴーストタウン化しており、原宿や神宮外苑は遠出を断念した感じのランナーやウォーキングの人がやたら多く、赤坂・六本木周辺は交通機関の麻痺でホテルの周辺を散歩するしかない外国人観光客ばかりだしで、昼から普通に戻ったもののそれなりの影響はあったみたいです。あとコンビも朝はほとんど閉まっていたので、開いてる店探してうろつく若者とか。

とにかく5時半になれば明るくなるので、その頃にスタート地点の代官山駅に着くように5時ちょっと前に自宅を出発。代官山駅は代官山のほぼ一番高い場所にあるので、ここが「代官山」の山頂ということで。

続いて「鉢山」というのがあるみたいなのでそこへ向かいます。ここは代官山に鉢山町というのが地名として残っていて、その中で一番高いのは西郷山近くの都立第一商業高校あたりなのですが、一応鉢山公園という公園があるのでそこへ向かいます。ここは段差はあるものの単なる児童公園。昔は塚でもあったんでしょうか?

続いて並木橋を通り、渋谷で神社といったらまずここの「金王八幡宮」に向かいます。青学に向かう途中の歩道橋にデカデカと名前が書いてあるあそこです。ここには昔の「渋谷城」の跡で隣の東福寺と併せて「澁谷山」とも呼ぶそうです。

金王八幡から渋谷駅に下り、台風で人影まばら過ぎるスクランブル交差点を渡って公園通りの上にあるNHKを目指します。NHKのある場所は昔は陸軍の練兵場で、練兵場として整地される前は「ナマコ山」と呼ばれる前方後円墳があったらしいです。陸軍がいたお陰で山頂標識の代わりにニニ六事件の碑があります。

ここいらで忘れてはいけないものがもう1つあります。それは今建築途中の新しいPARCOのビルの屋上に造られる予定の「東京アルプス」という展望台です。渋谷の街を見下ろす新名所になるかも知れません。

渋谷から台風一過の原宿表参道がどうなっているかチェックして、次の「立山」に向かいます。表参道はさぞかし折れた木の枝から葉っぱやらが酷いだろうと思って行ったら、全然たいしたことはありませんでした。ただ渋谷同様人は全然いないのに、ここは代々木公園が横にあるので、それをいいことにこっちまで遠征してくるランナーがやたら多かったのが印象に残りました。まあ普段は早朝でも表参道を全力疾走は出来ませんからね-。この傾向は他の場所でも見られました。

表参道を抜け、青山通りを渡って根津美術館の角を左に進むと、橋の手前の右前に立山墓地が見えてきますが、ここが「立山」です。橋の下の外苑西通りは渋谷川の谷間なので、橋の向こうの青山墓地から見ると確かに山のように見えます。

立山の次は「青山」です。
青山というのは青山氏の屋敷がこの近所にあったからつけられた地名で、青山という山はないのですが、あえてでっち上げるとしたら、小高い尾根1つを丸々緑が多い墓地にした青山霊園以外は有り得ないと思います。その青山霊園の頂点に立つのが維新の英雄(悪役?)「大久保利通」の墓です。標高もほぼ一番高いあたりにあるのでここが青山の山頂ということで。

青山墓地から次は神宮外苑に向かいます。ここはイチョウの紅葉の名所なんですが、1ヶ月早いとさすがに全然色づいていません。しかしここ、いつもランナーが多いんだけど、今日はさらに多い気がするのはやっぱり台風のせい?

イチョウ並木を抜け、絵画館を横目で見ながら進むと、信濃町駅に着きます。
絵画館から駅あたりまでが「霞ヶ岳」です。なんでもここにあった一本松から四ツ谷の川や低地を眺めると霞がかかって絶景だったとか。霞ヶ岳の名前は「霞ヶ丘町」「霞岳町」という地名として今も残っています。でも住所が「霞岳町」なのは駅前交番だけらしいので、交番が山頂ってことで。

次は「みなみもと町公園」なる公園に向かいます。その昔四ツ谷の谷から流れる小川は東宮の池を経由してホテル・ニューオータニの前のお堀まで繋がっていたらしいのですが、権力の諸事情によりその流れは閉じられて、今はこの公園の地下にある巨大な調整池で繋がっているらしいです。

その流れを追って、いよいよスリバチマニアの聖地四ツ谷の谷に入って行きます。ここは上と下の生活も思想も異なる東京のスリバチ地形の典型らしいのですが、いざ入ってみると、10年前なら良かったのかも知れませんが、四ツ谷という東京のど真ん中の交通至便な場所にあるせいか、スリバチの中に新しくきれいな家が増え、崖で交通が遮断されているものの、上と大差ない気がしました。これなら六本木あたりの方が面白いかなと。

でもこのスリバチから上に上がった高台には、あの『君の名は。』のラストシーンの神社の階段のモデルとなったと言われる聖地「須賀神社」があります。 映画見てないんで2つの階段のどちらかわからないんですが、まあ話のネタにはなります。神社の境内からの眺めも良いです。

須賀神社の次はついでなんで、四ツ谷階段の「お岩稲荷」にも寄って行きます。墓はとうの昔に巣鴨に移転したらしいのですが、神社だけが残されています。しかも向かい合ってライバル心むき出しなのが2つも。祟られたら困るので2つ共お参りしましたが、出来れば1つにして欲しいもの。

お岩稲荷の次は、新宿通りを隔てて四ツ谷の谷の延長である荒木町にある「策の池」ここは裏路地のどっちへ行ってもこの先崖っていう感じのどん詰まりの津の森弁財天にあり、特に水を供給している感じもないので、今も水が湧いているのだと思います。

