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南駒ヶ岳から越百山

南駒ヶ岳( 中央アルプス)

パーティ: 2人 (ヒロ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

13日(曇り一時小雪)、14日(曇り)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 自宅=R140=一宮・御坂IC=中央自動車道=伊那IC=R361=権兵衛トンネル=R19=須原=林道=伊奈川ダム=駐車場

この登山記録の行程

 (9/15) 駐車場(6:20発)~越百山登山口(7:00)~ニワトリ 小屋橋(7:20)~ 尾根(8:35)~北沢尾根三角点(9:45)~2591mピーク(10:25)~南駒ヶ岳山頂(11:50着 12:40発)~仙涯嶺(13:35)~ 越百山(14:35)~越百小屋(15:15着)

 (9/16) 越百小屋(7:00発)~水場(7:35)~下のコル(7:50)~越百山登山口(9:05)~駐車場(9:40着)

コース

総距離
約20.7km
累積標高差
上り約3,357m
下り約3,238m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

当初の予定ではこの逆コースで登る予定だったのですが、天気予報を見ていたら2日目の14日は雨とのこと急遽予定を変更して南駒ヶ岳から越百山のコー スに 変更することにしました。と言うのも越百小屋へは是非とも泊まってみたかったのと、雨の中長丁場の山行はごめん被りたかったからです。
 と言うことで前夜のうちに登山口まで移動し、車中で仮眠をすることにした。夕飯を食べて夜8時に家を出発、順調に走らせることができ登山口の駐車場へは真夜中の12時に到着することができた。

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フォトギャラリー:12枚

朝、目が覚めると6時10分前、急いで出発の準備に取りかかる。来る途中のコンビニで買ってきたお弁当で朝食を済ませ、それでも6時20分には出発する ことができた。 駐車場には昨晩着いたときには2台のみであったが、今朝我々がまだ寝ているうちに到着したようで1台増えていた。林道はここから奥は一般車は進入禁止、 ゲートが閉められている。ゲートの脇から回り込み橋を渡ると、林道は左右に分かれ空木岳は左、越百・南駒は右となっている。一部舗装されたところもあるが 殆どはオフロード、しかししっかり整備されていて歩きやすい。

約40分で越百山の登山口に到着、さらに20分程でニワトリ小屋橋に着く。橋を渡った左手が 南駒ヶ岳への登山口である。工事現場に良くある単管パイプ足場様の階段が取り付けられている。階段を上ったところから沢伝いに若干下り気味に行き、上りに かかるといきなりの急登となる。30分程登ると徐々に傾斜は緩んでくるがそれでも尾根上に出るまでは急登が続く。尾根に出ると後は緩斜面の快適な登山道と なり、紅葉の始まった木々の赤や黄色に色づいた様を愛でながら上を目指す。

後方には御岳がもやの上に浮かび上がるようにその姿を現し、右手には越百山のなだらかな山容が見えている。斜面が崩れ落ちたところを左から回り込み ちょっとしたピークへ出ると三角点が設置されている。ここが北沢尾根三角点である。今までも尾根上を登ってきたのだが、この北沢尾根はさらに左から突き上 げてくる尾根でこの三角点で合流している。

さらに進むと、森林限界を超え這い松帯へと入っていき、左手には空木岳の岩峰が聳えている。行く手には南駒ヶ岳 が見えるがおそらくそれは山頂ではなく、手前のピークだと思われる。この辺りから徐々に岩場が出現するが、特に悪場と言うほどではない。

這い松をかき分けながら登っていくと、にわかにガスが湧き上がってきて辺り一面真っ白になる。半分あきらめムードでさらに上を目指す。2,591mの ピークでは再び視界が開けどうやらガスは一時的なもので再び回復したきた。ガスの上に頭を出す空木岳の姿が何か新鮮みを帯びている。一つ手前の 2,712mのピークを右に巻き、さらに狭くなった岩の尾根を行くと最初の鎖場が出現する。上部は全体的に岩場ではあるがそれほど危険、と言った程のこと もなく、鎖場は2カ所だけである。

山頂手前では大きな岩がごろごろ積み重なっておりその岩の上を 、またその間をすり抜けるように行くと大きな岩の南側が山頂となっている。すっきりと晴れている訳ではないが、それでも周囲の山々が展望でき東側には南ア ルプスが連なり、北側には御岳・乗鞍・穂高辺りが見えている。南側にはこれから行く越百やさらには安平路辺りであろうか、、、もやってはいるものそこそこ の展望は楽しめる。

窪地で風を除けて昼食休憩にする。気温はそんなに低くはなく風さえ無ければ決して寒くはない。ちょっと長めの昼食休憩の後、先を目指す。左手下方には摺鉢 窪の避難小屋がカールの底に見えている。この周回コースではここの避難小屋泊が最も効率が良いような気がするが、今回は是非とも越百小屋に泊まってみたく てこの行程にした。

南駒ヶ岳から仙涯嶺の間は岩尾根で大きく切れ落ちている。コルまで一旦下り上り返すのだが、一応悪場の連続ではある。なれた者にはど おってことないが、初心者の方は注意したい場所である。

仙涯嶺を過ぎると快適な緩斜面の尾根歩きが待っている。行く手の越百山までなだらかな尾根筋に登山道が見渡せる。この頃に小雪が舞い始め、そう言えば予報 で長野南部は「所によりにわか雨」となっていたのを思い出した。やはりこの時期山の上では降れば雪となるのである。この雪もほんの1時間程度で越百山々頂 に着いた頃には止んでいた。ここからの展望もそこそこ楽しむことができ、10分程の休憩の後小屋を目指す。小屋までは尾根を下ること約30分で到着、こぢ んまりとした小さな小屋、屋根を赤く染めたかわいらしい小屋である。

この頃には天気も回復し青空も覗き、小屋の屋根越しに夕日に染まった空木岳の姿が望めた。 今日の泊まり客は我々2人のみのようである。天気が下り坂と言うことで何人かキャンセルになったとのことであった。夕飯はおでんと野菜の天ぷらが出され、 なかなかの豪華版であった。小屋の親父はなかなか気さくな人でとても話し好き。山の話から始まり、特に車に興味を持っているようで、話が尽きない。ここ数 日若干寝不足気味だったため早めの7時に就寝する。

朝食は特に急がないので6時にしてもらった。ご飯とおみおつけをおかわりして食べた。味噌汁としないであえておみおつけと書いたのは、ホントにそう表現したくなる程具だくさんの味噌汁で里芋大根大豆、等色々な野菜が入っているのである。そして 食後の、親父こだわりのコーヒータイム、喫茶店のマスター張りの凝った入れ方で豆も手回し式のミルで引き、お湯はやかんで沸かしたものを丁寧に何度も回し 入れている。当然カップもお湯で温めている。味は分からないが、、、と言いつつも実にこだわりがあるのが伺い知れる。美味しかった。

美味しいコーヒーを頂いた後、7時に小屋を出発する。出発時の見送りがこれまた、恐縮してしまうくらい丁寧。こう言った登山者の少ない小さな小屋にこそ心 温まるもてなしが今も残っているのだ。いつの日にか再び訪れてみたいと思う。小屋を出発して2時間程で登山口の沢に出る。顔を洗ったり歯を磨いたり する。そこからは林道歩き40分、駐車場へ到着、昨日あった車は1台もなく私の車1台のみであった。帰りは木曽福島まで行き、二本木の湯に入り、木曽福島 の町を散策して帰宅の途につきました。

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装備・携行品

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登った山

仙涯嶺

仙涯嶺

2,734m

越百山

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