• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

歴史と紅葉の旧中仙道 アプトの道から旧碓氷峠 2019

刎石山 熊野神社 旧中仙道 アプトの道 坂本宿八幡宮狛犬( 関東)

パーティ: 1人 (はにわ さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

峠の湯駐車場7:00---めがね橋7:30(休憩10分)---旧中仙道分岐地点8:45---熊野神社10:05---見晴らし台10:20(休憩40分)----めがね橋分岐地点12:15---峠の湯駐車場13:45

コース

総距離
約16.9km
累積標高差
上り約934m
下り約934m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

夜が明けてきた。
信号待ちのサイドミラーには刻一刻と変わる空が映し出されている。
薄白い明るみに前方の山並みが表れてきた。
朝のほんの短い時の風景。

友人のFacebookで地元から数年かけて少しずつ歩き日本橋まで旧中仙道を踏破した記事を目にした。
歴史の好きな友人。
そんな彼に触発され登山ではないが自分も古い街道を歩いて見たくなった。
どうせ歩くなら山の中を。
思いついたのが旧碓氷峠越えの旧中仙道。
高速道路、碓井バイバス、旧国道18号。
普段なら車で通りすぎてしまう道ばかりだが初めて徒歩で旧碓氷峠まで行けると思うと楽しみだ。
調べてみると横川駅からJRバスで軽井沢駅まで行き旧中山道を下るルートが一般的みたい。
でも峠の湯に駐車すればピストンで熊野神社までなら日帰りで戻ってこれそう。
それじゃ廃線道のアプトの道も入れて歴史に触れる山旅にしよう。

7時前に峠の湯の駐車場に到着。
すると朝日に照らされたモミジが目に飛び込んできた。
真っ赤っ赤、まっかっか。
まさに見頃だね。
写真を撮り終えると身支度をして7時に駐車場を出発。
そして建物の左端の裏手からアプトの道がスタート。
(スタート地点には綺麗なトイレもありました。)
アプトの道は第1、第2、第3、第4、と廃線のトンネルを潜っていく。
トンネルの中は灯りがともされ一つ一つ趣が違う。
(トンネル内の照明は午前7時から午後18時までで夜間は危ないです。)
第5トンネルを抜けるとスタートから30分ほどでめがね橋へ。
この先、第10トンネルまであり熊の平が終点だが今日は橋を降りる。
めがね橋の下では朝から写真を撮っている人も。
自分もめがね橋を下からスマホでパチリ。定番だね。
ここからは沢沿いの道を少し歩き登山道入り口の看板を右に渡渉し山道を登っていく。
最初はやや不明瞭な道だがピンクリボンもたくさんあり途中からは広い歩きやすい道に変わった。
そうそうこの道は和宮道と言われ皇室の和宮様が徳川家茂に嫁ぐ際わざわざ開拓されたルートなんだって。
だから九十九折で平坦な場所も多いのかな。
それに杉林の中を歩くと思いきや広葉樹の森が広がっていた。
特にカエデ類が多く色鮮やかな緑や黄や赤が目の前に広がる。
緑色も多いのでこれから見頃になるかもね。
紅葉を見ながら進むと9時前に旧中仙道の尾根と合流。
メインルートなので登山者も見かけるようになる。
ここからは切通の杉林。
古い街道の雰囲気が漂う。
ふと道端を見ると<安政遠足>の看板が。
調べてみると<あんせいとおあし>と読む。
なんでも日本のマラソン発祥の地と言われ、5月には安政遠足侍マラソンなるものもあるみたい。
http://ansei-toashi.jp/
しかも今年<サムライマラソン>と題して映画にもなったんだって。
https://gaga.ne.jp/SAMURAIMARATHON/
そのほかにも所々旧跡の案内板が。
山中茶屋、山中学校、、、、、
明治の頃まではこの先の山中坂を登る旅人が腹ごしらえの休憩所として力餅などを販売し栄えていたようだ。
山中坂を越えると陣馬が原に着く。
ここから二手に分かれるが右は安政遠足のコース、左は関東ふれあいの道にもなっている旧中仙道。
勿論左を進む。
この辺からはカラマツの林。
少々終わりかけだが反対側の尾根上にもカラマツ林が広がっていて金色に輝き綺麗だった。
長坂道の案内板を過ぎると鼻曲山への登山口と霧積温泉への林道との分岐に。
ここからすぐに熊野神社がある旧碓氷峠に10時過ぎに到着。
よっしゃあ~峠まで来たぞ=。
まずは神社へお参り。
すると石段の前に新しい狛犬と古そうな狛犬を発見。
吽のほうは顔がない。
壊されたか相当参拝者に撫で撫でされてきたのか。
阿は口を大きく開けて元気に吠えまくっている。
そして石段を登って境内をぐるっと参詣。
その後、茶屋の力餅も気になったが少し歩いた見晴らし台へ。
中仙道はほとんど眺望がなかったので初めて展望の良い場所に。
南側が大きく開け、関東平野から秩父、西上州、八ヶ岳が見渡せた。
さらに奥に進むと山座同定盤があり浅間山も見えるはずだが木々に邪魔され少々見づらい。
すると年配の女性の外人さんが腰掛に上がって浅間山を撮っている。
撮り終えると、さあどうぞ、みたいな満面の笑みで手振りを交えて話してくるのでつい自分も腰掛に上がり浅間山を撮影。
英語は苦手だがおかげで良い写真が取れました(笑い)。
その後は見晴らし台の芝生に腰を降ろし少し早いが昼食タイム。
40分ほど目の前の山並みを眺めながら休憩したのち来た道を下山。
土曜日だけど歩いている人は数名程度。
静かな山道だ。
それから木々の隙間からは鼻曲山方面も見えていた。
そう言えば霧積温泉までの林道は台風の影響で現在も通行止めのようだ。