策の池から這い出したら、次は市ヶ谷の自衛隊の並びの高台にある「稲荷山」に向かいます。ここは今は市ヶ谷亀岡八幡宮がメインになっていますが、最初にあったのは摂社の茶ノ木稲荷神社で、高台にあるためそれが稲荷山と呼ばれていたとのこです。

この稲荷山が今日の折り返し地点で、次は四ツ谷駅を経由して戻りながら「赤根山」に向かいます。赤根山は赤坂の地名の元となった赤根坂=紀伊国坂を登りきったあたりのことで現在は迎賓館になっていて一般の人は入れません。

赤根山の次は豊川稲荷を経由して「三井山」に向かいます。三井山は東京アルプスで行ったつもりだったんですが、アメリカ大使館の場所ではなくその宿舎の場所らしいので行き直します。アメリカ大使館の宿舎はその時行った赤坂氷川神社の隣で、行ってみると確かに緑が多くて山みたいなのですが、一般職員の宿舎なのかプレハブみたいな安っぽい造りでした。まあ偉い人はニュー山王ホテルあたりに泊まるんだろうから関係無いかも知れませんが、アメリカってやっぱり階級社会。

三井山の次は、六本木を経由して「霞山」と「阿部山」に向かいます。霞山は稲荷山茶ノ木稲荷神社と同じパターンで、今は「櫻田神社」がメインになっているものの、先に摂社の「霞山稲荷神社」があって、それが霞町の地名の元となったらしいです。

「阿部山」は阿部さんというどこかの殿様の大名屋敷だったそうで、霞山の少し下にある「お馬さんの碑」あたりだそうです。このお馬さんの碑、住宅と住宅の間の非常にわかりにくい場所にあるので探す方は要注意です。

阿部山の次は向かいの広尾の「堀田山」と行きたいところなんですが、堀田坂はあっても堀田山という呼び名はないらしいので、広尾の日赤医療センターあたりは何山にしたらいいのか募集します。見たくれは立派な山なんですがねー。

日赤医療センターのすぐ近所に日本ユダヤ教団があるので、シナイ山とか日本ゴルゴダの丘とか陰謀山とかいいかも知れません。

日本ユダヤ教団からもう少し下ると「イモリ川」という暗渠があるのでそれに沿って進みます。すると今までセレブだった街並みが徐々にせせこましい庶民的なものに変わって行きます。こういうのを四ツ谷の谷に期待してたんですけどね-。ともかくその先を右折して登りきると「ネギ山」です。左下からは「ネギ山坂」も上って来ています。由来は昔はこのあたりは一面のネギ畑だったからだそうです。

ネギから明治通りを渡って白金の街中を「雷電山」を目指します。台のつかない白金は京浜工業地帯の延長の小さな町工場がたくさんあった場所で、さすがに恵比寿駅近辺は工場の跡地にお洒落な増えましたが、駅から離れ高速道路を潜ると、記念保存したくなるような昭和レトロな木像建築が増えてきます。

そんな中から右の道の奥にある階段を登ると若干の高台にある「雷電山児童遊園」に着きます。ここは今は白金氷川神社に合祀されてしまった雷電神社の跡地だそうで、雷様の現代彫刻のオブジェがあります。

雷電山のすぐ横に「蜀江坂」という雰囲気の良い坂道があるので寄って行きます。ここは聖心女学院の裏にある坂道で聖心の赤いレンガ造りの塀がとても良い雰囲気をつくっています。なお聖心女学院は正門前のイチョウ並木も良いです。

蜀江坂の次はいよいよ最後で、「長者丸」の白金長者の土塁が自然教育園の中にあるとのことだったので、一応確認に行こうと思ったんですが、台風で休園だったのでそのまま目黒駅に向かいます。目黒駅には11時53分に到着。6時間半ちょっとかかりました。

さて目黒駅周辺でラーメンと言ったら、やっぱり「田丸」です。ラーメン専門店としてはこの辺では最古で、私が最初に行った1980年代の中頃にすでに初代のお婆さん姉妹は死にかけてたから、たぶん1960~70年代からあります。その後おじさん2人組に経営がかわり、今の中国人夫妻は3代目。ここの特徴はラーメンに茹でたキャベツが乗っていることで、今はチャーシューが増えた分キャベツの量が減りましたが、お婆さん姉妹がやっていた頃はスープの味が変わるぐらい大量に乗っていました。ちなみにスープの味は古典的な鶏ガラスープで、この味も初代~2代目~3代目と少しずつ変わっています。初代はもっと薄味でした。

田丸で昼食をとった後、歩いていっても良かったんですが、電車がきちんと動いているかの確認も兼て東急目黒線で武蔵小山の「武蔵小山温泉 清水湯」に向かいます。ここは雑誌で東京の銭湯特集をやると必ず最初の方に出てくる有名店で、最大の特徴は「黒湯」と「黄金湯」という2種類の温泉を470円という銭湯プライスで楽しめることです。お得感満載なんですがその分いつも混んでるのが欠点。あと豪華な銭湯ってたいていボディソープ、シャンプー完備なんですがここは無いので、自分で持ってくる必要があります。それから清水湯で検索すると、南青山の清水湯が、あそこも人気店なんで出てくることがあるので、注意する必要があります。

清水湯で汗を流したら、林試の森公園で休憩をして帰ります。

らーめん 田丸 - 目黒 | ラーメンデータベース
https://ramendb.supleks.jp/s/3370.html

武蔵小山温泉 清水湯
http://www.shimizuyu.com/

続きを読む

フォトギャラリー:85枚

すべての写真を見る

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登山計画を立てる