行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
静岡大学天城フィールド・セミナーハウス手前の駐車スペースを利用。少し下ったところにある浄蓮の滝駐車場を使用する方法も有り
この登山記録の行程
駐車場所(10:22)
→遊歩道入口(10:24)
→山頂展望台(10:48)
→最高地点付近の三角点(11:01)
→火口跡(11:08)
→駐車場所(11:50)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
伊豆市湯ヶ島の茅野と呼ばれる地区にある鉢窪山を歩いてきた。
鉢窪山は、約1万7000年前に噴火した伊豆東部火山群に属する単成火山のひとつであるが、近年存在を忘れ去られ掛けた地味な山であった。しかし地元の有志により遊歩道が整えられ、1時間程度で登れる、ハイキング向けの素晴らしい山として最近再び注目されるようになった。
登り口の案内板によると、
「ここ茅野の人々は鉢窪山の溶岩がつくった大地の上に集落を築き、山の恩恵を受けながら生活を営んできました。鉢窪山は昭和30年代まで、かやぶき屋根の材料となる茅を育て収穫するために使われてきました。その名残が茅野という地名に残っています。また火山がつくった大地から湧き出す豊富な水は人々の生活と切り離せないものでした。」
とあるように、鉢窪山は麓の人々にとって大変重要な存在であったが、その存在は近代以降薄れていってしまった。そのかつての意識を蘇らせたことは、ただ単に歩きやすい道が作られたということだけではなく、いわゆる地域アイデンティティを蘇らせたということで、大変重要な出来事だと思う。
自分の地元でも、戦後廃道となった歴史ある登山道を新しく整備し直し、継続して保全活動が行われているが、根本的な考え方は同じだと思う。
この山は、よその人はもちろんであるが、何よりも、そこに生まれ育った地元の人たちに愛され、誇りに思える存在であり続けてほしいなと思う。
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