<群馬県内の道路状況>
http://www.kendobousai-gunma.jp/kisei/RegulationList.htm

先月千葉に瓦礫の片付けの手伝いに伺ったが被害が広範囲だから自治体もすぐには工事出来ないところも多いんだろうなあ。

そうそう行くときに一つ気になる場所があった。
街道脇にあった廃車のバス。
帰りに覗いてみると中はカオス。
近くには廃屋もあるので昔はこんなとこまで車が入って賑わっていたのかな。
さてめがね橋との分岐の先も杉林と広葉樹林が交互に続く。
この辺のカエデは見頃だね。
刎石山付近の茶屋跡を過ぎるとなだらかだった道も終わる。
覗きからみた麓の坂本宿。
昔の人も覗いてやっと山の中を抜けるな、なんて思ったのかな。
覗きを過ぎると急な坂道になる。
たくさんの浮石に気を付けながら下ると日本の道百選の標識がある登山口へ。
車道を渡り進むとさわるな!キケン!と書いてある鹿除けの柵を潜るので気を付けて。
そして漸く坂本宿の入口の八幡宮に。
ちょっと覗いたら道祖伸と狛犬を発見。
ここの狛犬も熊野神社と同じようなタイプで古そう。
よく見るとあれ!?。
今見ているドラマに出てくる犬のハグに似ているか?
思わず、、、ケン、、、、、。(笑い)
そして14時前に駐車場に到着。
朝と同じように裏妙義が目の前に。
でも色鮮やかだったモミジは日が当たらないと赤黒で朝と同じように綺麗とはいかないね。
葉っぱは光の加減でほんと色が変わるよね。
さて駐車場を使用させていただいたので峠の湯にて汗を流す。

帰りは峠の湯にあった観光パンフレットをみて麻苧の滝と碓井関所跡を見学。
麻苧の滝は駐車場から15分ほど歩くが断崖から流れ落ちる落差40mの滝は迫力満点。
冬は氷瀑にもなるみたいだ。

そして定番の峠の釜めしをお土産に購入し帰宅。

旧中仙道。
武田信玄も上杉謙信も真田幸村もetc、いにしえからたくさんの人々の往来があったのだろう。
機会があれば他の街道も歩って見たい。


今回参考にしたのは情報盛りだくさんの安中市観光協会でした。
http://www.annaka-city.com/

続きを読む

フォトギャラリー:76枚

すべての写真を見る

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

  • はにわさん
    いい記事ありがとうございました。当方旧街道マニアでもあります。旧中山道は江戸時代250年もありますので道の変更が行われ江戸末期から明治にかけての道が一般的な旧街道として紹介されています。碓井峠から軽井沢への道はやぶ漕ぎになりますが意外と人と出会います。是非一度歩いてみてください。地元やマニアが連携して記録として残しておかないととも思います。

  • うめさんこんにちは。
    今回も参考記録を読んでいただきありがとうございます。
    旧街道はあまり興味があまりありませんでしたが古い街並みは大好きです。
    宿場から宿場へと線で歩いてみると面白いかもしれませんね。
    軽井沢から旧碓氷峠は車でしか行ったことがありませんでしたが藪漕ぎルートも機会があれば歩いてみたいですね。
    おすすめの旧街道があれば参考にさせていただきます。

  • はにわさん
    ご返事ありがとうございます。五街道のなかでも中山道は面影を残しています。和田峠を越えて下諏訪で温泉などお奨めです。朝に和田宿出発なのですが行程上時間要します。あと会津下街道で那須(三斗小屋経由)を歩くのも山屋でも満足しますよ。お気をつけて。

  • うめさん
    早速のご返事ありがとうございます。
    長い行程は難しいかもしれませんが機会がありましたら歩いてみますね!

登山計画を立てる